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雪宮凍子の当主成長物語  作者: 黒崎吏虎
第1章 鳳雪戦編
3/4

2nd SNOW 対峙、霜之関雪子

今回は鳳雪戦のフェイスオフまで書こうと思います。

バトルアクションなんで、そこら辺はガンガン書いていこうかとwww

 会場にマイクのアナウンスが入った。


司会を務めるのは、雪女一族の名家の一つである「氷柱山家」現当主・『氷柱山寒菜(つららやまかんな)』の姪である「氷柱山季霰(つららやまきあら)』。


彼女が喋り出すと、一気に会場が拍手に包まれる。


更に彼女の口から「新世代10傑」のメンバーが呼ばれることになり、更に拍手のボルテージが大きくなった。


但し、今年は鳳雪戦があるため、次期一族当主である()()()()()1()1()()が呼ばれるのだが、これはあくまでも“特例措置”なのである。


その結果呼ばれた15〜25歳の雪女の名は以下の通りである。(但し凍子は此処では除く)



「雪宮雪華」、「氷柱山美冬(つららやまみふゆ)」、「霜野氷露(しものひろ)」、「雨冬眞氷絽(うとうまひろ)」、「雹崎雪穂(ひょうざきゆきほ)」、「落雪冬実果(おちゆきふみか)」、「雪緒氷葉(ゆきおひょうは)」、「凍野雪愛(とうのゆあ)」、「寒川冬乃(さむかわふゆの)」、「雪崩崎霜葉(なだれさきそうは)」の10人が呼ばれ、彼女ら10人に対し、拍手が沸き起こった。


そして季霰のアナウンスの指示で、特設闘技場へと雪女全員が足を運ぶことになったのである。





 闘技場では、ウォームアップをしている凍子の姿がいた。


(やっとだ…………やっと、この時が来た………絶対に勝って………御当主様に勝って当主になるんだ………!!)


術を軽く展開し、イメージトレーニングに余念がない凍子は、モチベーションがかなり高かった。


16年、ずっと待ち望んでいた、自分が雪女当主にとって代われるチャンス、「史上最強」と謳われる凍子はその期待をずっとされてきていたのだから。


そして今日、遂に対峙する日が来たのである。


現雪女一族当主「霜之関雪子(しものせきせつこ)」と。


その頃、観客席ではガヤガヤとした空気に包まれていた。


氷華は、後輩である元10傑の1人・『落雪冬菜(おちゆきふゆな)」と話していた。


冬菜は元キックボクサーという肩書きを持った、現在は冬実果の母である。


金髪に淡くも鮮やかな青い目が特徴的なのだが、16歳の時に戦場で大火傷を負い、左腕には竜を擬えたタトゥーが()()()()()()()()()入っていた。


「氷華さん………緊張してます?」


「そりゃー………ね、緊張もするよ。でも同時にワクワクしてる………自分の娘がこうやってさ、当主の座をかけた場所にいるんだもん、どうなるかが予想つかないよ。」


「ですよねー………御当主様が負けるところなんて、私には想像つかないですもん。凍子ちゃんの強さは認めますけど、御当主様にはご経験がありますから………若さか経験か、そこの差じゃないかな、って思いますね………」


「大丈夫だと思いたいけどね、冬菜ちゃん………練習してきたから、私とずっと………うん、大丈夫。凍子ならやれる………」


氷華は心配で仕方ないのか、大丈夫、大丈夫………と自らに言い聞かせるように冬菜にそう言った。


氷華の右に座っていた氷夏梨が、「ねえママ………」とボソッ、と話しかける。


「お………お姉ちゃん、大丈夫………かな…………??」


氷夏梨も気が気でないようで、姉の凍子を慮るような、ただ震えるような、今にも壊れてしまいそうな声で氷華に話しかけた。


(やっぱり………思う気持ちは氷夏梨も一緒なんだね………でもそっか、家族だもんね………)


氷華は氷夏梨の頭に手をポン、と置いた。


「大丈夫だよ、氷夏梨。凍子ならいけるよ。」


氷夏梨はコクン、コクンと頷いて、闘技場の方を真っ直ぐに見たのであった。





 そして両者が入場する。


その瞬間、大歓声が会場中にこだました。


そして2人がフェイスオフをした。


「………凍子、この日を待ち侘びておったぞ………ワシは手抜きはせぬ、存分にかかってくるが良い。」


「そう………だね、御当主様………アタシも全力で行くよ!!!」


雪子も凍子も、両者開戦が待ち遠しくて仕方がない、楽しみだ______その空気が会場にも伝わってくる。


両者定位置に付き、開戦の火蓋が切られたのであった。

次回から4話を掛けて、VS雪子を書いていこうと思います。

プロローグの章になりますけど、妥協せず全力で戦闘シーンを描ければと思います。

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