アーヘン湖畔の戦い 2
アーヘン湖は実在の湖です。アーヘン湖の側に聳える山は湖面から千メートルほど高く、アーヘン湖は深さ千メートル程だそうです。つまり、2千メートルの深さを持つ谷に水がたまってできた湖です。
急峻な地形ですので、湖畔は狭く、街道を通すと、それだけでいっぱいになります。よろしければ、グーグルマップで見てください。
エルンストは寒くて目が覚めた。
(あれ、ここはどこだ?・・・ああ、思い出した。そうだった)
ベッドのすぐ横に顔は出せないが腕は通るような小さな窓がある。横にスライドする木の蓋を開けると、外から光が飛び込んできた。それと同時に更に冷たい空気がどっと流れ込んできた。
(おお、寒い)
エルンストは、横にあったマントを身体に掛けた。昨夜は疲れすぎていたためか、眠りについた記憶がない。体の上に掛けていた藁の入った掛布団とマントは暑くて脱いでしまったようだ。
(高山地帯だったよ。寒い筈だ。しかし、ここは狭いからか、蝋燭一本でも暖かくなるものだ。あれ、しまった。蝋燭を消した記憶なないぞ・・・まぁ火事になってないから消したんだろうな)
枕元には壁に付けられた蝋燭を立てる小さな木の台があるが、昨夜は、消さずに眠ってしまった。慌てて蝋燭がどうなったかチェックしたが、蝋燭があったところに、蝋燭はなく、台を下から貫いている釘があるだけだった。蝋の溶けた滓はあるが、蝋燭本体が無かった。
(蝋燭ごとないが・・・記憶がないな。まぁ火事にならなくてよかったが・・・)
小窓を開けたまま、ベッドから足元に下りると、右側にドアがある。光がドアの形に漏れていたので、ドアと分かる。取手がついていたので引っ張ると、内側に開いた。鍵はかかってなかった。
足元に掛けておいた下着をつけ、パッドの入ったシャツを着て、毛織物のタイツを履いた。いつもだと、一緒に泊まっている他のライター(騎馬兵)である、ヨハネか誰かに鎖帷子を着るのを手伝ってもらうのだが、今日は一人だ。外の広い多ところで着替えようと思った。ベッドから剣を取り出し、左手に持った。
(ヨハネは大丈夫だろうか)
ヨハネが、昨日のうちにミッテンヴァルトに着いているのかとエルンストは思った。
この検問砦からだと、ミュンシェンにいくより、ミッテンヴァルトに行くほうが近い。砦なので解毒薬などのストックもある。ライターや輸送隊とも相談してミッテンヴァルトを目指すことにした。しかし道は悪い。途中からローマ人の道がなくなるのだ。
エルンストも何回か伝令で通ったことがある。暫く峠道を進み、イーザル川に出合ってからは、川に沿って西に向かう。そこから先は、整備されていない獣道のような細い道が続いている。
途中でイーザル川を渡らなければならないが、浅瀬があるので左程大変ではない。ごつごつした岩だらけの川なので、馬からは降りる必要がある。馬が足を痛めたら、あとは人間が歩くことになるからだ。
ヨハネのことが心配だが、今となっては神に祈るしかない。万が一の場合も、インスブルック砦まで行ければ、良い医者に診てもらえるだろう。俺は今、俺の置かれているところで、俺の出来ることをするしかないと思った。俺はベッドの足元にたって朝の祈りをした。
それからエルンストは剣を持って廊下に出た。検問砦の上部は、まさに橋の上のようだ。彼が泊まったところは、橋の上の木造建築に造られた小さい部屋の一つだった。
検問砦自体は、橋のような構造だが、石で造られた3連アーチの橋だ。
