西の街の脇の林
朝起きたらタマが焚き火へ枯木を入れていた
『タマ おはよう』
『おはようなのじゃ』
俺は朝ご飯を狩りに行く
渓流にも行くので、ついでに昨日クルマの中で見つけたじっちゃんの服と靴を洗おうと思い鞄へ入れて持って出た
そして、すぐ兎のモンスターを狩れた
そのまま渓流へ行き処理をした
その後、服を洗おうと鞄から出し拡げたら服の間から何か出て地面に落ちた なんだろう?と思い見てみると・・・
『手袋か』
ここで生まれる前の記憶が“グローブ”と言った
〈 ? 〉
俺はグローブという昔の地球の物を知っている 何に使うかは、わからないけど手にはめて手を大きくして、何かを持つ物だ 今、ここにあるのは手袋であってグローブではない
『手袋だろう』
するとまた、生まれる前の記憶が“グローブ”と言った
う〜ん じっちゃんの物だからこの先出来るだけ使っていたいけど手袋と言うたびに
“グローブ”
と、言われるのは邪魔だな・・
仕方がないのでこの手袋だけグローブと呼ぶ事にする
グローブの他にもう一つある
これは兜だよな でも、結構柔らかいし軽い
ここでまた、生まれる前の記憶が“ヘッドギア”と言った
これは素直にヘッドギアで良い 兜とは違うし
これで生まれる前の記憶に教えてもらう物はないと思ったらまだこの後も続いた
服を“ジャンパー”
ズボンを”パンツ“
靴を”ブーツ“と言った
俺は混乱した
訳がわからない 兜とヘッドギアは用途は同じだが違うのはわかる 他は用途も見た目も同じだろ
俺はここで、ダガーを思い出した
ナイフをダガーと言う名前にして使って今は、違和感がない
そうだ名前をつけたと思えば良いんだ
よしっ 名前だ! そうしよう
これで納得して、ふ・・ジャンパーなどを洗った
そして、ビックリした 洗った後にすぐ乾いた じっちゃんの服はどうやら昔の地球の物のようだ そうでなければ、すぐ乾くなんてありえない
服をジャンパーと言っても違和感がもうない
せっかくなので来てみる事にした ところが着るのが難しかった 全部見た事が無い物が付いていて、どうするのかわからない
生まれる前の記憶にいろいろ知らない単語を言われた“ジッパー” “バックル” “マジックテープ”
バックルはわかる ベルトについてる たまに、生まれる前の記憶は俺の知っている事も言う
しばらく触っているうちにわかってきた パンツとブーツについてるジッパーとマジックテープは簡単にわかった だがジャンパーについてるジッパーが難しい
諦めて帰ってタマに聞くことにした
そして、処理をした兎の肉 ヘッドギア グローブ 靴の入った鞄を持って元の俺の家にいるタマの元に帰った
『タマ ジッパー教えて』
『・・・・』
『また始まったのじゃ 名前は知っとるが何だかわかっとらんリョウが』
あっ!
『まぁ 良い』
この後、呆れた感じでタマがジャンパーのジッパーを教えてくれてちゃんと着れた
グローブはマジックテープだけ ヘッドギアは顎の下の紐でサイズを調整して固定出来た
後は、ダガー 銃 パイプ 腰鞄を装備した
『リョウ なんか全身真っ黒で暗殺者みたいじゃな』
『うん』
確かに俺も思った 頭から足の先まで真っ黒になってしまった
夜、山の中にいたら見つからないだろう
この後、焚き火で兎の肉を焼いて食べた
そして、焚き火を水で消して鞄を持ち、サチさんの銃を背負った
銃は1メートル50センチあり太い紐が付いていて背負えるようになっている
『タマ 戻ろう』
『わかったのじゃ』
タマが鞄に入って出発した
そして、3時間ほどで西の街の脇の林ヘ入った
ここでタマが言った
『壁の上に人が二人いるようじゃ』
西の街は10メートルの高さの壁に囲まれている
俺達はその壁から1000メートルほど離れた林の中を移動している
『壁の上』
その瞬間殺気を感じたと思ったら矢が俺に向って飛んできた
『何っ!!』
俺は左にかわしたがヘッドギアの右側をかすめた
〈シャ〉
かすめた矢は俺の後ろにあった木を貫通し二本目の木に刺さって止まった
マズイ! 補足されている逃げなくては
しかし、二本目の矢が飛んできた 蛇のモンスターのように木の間をクネクネ抜けてくる
今度はダガーを抜いて落ち着いて対処する 目にギフテッドを使いダガーで矢を叩き落とした
そして、すぐ逃げようとしたが目の前に男がいた
『凄いな!』
男はそう言いながら右拳で殴りつけてきた 速い! 俺は左ヘ地面を転がりかわしたが、転がり起きたそこへ3本目の矢が飛んできた
『クッ』
その矢にダガーをギリギリ当てて方向を変えた 矢は空へ消えた
俺は4本目の矢に注意しながらダガーを構え男を見る
男も拳を前に出して構えている
そして、男が話だした
『最近この辺りを行ったり来たりしてるのはお前だな』
『えっ!』
気づかれていた!?西の街の1000メートルも離れて通って気づかれないようにしていたのに気づかれていた
この目の前の男の力か? 見た目はそう言うタイプには見えない 男は金髪 短髪 178センチ 上半身は裸で下に短いズボンに靴をはいているだけだ
しかし、どうするこの人は見た感じはわからないが西の街の兵士だろう
戦って勝っても負けても駄目だ
今、もし西の街ヘ東の兵士が潜入していたら調べて俺の存在がバレてしまい、同時にサチさんが近くにいるとバレてしまう とにかく目立つ事は駄目だ
そして、4本目の矢が飛んできた 男も俺に右腕を振り上げ向ってきた
ドウスル
ドウスル




