表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/36

Act.03 ―弱い者虐め― ①

 Act.03 ―弱い者虐め―

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 浅間は『さわり公園』の木々を突っ切って、その奥の竹藪に転がり込んで、そのまま藪の中に身を潜ませていた。


 鬱蒼としていて散歩コースにも選ばれないそこは、身を隠すには打って付けの場所だった。

 あまりの屈辱に、膝を抱えている腕が、肩から震えを起こして止まらなかった。

 竹を掻き分けてできた薄い引っかき傷を摩りながら、凍えるようにガチガチと歯を鳴らした浅間に6月の陽光が降り注ぐ。

 先ほどの数分の出来事で、浅間の老け顔は年齢よりも、ずっと老け込んで窶れ衰えていた。

 それから陽が落ちるまでの間、その中に蹲っていた。

 まるで、浦島太郎が玉手箱を開けた後のように老け込み、アニメなどの二次元でなら、生気をなくして、配色がされていない白一色の描写で彼は表現されていることだろう。

 それとも、孤独の心理描写で、浅間の周りだけブリザードが降り荒んでいるかも知れない。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