中央のアーチはローマ人の道を跨ぎ、アーチの裏と表に落し扉の鉄格子をつけてある。検問砦は門のような関所の機能を持たせている。
他の二つのアーチは後から石を積み塞がれているが、中は空洞で、一つは砦で必要な物資を入れる倉庫であり、もう一つは厩や兼用の馬車置き場となっている。
検問砦の東側は険しく立つ崖に突き当ててモルタルで接着してあり、西側は湖の中に5メートル程入り込んで建築されている。これは、そこから急に深くなるから、そこまでしか建てられないとうことだ。湖側端部には監視塔が造られており、そのてっぺんには、弓兵が常に監視の目を光らせている。
塔の入り口は橋のような建築物の屋上にしかない。つまり、地上からは塔に入れない。
俺は、ちょうど歩哨が崖側から歩いてきたので、蝋燭について訊く。
「火事防止のため、当番が消して、というか除去するんです。火事が起きたら沢山死にますから。ちょうどその小さな窓から腕を突っ込んで、蝋燭を取り出すんです。火事が起きたら終わりですからね」
歩哨はそういって上を見上げた。俺の泊まっていた部屋の上にも部屋があったのだ。
「ありがとう。昨日は夜だったので気づかなかったよ。とことで、上の部屋にはどうやって上がるんだい」
見たところ梯子がないのだが、エルンストの泊まった部屋の上部に、確かにドアがあるのが見受けられたのだ。歩哨は、「ああ」という顔をした。それから壁の一部を押して、長い縦長の棒のようなものを壁の中から引っ張り出した。
「こうすると、梯子になります」
歩哨が棒の一部を引っ張ると等間隔に手掛け足掛けのようなものが一斉に出てきた。そこに手足を掛けて登るようだ。
「すごいね。これは便利だ」
歩哨は得意げな顔をしながら言った。
「梯子が掛かったままですと危険ですからね。仕舞うんです。ただ、夜いきなりトイレに行きたくなったときが悲惨です。間に合わない時は飛び降りますけどね。では、任務中なので、失礼します」
そういって歩哨は山側のほうへ廊下を歩いていった。
俺ら騎馬傭兵の任務は補給物資の護衛で、ここ検問砦を毎回通過しているのだが、意外と砦のことは殆ど知らない。昨夜、初めて泊まることになったのだ。
ここの砦の賄いのおばさん達が造っているエールを飲んだが旨かった。また機会があれば飲みたいものだ。自家製エールを造る家は多いし、販売しているおばさんもいるが、ここのエールは、高い金がとれると思う。
話は変わるが、ザクセン大公の砦である塩砦で、最近、奴隷印のエールというのが造られ、人間の支配地にどんどん輸出されているらしいのだが、これが凄く旨いらしい。飲みたいものだ。なんでも200年間も奴隷として魔物に使役されながらエールを造っていた人々だそうだ。
話を戻すが、後で聞いたところによると、上の階ではオマルを使うらしい。小さいほうだけだが・・・。流石に大きい方は、降りてきて、橋の端部にあるトイレでするそうだ。勿論、かけ流し?のようなトイレだ。橋から飛び出るようにトイレがあり、下に直接落ちるようになっている。
ただ、落ちるだけでは飛び散ってしまうので、煙突のような構造で、下には大きな壺が地面に埋められている。溜まったものは、時々回収して肥料にしているそうだ。
俺は、トイレを済ましてから、武装するために、もう一度部屋に戻った。足元の壁にあったフックに鎖帷子などを掛けておいたのだ。手伝ってくれる人がいないので、仕方なく廊下というか橋の上で自分で着た。結構時間がかかった。従者がいればいいのだが、俺達ライターは従者を養えるほど、収入が良くない。
