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【完結】おはようから始まる国づくり  作者: 高坂静
追加エピソードなど
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サクラのお勉強 テラの政治について

「ソルです」


「皆さんこんにちは。サクラです」


「お久しぶりでした。お元気にされてましたか? こちらはみんな元気ですよー」


「ねえ、お母さん。こういうところ初めてなんだけど、僕は何をしたらいいの?」


「うん、サクラ。今日はみんなと一緒にテラの政治について勉強しよう」


「勉強は嫌いじゃないけど、政治って僕には早くない? まだ10才なんだけど」


「10才って言っても桜花の時も合わせると20年生きているじゃん」


「足しちゃっていいの? それを言うならお母さんだって樹お父さんと合わせて56才になるから、おばさんだね」


「私はサクラを産んだ時から時間が進んでないから大丈夫なんだよ」


「ほんと! じゃあ、僕も早く結婚して子供産んじゃおうかな」


「ま、まあ、いい人見つけたらそれもいいんじゃないの。ところでサクラ、カイン村ではどうやって物事決めているかわかる?」


「村長のジュトおじさんが、広場で村のおじさんたちを集めて決めているんじゃなかったかな?」


「そうそう、カインではジュト兄が中心になってみんなの意見をまとめているね」


「それじゃジュトおじさんがカインを支配しているってこと?」


「それは違うかな。ジュト兄がやっているのは話し合いの司会のようなものだからね。あくまでも決めるのは村人自身なんだよ」


「ふーん。それで、何を決めているの?」


「村に関係することだけど、工房の新しい職人さんが他の村の人だった場合に受け入れていいかとか、新しい畑はどこに作るかとか、結婚式をいつやるかとかかな」


「ふーん、いろいろあるんだね。でも結婚式は分かるよ、こっちには日曜日が無いからみんなが集まれる日にやるよね」


「そうだね。村全体でお祝いするからね」


「でもさ、ジュトおじさんの集まりは男の人達だけでやっているよね。母さんは地球のことも知っているから、女の人もそういうのに参加した方がいいのを知っているんじゃないの?」


「ねえ、サクラ。テラのお友達の家を考えてみて、お父さんとお母さんどちらが強い?」


「うーん、ラザルとラミルのところはパルフィさん、アリスのところはルーミンさん、ルフィナのところはラーレさん、うちはソル母さんが強い。みんな強いのは女の人だ!」


「うちはそんなことないと思うけど、テラの家庭では女の人が圧倒的に強いからね。わざわざ外に出なくても旦那さんにそう頼めばいいんだよ」


「なるほど、テラの裏の支配者は家庭の女性ということなんだね。僕も旦那さんを使ってカインの政治を操るよ」


「あはは、頑張ってね」


「それで、母さんたちがこの前シュルトに行ってたのはどうしてなの? 大事な話があるって言っていたけど」


「それはね、テラの人口が増えてきて、どこの村でも人が多くなってきたから、村同士の話し合いを調整する人を選びに行ってきたんだ」


「ふーん、それで、母さんが調整する人になったの?」


「私はやらないよ。面倒くさいもん」


「じゃあ、裏で操る人になったんだ。この前夏ばあちゃんのところに来ていたかんじちょうさんみたいに」


「幹事長さんね。裏の黒幕だなんて言われているけど優しいおじいちゃんだよ。私の方は選ばれたサルディンにお願いするだけかな」


「お願いね。まあ、そういうことにしておいてあげるよ」


「ありがとう。さて、皆さん今日はサクラのお勉強にお付き合いいただきましてありがとうございました」


「ありがとうございました。ねえ、母さん。これって、まだ続くの?」


「さあ、どうだろう。たぶん、これっきりじゃないかな」


「こういう勉強は苦手、パルフィさんの日本刀の切れ味を出すための計算式のほうがおもしろいよ」


「パルフィ、そんなこと教えているんだ……」


「あ、お母さん。時間だって」


「皆さん今日は2022年ゴールデンウィークの特別編でお送りしました。このあと追加のエピソードも更新されます」


「そちらも見てくださいねー」


追加エピソード1は夜に投稿します。

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