パレード
夕方になり俺達はパレードに参加する為に準備をしていた
西の街の脇の林で俺を殺そうとした、女の兵士さんがパレードで着る服や鎧などを、病院ヘ持ってきてくれた
『どれが良いですか? いっぱい持ってきたから選んでください』
『はい・・』
『お〜 金の鎧まである 剣はいらないな』
『私はどれでも良いですが・・』
『なら、私が選んであげる』
女の兵士がサチさんの着る物を選んでくれるみたいだ
ハーンは張り切っているように見える
俺はどれにしよかな 地味なやつが良いんだけど・・・ない
どれもピカピカ光っている
仕方がないので適当に選んで着ることにした
俺は、青のローブを選んだ ローブには、金や赤色の模様や線が入っている 派手だ
ハーンは、金の鎧を選んだようだ 銀や緑色で装飾されていて俺より派手だ
サチさんは女の兵士さんが選んだローブを着ている ピンク色のローブに金や黄色の模様や線が入っている 頭に銀の髪飾りを付けて一番派手だ
着替えが終わった処へ、南の兵士さんが来た
『リョウ』
『あっ ダースさん』
ダースさんとは2ヶ月ぐらいぶりに会う 南の街で、かなり仲良くしている兵士さんだ
『ダースさんいたの?』
『なにっ! 俺の活躍聞いてないのか?』
『何も・・・』
『ハーン君は、知っているもんね』
『・・・?』
ハーンは首を傾げている
『ちょっとハーン君を、東の兵士達の中から運び出したのは俺だよ』
『その後だってモンスターをいっぱい倒したし 西の役場に籠城された時だって一番に突入したし 今だってみんなのまとめ役として急がしくしてるし』
『何も聞いてないのか!?』
『うん』
『ゔっ』
何か ホッ とする ずっと緊張感があったのがなくなった
ハーンは本当にダースさんを覚えていなかった 「助けてもらったみたいで、ありがとうございます」と挨拶していた
ダースさんは苦い顔をしていた
この後、少し話をしているところへ、パレードが始まると連絡が来た
俺達は病院から外に出て、連絡してくれた人の後をついて行く
タマも一緒だ
すると
〈 !! 〉
パレードの列の一番前に案内された 近くにタエさんがいた
『タエさん 俺達はこんなに前を歩くんですか?』
『そうですよ 英雄は一番目立つところを歩かないと 活躍した人が前の方を歩くのです』
そこへタマが飛び跳ねて俺の肩に乗った
〈ポヨーン ポヨーン トン〉
もう、タマを隠すのはやめた 俺自身が目立っているから隠す意味がない タマを狙う金持ちがいたら俺が守る
そして、タマが言った
『見晴らしがよくて良いではないか リョウ達は、それだけの事をしたと言う事じゃ』
ハーンが言った
『こんな事は一生に一度しか出来ないからいいじゃないか!』
サチさんも言った
『歩きましょう 街が元気になるんでしょ』
『そうだね 緊張するけど歩くよ』
そして、パレードが始まった
役場から街の出入口まである大通りを歩く
両サイドには街の人達が大勢いてみんな笑顔だ 音楽もなり屋台も出ている
ここで生まれる前の記憶が“オマツリ”と言った 俺にはわからなかったが、きっと楽しい事だと思う
ゆっくり歩き進んで行く
街人の中に知っている顔もある
西の街ヘ出入している時に行っていた パン屋さんや武器屋さんなどがいて手を降ってくれている 凄く懐かしく感じる 落ち着いたら行ってみたいと思った 俺達のすぐ後に、ダースさんが歩いていた 本当に活躍したようだ
ハーンを見ると笑顔だ 街や人が無事で嬉しいのが伝わって来る
途中、西の兵士さん達と話しているのが聞こえた ハーンに謝っているようだった 俺にはよくわからなかったが、ハーンが笑顔で応えていたから嬉しい事だと思う
サチさんは男の兵士さんや街の男の人に、ずっと話しかけられていた 困っていたようだったので、助けに行こうとしたら、着替えを持っていてくれた女の兵士さんが、男の人達を 殴る 蹴るで、追い払ってくれたみたいだった 良かった
タマは俺の肩で音楽にあわせて体を動かしていた 踊っているのかも とにかく楽しそうだ
パレードは街の出入口まで行きぐるっと回り役場へ帰って来た
2時間ぐらいで終わった
タエさん達 兵士さんは役場へ戻り 俺達は病院ヘ戻った
そして、サチさんとタマは自分の部屋に戻り 俺とハーンも部屋に戻り着替えて、気疲れしていたからすぐに寝た
次の日の朝、教会ヘ出発する
『タマ 行こう』
『わかったのじゃ』
〈ポヨーン ポヨーン トン〉
タマが俺の左肩に乗った
『それじゃ行ってくる』
ハーンとサチさんヘ言って出かけた
半日ほどで教会ヘついた
『でかいタマ』
『おぅ 大丈夫じゃったか?』
『はい 何とか』
そして、でかいタマに聞いた
ありがとうございます