鎖帷子をなんとか着た。ヘルメットはつけていない。コイフという頭巾型の鎖帷子はつけている。ヘルメットは出陣前に装着するのだ。俺のヘルメットは古典的な昔からあるタイプだ。
半球型で、顔の前にガードが一本垂れさがっているやつだ。こんな小さな鉄板だが、実に役に立つものだ。ヘルメットは球形に近いので、頭に当たった剣は滑り落ちてくる。この時、この金具が無ければ、敵の剣は顔に当たるだろう。下手をすれば、鼻を削ぎ取られることだってありうる。コイフは顔まではカバーできないのだが、この金具が剣先を滑らせて顔を守るのだ。まぁ、コイフには顔の下半分をカバーするタイプもあることはある。
とりあえず、完全武装をした。俺達は、基本的に起きている時は完全武装が決まりだ。兵士であろうと、騎士様であろうと、俺達ライターであろうと、常に仕事中は臨戦態勢を取れるように武装しているものなのだ。
さて、拍車をつけ、剣をぶら下げて、仕事モードに入ったので、司令官というか、検問砦の隊長に会いにいくことにした。司令官や隊長は橋のような砦の中央部にいる。
指令室の扉は鉄で補強された分厚い木製だった。恐らくオークの木だ。
扉の前には歩哨が立っており、俺が近づくと彼は扉をノックした。扉に付けられた小さい窓があき、中から別の警備兵が覗いた。警備兵はすぐに振り返り内部に報告した。
「隊長、補給隊護衛のエルンスト様です」
すると、小さい窓が閉められ、大きいドアが部屋の内部側にゆっくりと開いた。
「エルンスト様どうぞ」歩哨がそう言って、俺を中にいれ、外から扉を閉めた。
中には椅子が置いてあり、屈強な感じの男が座っていた。鎖帷子の上からでも、筋肉が発達しているのが分かった。
その男は椅子から立ち上がり、エルンストに手を差し出した。当然鎖帷子の手袋のままだ。
「バルトルトだ。よろしく」
「エルンストです」
バルトルトは、座っていた椅子の向かいにある椅子を示して、座るように促した。
「かたじけない。しかし、あなたの前で座ってもよろしいのですか?」
「あははは。俺は王でも公爵でもないからな。君と同じくライター(騎馬兵)だよ。リッター(騎士)になったばかりのね」
「ほう。バルトルト卿ですな。羨ましい。私も仕官の口を探しておりますが、なかなか傭兵から抜けられません」
そういいながら、俺は勧められた椅子に座った。
「そのうちチャンスがあることを祈る。ところで、昨日は災難でしたな。
いきなり小鬼が出現したので、我々も驚いているんですよ。街道のパトロールは一昨日に本砦が実施したばかりなのだが・・・というか、小鬼たちは、この検問砦を通過していないし、本砦の前も通過していないらしい。まぁ通過する前に矢の雨の餌食だろうし・・・夜陰に紛れてというのも難しい。
どうしてあそこにあれだけの小鬼が存在していたのか、皆目見当がつかないんですな。
西の湖を渡るのは無理だし、東の山を下って下りるなんてもっと至難の業ですしな・・・あ、そうそう、ヨハネ殿に刺さったボルトを発射したクロスボウを、昨夜拾ってこさせましたぞ」
バルトホルト卿はそういって壁に立てかけていたクロスボウを指さし、身振りで警備兵に持ってこさせた。そして俺に手渡した。俺は勧められるまま座ってクロスボウを観察した。
「調べたところ、イタリア王国のフィレンツェの工房の刻印が押されていて、比較的古いもののようだ」
「ということは?」
