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08.すれ違い

話をまとめるとこうだ。

この世界がゾンビ化となっていると報道された翌日、周りにゾンビはいなかったため普通に学校に向かったこと。

学校に着き無事を喜び、そしてあのニュースはデマだったのか。

などと話していた時、拓馬が走りながら屋上へ逃げろと言い、屋上へ何とか逃げた面々は屋上からの景色を見て絶句する。

学校にたどり着くまでなんともなかった世界が、崩れていたと悟ったのだった。

そして数日はなんとか過ごせたが食料がない現状は深刻だった。

そのため拓馬は学校から割と近いショッピングセンターに、食料を取りに行くといいだした。

何人か名乗りを上げて数名でショッピングセンターへ向かったが、戻ってきたのは拓馬と、ショッピングセンターで避難していた博人だけだった。

他のメンバーは死んだわけではなく、あまりのゾンビの多さで動けずショッピングセンターで避難することにしたらしい。


そして博人は兄弟を家に残しているため家に帰るために拓馬と一緒にここまでやってきたとのことだった。

だが、ショッピングセンターは組織化しており、一度入れば最後抜け出すのも大変な状況らしい。

博人は何度も外へ出たいと訴えても出してもらえずお手上げだったとのこと。

そのため拓馬の来たタイミングで隙をついて二人で出てきたとのことだった。

そして、この屋上で2~3日いた後、自宅に向かったとのことだった。


「ヒロ兄…もしかして家に・・・・」

「一度家に行ってみる?」

「……うん。。。」

一通り話を聞き終わったソラ達はこの場所から立ちさることにする。

「あの・・・・・。もう行っちゃうの???」

「・・・・・うーん。」

ソラは考える。

この子たちを保護したいが、今は兄たちが心配だ。

なんだか早く探さないといけないような気がしているのだ。

だから、高校生たちにあるアイテムを渡す。

「あの・・・・また兄たちと迎えに来るので、今はここで待っててくれませんか?」

「これは???」

渡したのは腕輪だった。見た目もあまり目立たないので、つけてるといわなければわからない存在感にも関わらず、実はこのアイテムゾンビを寄せ付けない効果があるどころか、万が一噛まれても即座に浄化する優れモノなのだ。

蓮や安奈と万が一はぐれても大丈夫なように備えたものが今役にたった瞬間だった。


だがソラの危険センサーが、あの大学生は信用したらダメと警報を鳴らしているため高校生たちには気を付けてと念を押してその場を去るのだった。


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