戦争後
南の兵士300人ほどとハーンは南の街から離れて行った
悔しくて涙を流す兵士などもいたが、どうしようもなかった事は全員がわかっていた それよりも死人が出なかった事を良かったと割り切って足を進めていた
『タエさん、これからどうするんですか?』
『西の街へ、行くしかない』
『そうですね・・・』
『それにしても、ありがとうハーン君 君が東の兵士達をあの場所で、抑えてくれたから街の人達が逃げられたよ』
『そんなつもりはなかったんですが、良かったです』
『でも、無茶過ぎるからね 二度としないでくれ!』
『はい・・・』
『ところで、街の人達は船でどこに、行ったんですか?』
『船で南へ行くと大陸があって、そこに遺跡を元に出来た街があるんだ そこに行ったんだよ』
『へ〜 そこは、安全なところなんですか?』
『あぁ あそこはジャンさんが見つけた遺跡に、元々南の街の人達が住む街だからね 親戚の街なんだよ』
『凄い そんな所があるなんて』
『うん 私達は帰れる場所があるから街を捨てて、犠牲者だけを出さない戦いをしたんだよ』
『本当は守りたかったけど、海の向こうにA級兵士が行っていてどうしようもなかった』
『A級兵士がいない事も、皇帝が戦えない事も、東へ情報が行ってしまっていたんだろう』
『そこへ、潜入者調査で役場から潜入者がいなくなって、街からも潜入者がいなくなる前に攻めて来たんだろう』
『それよりもハーン君 西の街の中にも間違いなく、東の兵士が潜入している それを、どうするかだな』
『私達は役場の中の東の兵士を、排除出来てたから混乱しないですんだ』
『西の街もせめて役場の中だけでも排除しないと、混乱したまま街を落とされるぞ』
『我々の仲間の嘘がわかるギフテッドを持った奴は、街の人達と船で行ってしまって、いなくなったから手伝えない』
『今、元兵士長が調べてると思いますが全員わかるわけないですからね』
『西の街へ、ついたら元兵士長と話して見るよ』
『それでハーン君はどうする?』
『僕はリョウの所へ行こうと思います 泥棒の事を気にしてるとは思いませんが、疑われていない事を教えに行きます』
『タエさんが西の街へ行くなら僕が戻る必要ないですから』
そして、10日後 西の街へ到着した
伝令役が先に、南の街が落ちた事 南の兵士300人が、西の街ヘ向っている事を伝えていた為、西の街へ入っても大騒ぎにはならなかった
だが、南の街が落ちたという信じられない事が事実だと証明され落胆した それと同時に、次は西の街が落とされる恐怖が街中に渦巻いていた
ハーンは南の兵士達が西の街ヘ入って注意がそちらに向いてる時に、脇の林を抜けた
タエ兵士長から教会の場所は西の街から北へ1日歩き一番高い木を探せと教えられた その付近に足を踏み入れると突然建物があると
ただ、誰にも言うなと言われた
そこに静かに暮したい奴がいるからだそうだ
西の街の北の林にはモンスターが多く生息していた 猪や熊の大型のモンスターが頻繁に襲ってくる
しかし、ハーンは槍の一突きで倒して行った ハーンは剣の才能はなかったが、槍の才能はそこそこだがあったようだ
そして、1日歩き暗くなってきた為、明日 明るくなってから一番高い木を探そうと思った時、目の前が急に明るくなった
大きな焚き火が突然目の前に現れたのだ ハーンはタエ兵士長が言っていたのはこう言う事かと思ったが、建物が見当たらない おそらく近くにあるだろうと歩き出すと声が聞こえて来た
『何者だ!?』
ハーンの前に全身黒い服や兜をまといナイフを持った男が現れた ハーンは槍を構えようかと思ったがやめた 身長が伸びて大きくなっていたが顔は前と変わりない
『リョウ!』
?
『誰?』
『僕だよ ハーンだ』
えっ?
リョウはハーンの事は知っている 緑色の髪で痩せ型の筋肉質の男だ しかし、目の前の男は緑色の髪だが筋肉ダルマだ 顔もゴツゴツしていてハーンに似ている人って言う感じた
『何者だ!?』
『だから、ハーンだよ 西の街で門番をやっていた 忘れたのか?』
『顔を似せるギフテッドか だが、体までは変えられないようだな ハーンのフリをして俺に近づくとは 東の兵士だな!』
リョウは赤髪との戦いの中でハーンの名前を聞いて心配していた ハーンは無事なのか?
もしかしたら殺されてしまったかもしれないと思っていた
リョウは予想が当たってしまったと思った
ハーンは殺されている
そして、ハーンの偽物が西の街へ潜入していて、この前の林の戦いをどこかで知って俺を追って、ここまで来たのだと思った
リョウは涙をこらえダガーを構えた
ハーンはリョウが自分の事を覚えているのはわかったが、偽物扱いされる意味がわからない
『兎のモンスターの肉をよくくれたよな』
『そこまで調べるとは・・・』
リョウは足にギフテッドを使った
ハーンはリョウが戦闘態勢に入ったのを感じ槍と盾を構えギフテッドを使う準備をした
〈 ! 〉
『そうだ ダブルを見せてやる リョウには僕のギフテッドを見せた事あったよな』
『!』
ギフテッドに名前をつけているのを知っているのは、流石に俺と本人のハーンだけ
『本当にハーンなのか?』
『あぁ』
そして、ハーンはギフテッドを出してリョウに本人だと信じてもらった
ありがとうございます




