天気のいい朝
シャッとカーテンを開けて伸びをする。
今日は朝からとっても良いお天気。
はっ!しかもお休みだから何したっていいんだ!
えへへ、何しようかな〜?
考えてるこの時間、好き。
ワクワクする〜っ!
とりあえず、よく乾きそうだからお洗濯しましょ!
洗濯機がグルグルまわる。
ずっと見てたら何だかお腹が空いたな。
洗濯おしまいのピーの音が聞こえるまでに朝ごはん。
…何を食べようかな?
カリッと焼いたトーストにバターを塗って、甘酸っぱいブルーベリーを入れたヨーグルトも食べよう!
プルプルの半熟目玉焼きにベーコンも焼いて、あなたはブラック?私はカフェオレ。
温かいコーヒーで一息つくの。
ピー!
あ、お洗濯終わった?
さぁて!食べ終わった食器を下げたら、気持ちのいい風を感じながら洋服たちをお外へ。
バサッバサッ!
フワッと柔軟剤の良い香り。
じんわり体がお日様で暖められていく。
風がそよそよ吹いてきて私の頬っぺたをくすぐった。
この後は…お散歩!
近くの公園まで歩いて行こう。
お気に入りの小説持って、小さな水筒も持って行こう。
ねぇ?あなたと行きたいよ!
ねぇ?一緒に行こう?
仕方ないな…と呟くあなたの背中を押して公園まで歩いた。
いつも一緒っていいね!嬉しいな〜。
ふと立ち止まったあなたの背中を抱きしめて顔を埋めた。
深く吸い込んだ香りは私と同じ柔軟剤の香り。
大きな背中にはお日様が隠れてるみたい。
すごく暖かくていい匂いがしたよ?
同じ香りのはずなのに不思議ね!
この時間がずっとずっと続けばいい…。
ずっとずっと。
私、あなたの事が大好きよ!
あなたも私のことが好き?
時々でいいから好きって言ってね。
時々でいいからさ。
帰り道は二人、手を繋いで歩く。
なんて事ない休日が、あなたといると特別な日に変わる。
たぶん、あなたは魔法使いなのね。
私にしかかからない魔法を知ってる。
そして、永遠に解けない魔法を私にかけた。
あなたしか見えなくなる恋の魔法。
そばにいてくれてありがとう。