嘘つき
俺はダガーで矢を下から上へ弾いた
《ギンッ》
そのままダガーを捨て拳で殴りに来た男に
❛ 流1/2 ❜
《ドンッ》
『がはっ』
男を投げて地面へ叩きつけた
相手の向ってくる力を利用してそこに俺の力を加えて投げるのが❛ 流 ❜だが、今のは相手の向ってくる力だけを利用して投げた
そして、まだ空中にあるダガーを掴み取り・・
『ごめんない!』
俺は謝った
西の街の兵士に勝っても負けても駄目だ もし、上手く矢をかいくぐり逃げられても捜索隊が出ると教会が見つかってしまうかもしれない
だったら俺が悪い奴じゃない感じを出して見逃してもらうしかない
『あの〜 大丈夫ですか?』
すると西の街の兵士の男はダメージがないのか スッ と立ち上がった
そこへ5本目の矢が飛んできた
俺はそれをダガーで叩き落とす
《ギンッ》
そして、俺は男に問いかける
『俺が何か悪い事しましたか?』
俺を殺そうとしている相手にする行動ではないが、今はこれしか出来ない
すると男が応えた
『なんだお前、不思議なやつだな』
それはタマやジャンさんによく言われているが今は意味が違うな
『なぜ、俺に止めを刺そうとしなかった?』
『俺は目立ちたくないので』
そこへ6本目の矢が飛んできた
それを俺はダガーで叩き落とす
《ギンッ》
『なら、なぜ逃げなかった』
『西の街から捜索隊を出すことになったら騒ぎになって目立ってしまいます』
捜索隊に教会を発見されたくないとは言えない それに本当に騒ぎになると東の街に俺の存在を疑われる
『お前はどうなりたいんだ?』
『俺を見なかった事にしてほしいです』
『そんな事は不可能だ』
う〜ん でも、これしかないんだよな〜
『どうすれば見なかった事に出来ますか?』
『たから出来ないと言ってるだろう』
『そこを何とかお願いします』
『アホか、お前は』
このやり取りをしばらく続けていると弓を持った兵士がやってきた
女の兵士さんだ 銀色の髪で腰まである 160センチ 銀の鎧 弓を持っている
さっきまで矢を放っていた人だろう
『敵と何を仲良く喋ってるのよ!』
『違う こいつが自分を見なかった事にしてくれって頼んでくるから それを断っていたんだ』
『はっ?』
俺はこの女の人にも頼む
『俺は敵ではありません お願いします』
『敵ではない!? そう言うなら一緒に役場へ来れるわね』
『ウッ それは・・・』
役場や街のどこに東の街の兵士が潜入してるかわからない
危険だ
俺が黙っていると女の兵士さんが俺をじっと見て言った
『あれっ!』
『あなたどっかで見た事があるわね』
えっ マズイ 俺は西の街で泥棒になってるし エセノさんの名前で人探しが出ている
そのどちらかで俺を知ってる人か?
ドウスル どうせ俺の存在がバレるなら大人しく捕まって説明した方がいいか
『あなた英雄じゃない』
えっ?
『私、1年前まで南の街にいたのよ その時、トラのモンスターを倒して新しい英雄誕生か!って騒がれた時の人でしょ』
『はっ はい・・・』
『やっぱり どうりで強い訳だ でも、駄目ですよ 西の街の林の中をあんな凄い速度で移動してたら東の兵士が悪さしてると思われますよ』
『はい すいません』
『今は、南の街の兵士ですか?』
『いいえ』
『あっ もしかして特務ですか 言えませんよね』
特務・・・ これだ!!
『すいません 実は、特務で俺の存在を表に出す訳には行かないので俺を見なかった事にしてほしいのです』
『そう言う事ですか わかりました』
ここで男の兵士さんが怒った
『おいっ 俺にもわかるように説明しろ!』
『はい はい』
この後、女の兵士さんが男の兵士さんヘ俺が南の街でトラのモンスターを発見してさらに討伐した事を説明した 今は南の街の特殊工作員で表に姿を出せない人だと言っていた
男の兵士さんはとりあえずは納得した様だが俺を睨み聞いてきた
『南の街がこんな所で何を調べている!』
うわっ そうなるか〜 どうしよう それっぽく知ってる事言おうかな・・・・
『詳しは言えませんが1年ほど前、西の街ヘ赤い髪の東の兵士が潜入していた事が解ったのでその時の事を調べたいと思ってます』
『何だと! なぜ南は西ヘ、その事を教えない!』
『・・・・』
マズイ わからない どうしよう やっぱり嘘は駄目だな じっちゃんも嘘つきは泥棒の始まりとか言っていたし 俺はこれから本当の泥棒になっちゃうかもしれない
ここで女の兵士さんが言った
『これ以上は言えない事なんですね』
!
そう言う事にしよう
『はい』
〈チッ〉
男の兵士さんが舌打ちをして また、俺を睨んで言ってきた
『役場の中にまだ潜入してる奴がいるかも知れないって言いたいんだな』
えっ?
『役場の中は俺が調べる お前は手を出すな』
『はい わかりました』
良いよね 調べればいるかいないかハッキリするから
『それでは俺は行きます お願いですから俺の事は内密に』
『わかりました』
『あぁ』
大丈夫かな?
そして、俺は念の為、教会とは全然違う方向へ走ってその場から去った
心臓が




