海へ
西の街を出発して3日目のお昼に南の街が見えてきた
南の街の兵士長タエさんに、東の兵士から街を出来るだけ無傷で取り戻したいから手を出すなと言われている
特務がモンスターを操っているコントローラーを奪えればそれも可能だそうだ
東の兵士だけになれば 数 質で圧倒できるみたいだ
俺達は南の街の脇を通り過ぎて海に出ようとする
その時タマが言った
『南の街にユウがおる!』
『えっ! ユウ君が?』
『と、言うよりユウしかおらん』
?!
俺はクルマを、南の街ヘ向けた 目に、気を使い見る
南の街の出入口にユウ君がいた
俺は、運転しながらクルマの窓から顔を出しユウ君を呼ぶ
『ユウ君!』
『ん! リョウ?』
クルマをユウ君の前で止め俺達は降りる
『ユウ君 どうなってるの?』
『それは、俺が知りたい 何がなんだかサッパリわからねー』
俺はユウ君に、東の街が攻めて来た事〜これから海を渡る事までを話した
『そんな事があったのか・・・』
『ユウ君はどうして此処にいるの?』
『俺は、アメリカ村に南の街から毎週来る商人が来なくなったから様子を見に来たんだ』
『そしたらモンスターやら兵士が俺に攻撃してきたからやっつけた』
『それで、どうしようかなと思っていたら、お前が来たんだ』
『やっつけた?』
『あぁ』
しかし、周りを見ても兵士どころかモンスターの死体が無い
『ギフテッドを使ったら残っているモンスターが、急に走ってどこかに行ってしまって兵士だけが残ってな』
『そしたら、兵士も逃げようとしたから、そいつ等を捕まえて俺が倒したモンスターの死体を片付けさせた』
ここでタマが言った
『ユウのギフテッド 電気が、コントローラーの電圧を狂わせたのじゃ』
『おっ! なんだ? 玉が喋ってる?』
『リョウ 変なのがいるぞ』
『タマは俺の友達だよ』
ユウ君にタマを説明 紹介した
『ふ~ん これが玉 聞いた事はあるな』
『ユウ君 悪いけど西の街ヘ行って、南の街をユウ君が取り戻した事、言ってくれないかな?』
『喜ぶよ』
『わかった』
サチさんがユウ君ヘ聞いた
『ユウさん 私の村のみんなは?』
『んっ サチさんの村の人ならまだ、アメリカ村にいるぞ』
『そうですか 良かった』
そして、ユウ君は西の街ヘ 俺達は海へ向かった
しばらく進むと海が見えてきた
運転席と助手席の間の空間にいるタマに聞く
『このまま 海に突っ込んで良いんだよね』
『良いぞ』
そして、海へ入って行く
〈バシュ〉
海の上を進む
『凄い 本当に海の上を進んでる』
『凄いです』
『凄いな』
地面を進んでいるのとほとんど変わりない たまに、波がクルマに当たり少し揺れるぐらいだ
『タマ 方向指示をお願い』
『わかったのじゃ タエがくれた羅針盤はわかりやすいから大丈夫じゃ』
生まれる前の記憶によると羅針盤とサチさんの見つけた遺跡の方位磁石は同じ用途の物だそうだ
タエさんがくれた羅針盤はサチさんの見つけた遺跡の方位磁石より ひと周り大きい
羅針盤のメモリが細かい為方向が少しズレただけでわかる
『少し左じゃ』
まずは、タエさんに教えてもらった、ジャンさん達が行った街に向う
海の上の運転は楽ちん ぶつかる心配が無い
何事もなく進んで行く
『タマ あと、何時間で着くの?』
『うむ このペースなら3時間ぐらいじゃ』
『それなら暗くなる前につけるね』
ユックリ行っても大丈夫だと気を抜いていると、タマが叫んだ
『モンスターじゃ!』
『えっ!』
『右じゃ!』
見るとかなりのスピードで真っ直ぐ接近してくる あれは、サメのモンスターだ
『サチさん お願い!! でも、マガジンは着けないで クルマが壊れるかもしれない』
『はい』
サチさんはクルマの窓を開けて対戦車変形ライフルの先を外に出した サメのモンスターに狙いをつけて撃った
《ドン》
完璧! サメのモンスターに真っ直ぐサチさんの撃った光の玉が向かって行く 良し
その時、サメのモンスターの周りの海の水が、せり上がりそこへ光の玉が当たり方向を曲げられた
サメのモンスターは真っ直ぐクルマに突っ込んで来た
マズイ
《ドゴン》
体当たりされた クルマがふっ飛ばされた
『うわっ!』
『キャ』
『うおっ!』
『リョウ! ハンドルを離すななのじゃ』
『うん』
《ズジャジャジャ》
何とか止まった
しかし、すぐにサメのモンスターが向かって来るのが見えた
『リョウ かわせ! あと、止まるな!』
『サチは撃つのじゃ!』
『うん』
『わかりました』
《ウィーン》
《バシャン》
急発進で何とかかわした!
しかし、サメはすぐに向かって来る
俺はクルマを止めず動き回る
サチさんは撃ち続けている
サメのモンスターは周りの海を操って自分の身を守る力 サチさんの光の玉が海に阻まれ当たらない
ドウスル クルマよりサメのモンスターの動きの方が速い 逃げる事は出来ない
ここでハーンが言った
『僕がやる』
そう言うとハーンはクルマのドアを開けて海へ飛び込んだ
《ジャボン》
『ハーン!?』
『ハーンさん!』
『ハーン!』
ハーンが海に入ってしまった 海はサメのモンスターの庭だ
『戻れハーン!』
サメのモンスターがハーンヘ向かって行く マズイ!
サメのモンスターが口を開きハーンに噛み付いた
《ガブッ》
ハーンの左肩にサメのモンスターが噛み付いている ハーンは両腕でサメのモンスターに抱きついた そのまま締める!
《ギュギュ》
《バキ》
サメのモンスターは、血を吐き動かなくなった
俺はクルマをハーンの側で止めてドアを開けた
『ハーン 大丈夫か?』
『おぅ こいつは攻撃力は無いし体も柔らかい』
『それで、こいつは食えるのか?』
ハーンの噛まれた左肩を見るとキズが無い サメのモンスターの牙を筋肉で跳ね返したようだ
『ハハ』
『食えるはずだよ ありがとう』
『ハーンさんありがとうございます』
『ハーン 凄いのじゃ』
サメのモンスターを紐でしばりクルマで引きずりながら移動した
そして、しばらく進み陸が見えて来た
お疲れ様です
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