「うむ。落城したイタリア王国の城から持ち出されたのかもしれない。大公様の砦で使われているものは、自領で製造されているものだけなので、我々側の武器ではない。
こいつの由来は全くもって不明だ。あと、小鬼は旨く弦を巻き取れなかったようだ。だから連射はとても無理だったろうな。
事実、それを回収しようともしなかったそうだ。無論、下手な矢は射かけてきたが・・・」
俺は手渡されたクロスボウをまじまじと検分した。
「確かに小鬼には大きいし重いようですね。ヨハネも不運でした」
バルトホルト卿は頷いた。
「あ、ヨハネ殿はミッテンヴァルトに着いたようだぞ。意識は戻ったそうだ」
俺は同僚の無事を聴いて嬉しくなった。
「ありがとうございます。伝書鳩が来たのですか?」
「うむ。ミッテンヴァルトに預けた鳩はもういないので、その後がどうなのか分からんが・・・また鳩を籠にいれて送るまでは通信ができないのだよ。あ、これが鳩の足についていた通信書だ」
そういってバルトホルト卿は、小さな羊皮紙を手渡してくれた。小さな字で「ヨハネ、意識回復。解毒開始」と書いてあった。
「まぁ、毒はアコニトゥムらしい。ゴブリンはアコニトゥムをよく使うからな。ミッテンヴァルト砦で対応可能らしいぞ。よかったよ」
それからバルトホルト卿とは色々な話をした。俺の先祖が持っていた荘園の話をしたら、意外だが、彼の先祖の所領も近かったことがわかって、意気投合した。
「まぁ、貴兄もそうだろうが、仕官できても所領がないというのは、基本的に辛い。
何が辛いって、土地がないからな、更に従者がいない。盾持ちも弓使いもいない」
「でも、卿はまだ砦の兵士が使えるじゃないですか」
「うむ。彼らは大公様の兵士だし、わしのためだけに命を張ってくれるわけではないからな」
「いや、それでもいないよりはいいですよ。今朝なんて帷子を着るのを手伝ってくれる奴がいなくて、一人で四苦八苦して着ましたからね」
「ああ、わかるわかる。左右の腕の長さが違うと思ったら肩の位置がずれているとか・・・」バルトホルトは笑った。
「そうですね。前後を間違えていると脱ぐのが大変ですしね」
その時、角笛が鳴り響いた。聴いたことのないメロディだった。
「おお、舟が着いたみたいだ。見に行こう」
バルトホルト卿は、先になって部屋を出て行った。指令室には前後に出入口があるが、南側のほうから出た。入ったのは北側だった。出る時にちらっと見たが、部屋の壁近くの床にスリットがあり、そこから上下に鎖が4本並んでいる。その鎖は天井のスリットに向かって通っている。
(これで鉄格子を引き上げるのか)
「さあ、参ろう。興味があるなら、あとで解説して進ぜよう」
ドアの外でバルトホルト卿が俺を待っていた。
「あ、すみません」
バルトホルト卿は細長い砦上の通路を歩いていった。持ち場についた弓兵が沢山いて、皆街道のほうに向かって弓を構えている。バルトホルト卿の背中を追って歩いたが、肩越しにすぐに目的のものが見えてきた。そう、湖に浮かぶ船だった。
「どうだい?凄いだろう?イン川での戦闘に備えた、実験中のものなんだよ。まぁ、このアーヘン湖は流れ出る川がないから、テストに丁度いいんだそうだ。そのうちイン川での戦闘に使えるようになるらしい。悪魔軍の渡河作戦に対抗するそうだ」
砦西側の塔の先の湖面に、船が浮かんでいた。軍船だった。まぁ、俺は、軍船など見たことがなかったので、よく分からなかったが。
(船というより大きなボートなのか?)
