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01.吉沢空

私の名前は、吉沢空。

14歳の頃、異世界に召喚されるという特殊な経歴を持つ、それ以外は平凡な女の子…だと思う。


学校からの帰り道。

特に何かをするでもなく一人で帰宅しているとき、突如私の周りに魔法陣が現れたと思った瞬間引きずり込まれた。


そして、気づいたら"地球"ではない世界に召喚されて【聖女】として扱われるようになっていた。


そこから、国王命令で魔王討伐のため、勇者という軟弱男と、賢者という眼鏡だけが取り柄の男。

弓使いの男に色目しか使わない女の計四人で旅に出されてしまった。


それは本当に過酷だった。

勇者は軟弱すぎて中々討伐に向かおうとしないし、賢者は眼鏡の自慢ばかりで、魔法詠唱途中も眼鏡が気になりすぎて間違える始末。

弓使いに至っては手当たり次第に男のところに出向いているため、仕事をこなす気配がない。


それを見かねた私は、一人で冒険者ギルドに出向き、数々の仕事をこなして強くなり、なんやかんやしていたらS級冒険者となっていた。


そして、そろそろ魔王討伐に向かうべきかと考えた私は勇者パーティのもとへと戻ったが、ほかのメンバーは魔王討伐を投げ出して家に帰ったと知った私がキレても、誰も文句は言えないと思う。


その後、国王から新しい勇者パーティを送ってもらうが、魔王討伐直前で挫折して帰るものばかリだった。


『もう誰も信じられない。私一人で討伐してやる!』

とほぼやけくそ気味に一人で魔王討伐に向かった私は・・・・・


一人で魔王討伐を成し遂げてしまったのである。


その後、私は英雄として称えられながら老衰で死んだ・・・・・・。



はずだった。





しかし、気づいたら変な空間にいたのだ。


そして目の前には、美しい女性がいた。


だがその女性は自身を【女神】だといっている。


そして、女神を自称する美しい女性が、異世界で【聖女】としての任を全うした私に、

今度は"地球"を救ってほしいとものすごい形相で懇願された。

女神の顔は涙と鼻水でグショグショで、私は若干恐怖を感じた。


だけど、そんな必死な姿を見せられた私は、地球を救うと約束することにした。

すると万遍の笑みで私に抱き着きながらお礼を言ってくれた。

自称女神の笑顔は、同じ女性である私にもグッとくるものがあった。


だがしかし!!

私の服に自称女神の涙と鼻水がべったりこびりついたが……。

今はそんなこと気にすることはしない。


ここは死後の世界だから生暖かい感触は全て気のせいである。



こうして私の意識は途絶えたのだった。


その時の私は、女神の言ってた"地球"を救ってほしい。

という言葉の意味を理解していなかった。



―――――

ふと意識が覚醒すると、空から地面へ落下していた。


「え…???えぇ~~~~????」

落下中の私は考える。

町の様子がおかしいと……。

子供二人に対して大人たちが囲んで襲おうとしているのだ。

「子供になんてことを!!!・・・・いま、助けるからね!!!!」


こうして私は、二人の子供と出会うことになるのだった。

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