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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約10年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

Political correctness 

作者:憐夜
____“impractical country”

 すなわち“非現実の国”。この国の別名である。この国が“インプラティカル”と呼ばれるようになったのは最近のことだ。
 辺りを見回してみると、あるものは綺麗な自然。沢山の緑だった。町には花が咲き、牧場には牛や馬などがいる。国名とは似つかない、のどかな国だった。別に他の国と変わったところはない。
 ならば、なぜこの国だけ“インプラティカル”と呼ばれるのだろうか。その理由はたった1つ。

 この国だけに“異能力”を使う者が現れたからだ。

 その者たちは何もない空間から発火させたり、隠して見えなくしている物を当てたりすることができた。この能力を使えるのは子供だけ。このことは科学でも物理でも証明することができなかった。だから人々はこの国にいる異能力を使う子供達を“ディザースター”と呼び、気味悪がった。昨日まで優しくしてくれたママもパパも先生も××ちゃんも、今日になると離れていってしまった。
 国は軍隊やら戦車を使って、ディザースターを滅失した。今まで愛してきた子供達を殺す。国はどんな気持ちだったのだろうか。無論、ディザースターを殺すことに批判する人々もいた。しかし、やめなかった。やめることができなかった。ディザースターがこの国に存在することによって、この国自体が“インプラティカル”と呼ばれ、馬鹿にされ、虐げられるのだから。そして、多くのディザースターが殺された。

____はずだった。

 殺されたはずの、心臓を撃ち抜かれたはずの子供達は立っていた。ボロボロになりながら。口から血を吐き出して。ディザースターは、異能力を持ってしまった子供達は哀れなことに、決して死ぬことのできない不死の力も手にいれてしまったのだ。人々は恐れた。
 ならば、この国は永遠と“インプラティカル”なのか。元の国名を忘れられ、永遠と誰かがつけた悪口を国名としなければいけないのか。国は血迷ったのか、ディザースターを捕まえ、死ぬまで重労働させたり、暗殺兵器として使った。それは正に奴隷そのものだった。

 そのことを止めるために立ち上がった1人の青年がいた。彼はまだ国に捕らえられていないディザースターを集め、ある組織を造った。その名は“ポリティカルコレクトネス”。略して“ネス”。ネスの仕事。それは奴隷と同様に使わされているディザースターを助けること。
現実の日々[前編]
2014/05/18 15:02
現実の日々[中編]
2014/06/24 20:55
現実の日々[後編]
2014/06/30 16:36
現実の辛さと砂糖
2014/09/02 19:36
【逃走】
2014/10/01 19:32
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