そう思ったのは、ボートについているような櫂が沢山船の腹から出ていたからだ。まるでムカデのようだと思った。
バルトホルト卿は橋の最後まで歩いて、塔に突き当たると、塔の扉の中に入っていった。
俺も遅れをとらないようにすぐに中に入った。中には螺旋階段があり、卿はどんどん登っていった。俺もすぐに後に続いた。小さい明かり採りから光が入るが、暗かった。
「エルンスト殿、暗いから気を付けてくれたまえ」
卿が上から声を掛けてきた。
何回がグルグル回っているうちに、屋上につき、卿は頭の上の扉を押し上げた。暗がりに慣れた目には、急に降り注ぐ光がとてもまぶしかった。
屋上は矢を射かけるための銃眼というか狭間があった。4人のアーチャーが待機している。兵士たちは卿がきたので、持ち場を離れて、私達が、船が見やすいようにしてくれた。
バルトホルト卿は、上から船を覗いている。ここからだと甲板が良く見える。
ムカデのように櫂は沢山並んでいるのだが、甲板の上からは櫂しか見えなかった。漕ぎ手が見当たらないのだ。
「この船は、20人で漕ぐのだが、甲板の下に漕ぎ手はいるのだよ。古代ギリシャの船がモデルだそうだ」
俺はまじまじと観察した。
「ということは・・・バルトホルト卿、漕ぎ手は甲板の下にいるのですね?」
「ああ、わかりにくいよな。20人で漕ぐといっても、片側に10人なのだよ」
櫂を数えてみると、見えているこちら側に確かに10本ある。船の後ろのほうに人が立っている。舵を担当するのだろう。その操舵手の前に長方形の入り口があり、中から人が出たり入ったりしている。
船をよく観察すると、甲板から船の縁までの高さが高いことが分かった。そして、櫂のある上部には、挟間があり、射手が打てるような工夫がされている。船は帆船のようなマストがなかった。まさに大きなボートといった趣だ。
「あのあたりは深いのだよ。錨が効かないらしいぞ」
「そうなんですか。落ちないようにしないとですね」
「そう、鎖帷子なんか着ていたら、そのまま沈んでいってしまうからな。砦がそこまでしか伸びていないのは、深くて伸ばせなかったらしい」
「あ、錨がなくて流されないんですか?」
「うむ。川や海ではないからな。風が強いと流されるかもしれないな。岸に近いところに杭を打っているので、それとロープで結ぶ筈だがな」
「あ、そうか、湖ですものね」
俺は、船やそれにまつわる事に関しては、全くといっていいほど無知であることを思い知った。
見ていると、砦の北側から小さなボートが軍船に近づいていた。甲板から梯子が下ろされ、何人かがボートに乗り移った。
「これから、船の司令官が飯を食いにくる。さて、我々も飯にしよう。飯を食いながら作戦会議だ。エルンスト殿も参加してほしい」
「私は傭兵ですので・・・」
バルトホルトは笑い、俺の背中を叩いた。すごい力だ。鎖帷子で分散されたが・・・
「何を言っているんだ。貴殿は傭兵といえども、高貴な騎士階級出身ではないか。義務を果たしてもらうぞ。それに、ゴブリンと一戦を交えたのは貴殿だけだからな。作戦に意見を言うのも義務といえまいか?」
バルトホルトの目がぎろりと光ったように思えた。死線を何度も潜り抜けた戦士の目だ。卿とは戦いたくないものだ。味方にするなら、こういう男だろうと直感した。
「了解しました。参考になるのなら何でもやります」
バルトホルトは高笑いをした。
「エルンスト殿、期待してますぞ。
聴けば、ヨハネ殿を救うために突撃したそうではないか?我ら騎士階級出身者の魂を悪魔の手先に見せつけてくれて、私は感謝しておりますぞ。さあ、食堂へ、いざ行かん」
俺は、複雑な気持ちだった。バルトホルト卿は正規兵で公爵様の騎士だ。
確かに同じ騎士階級の出身だが、身分的には雲泥の差だ。彼らは名誉の中にいる。俺は金のために補給隊の護衛をしているだけだ。実際、殆ど魔物に襲われることもなく、腕は鈍っているような気がする。卿の純粋で熱い気持ちは、俺にはまぶしいものだった。
いかがでしたか?
ゴブリンは非力で弱い魔物ですが、悪知恵はよく働くと言われています。
彼らが地上で生活する場合、小動物を狩って食料としなければなりません。弓は粗雑で、矢も軸が完全な真っすぐではないので、命中精度が低いです。それを補うのがアコニトゥム(トリカブト)などの毒です。火を通すと毒性が消えるため、彼らは好んで使うらしいですよ。(誰に聞いたんかーい?)