自称女神が目の前にいる。
「ココ...どこだよ...」
「ハイハイ!こーんにーちわー...ちょっとこーんにーちわーって言いなさいよ」
「...救急車呼ばなきゃ...」
「いや呼ばなくていいから!」
俺は...気付いたら何処を見ても真っ白な空間に立っていた。
そして俺の目の前には美しい女性が立っている...第一印象、アホみたい...
「あ!ちょっと今アンタ私のこと『アホみたい』って思ったでしゅ...でしょ!」
「...思ってないよ、確信した!」
「確信してんじゃないわよ!私は女神なのよー!」
「...救急車呼ばなきゃ...」
「呼ばなくて良いっつってんだろ!」
あぁ何だコレ...自分の前に女神(笑)がいる。
「自称女神さ-」
「自称じゃなーい!」
「-ん、何で僕はココに?」
「フフフ良くぞ聞いてくれた!」
「アッ、やっぱいいです...」
「ごめんなさい普通にやるんで話させて下さいお願いします...」
あっコレ罪悪感ヤベー
「私はセイラ、若くして死んだ人を異世界に転生させるか天国へ逝くか選ばせて上げるわ」
「天国でお願いします」
「分かりましたでは異世...え?!」
「だって異世界とか面倒くさそうだし、天国って何でも出来て楽しいんでしょ?」
「え?あ、あの、あれですよ?天国って言ってもお爺ちゃんとかお婆ちゃんとかと『のほほーん』と日向ぼっことかしてるだけですよ?いいんですか?(焦」
何かとってつけた様なこと言ってんな...
「まぁそれが本当だとしたら異世界とやらに行っても良いけど...」
「本当で-」
「ただし、事情を説明してくれ」
コレにはどう考えても事情がある。それが知りたいなぁ。
「えっえーと...聞いたらやめるとか...無いですよね?」
「あるかもしれない!」
「じゃあ話さなーい」
俺はセイラと名乗る自称女神に蹴りを入れた。