青い人間の形をした物
赤髪が吹っ飛んだ
『ガハッ』
《ドサッ》
仰向けに倒れた赤髪は、この同じ場所で同じ事があった事を思い出した
1年前、豊穣の女神エセノを殺そうとしてふっ飛ばされた事を
あの時は周りに人がいないか確認しながらだった為、見逃したが、今回は何にふっ飛ばされたか、見逃さなかった
ハーンの人型のギフテッドだ
光帝サチの胸から突然姿を現し殴られた
『クソッ』
赤髪はもはや立ち上がる力が無い リョウに爆弾をくらい全身ボロボロ ハーンのギフテッド人形の一撃を胸にくらい陥没
あと、数分で死ぬ
赤髪が死ぬ前に思った事は故郷の東の街でも、自分を育ててくれた親方様でもなく、リョウとハーンを殺したいだった
ハーンにずば抜けた‘根性’があるのと同じで赤髪には、ずば抜けた‘怨み’を持つ力があった
『ハーン サチさん タマ』
俺は二人の元へやっと来られた
ハーンはサチさんの後に立っている
『ハーン 大丈夫なのか?』
『あぁ 大丈夫だ』
『良かった』
しかし、やっと立っている感じだ 当たり前だ 生きているのが凄い事なんだから
そして、サチさんを見ると涙目で俺を見ていた
『リョウさん大丈夫なんですか?』
『うん じっちゃんの服達が守ってくれたみたい』
丸出しの顔の火傷以外、ケガが無いのは多分じっちゃんの服達のお陰以外考えられない
『サチさん ハーンのお陰で助かったけど座り込んでどうしたの?』
『・・・』
サチさんの肩に乗っているタマが応えた
『我もサチもリョウが死んだと思い動けなくなってしまったのじゃ』
『あっ ゴメン』
そして、サチさんが立ち上がり俺を睨みつけ言った
『また、自分が死んでも私達が助かれば良いと思いましたね!』
うわっ バレてる
『はい』
『前に、二度としないと約束しましたよね!』
『でも、今回はどうしようもなかったから・・・』
『チョット君たち』
《 ! 》
東の兵士の方から声をかけられた
俺達は東の兵士側を見て構えた
一人の兵士が歩いてこちらに向かって来る 黒髪 170センチ 銀の鎧 ロングソードを装備している 普通の兵士に見える
『ここは戦場ですよ』
『この間に兵士やモンスターなどが攻めても倒せないと思いますが大砲を撃ったらどうするつもりですか?』
〈 ! 〉
『まぁ 大砲はギフテッドが空っぽで当分撃てませんがね』
《 !! 》
大砲が当分撃てない! なんだこいつは? なぜ、教えてくれる 嘘か?
そして、どうしてコイツからは殺気を感じない?
その兵士が、仰向けに倒れている赤髪の脇に立った
『君の様な人間を待っていたんだよ』
そう言うと、兵士は胸から玉を取り出した
《 !? 》
玉だ 大きさ 色 間違いなく出会った頃のタマだ いったい何をするつもりだ?
兵士は赤髪の陥没した胸の上に玉を置いた
すると、玉と赤髪が一体化し始めた
《 !! 》
俺は驚きタマに聞いた
『タマ これはいったい?』
『しらん! 人間と融合などありえん』
東の兵士達も状況掴めないようでざわめき始めた
そんな中、玉を赤髪ヘ置いた兵士が俺に話しかけてきた
『リョウ 君のその体の一部を強化する力はギフテッドでは無いよね』
『500年前の大災害で途絶えたはずの❛ 気 ❜の力だよね』
? 気?何だそれ
『まぁ どうでも良いけど 私は赤髪の様な怨みの力を持った人間さえ手に入れば良いからね』
そう言うと、その兵士の体がドロドロ溶け出した
『!! なんだこいつは?』
髪 皮膚が溶け中から青い人間の形をした物が出てきた
俺達もだが東の兵士達も驚きというより恐怖していた
それでも、俺は銃を構えた
青い人間の形をした物が赤髪を抱え上げた
そして、喋った
『この大陸での用事は済んだ』
そう言うと空へフワリと上がった
俺は得体のしれない物を前にして恐怖から銃を撃ってしまった
《ドン》
《バシュ》
空中に盾が出て防がれた 大砲を守り赤髪を守っていた盾だ あの青い人間の形をした物の力だったようだ
そして、そのまま赤髪を抱え青い人間の形をした物が飛んで行った
動けない
いろんな事があり混乱している
とりあえず、ここで、戦争が終わってほしいと思った
動けないまましばらく時間が過ぎた
そして、東の兵士の一人が箱にアンテナがついた物を掲げ叫んだ
『降伏しろ、しないと林の中のモンスターを呼ぶぞ!』
『・・・・・』
まだ、戦う気力が残っているのか あれだけ訳のわからない事が、あったのに戦争を続けるつもりか?
だが、仕方ない 殺られる訳にはいかない 戦う
それにしても、あの箱にアンテナがついた物は何だ?
ここで生まれる前の記憶が“コントローラー?”と言った
『コントローラー?』
疑問系で言っていたから多分って事だよな
そして、タマが言った
『コントローラーがあるのか?』
『コントローラーってなに?』
俺は、自分で言っときながらタマに聞いた タマもなれているから普通に応えてくれる
『コントローラーとは何かを操る物じゃ』
『まさか、モンスターを操る物か?』
『あの兵士の言い方からしてそうじゃろ』
おそらく林にモンスターがいると思っているから戦争を続ける気力があるのだろう 林にモンスターがいない事を伝えよう
『林の中のモンスターは俺達が全滅させた 呼んでも来ない!』
『そんな出鱈目をよく言える』
『降伏しないんだな?』
東の兵士がコントローラーを押すのが見えた
『・・・・』
『・・・・』
『バカな!!』
何度もボタンを押しているようだ
東の兵士達が後退り始めた
別の兵士がコントローラーを取り出して押した
すると、東の兵士達の後に控えていたモンスターが俺達に向かって来た
それと同時に東の兵士70人ほどが西の街とは逆の方向へ走り出した
《 ? 》
サチさんが言った
『逃げた?』
しかし、モンスター1000体は向かって来る
タマが言った
『サチ ショットガンじゃ』
『わかった』
サチさんは対戦車変形ライフルを変形させ撃った
《ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ》×3
『はぁ はぁ はぁ』
『限界です』
『ありがとうサチさん あとは任せて』
『タマ サチさんをお願いね』
『任せるのじゃ』
『ハーン 戦える?』
『あぁ 戦える』
ハーンは元々限界だ
『タマとサチさんヘ近づけないように守って』
『わかった』
俺はモンスターをハーンにも近づかせないように戦うつもりだ
残り500体
訳のわからない事があって混乱しているが、まずは目の前の敵を倒す!
赤髪と戦った時の様に後の事を考えてミスはしない
パイプ3本 右手にダガー 左手に銃 足にギフテッド 殺気を感じる感覚を研ぎ澄ます
《ダッ》
俺はモンスターの群れ中に飛び込み 斬って 撃ちまくった
《ザン ドン バス ドン ガン ボン ザン ドン ガン ボン ザン ドン》




