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強く



次の日の朝、俺は南の街ヘ行く為にアメリカ村の出入り口ヘ来ていた

ユウ君が見送りに来てくれている


『南の領はモンスターに気をつけていれば大丈夫だと思うけど油断しないで行けよ』


『うん わかった』


『あと、変な事するなよ』


『わかってるよ』


一人で敵に突っ込んでから俺は要注意人物扱いだ


そこへサチさんが来た


『リョウさん』


『サチさん』


『私も行きます!』


『えっ?』


『早く自分の身を守れるくらいに強くなりたいのでリョウさんと行かせてください』


そういえばサチさんに戦い方を教える約束をしたんだった


『いいけど 村の人達と一緒に行く予定だったんじゃないの?』


『村のみんなには言って来ました』

『それに、もしかしたら私と一緒にいる方が危険かもしれないと思って・・・』


〈!!〉 

確かに東の街の一番の目的はサチさんかもしれない サチさんを捕らえただけで南の街を落とせると言ったみたいだし


『わかったよ 一緒に行こう』


『はい ありがとうございます』


そして、俺とサチさんはユウ君に見送られアメリカ村を出た



少し歩いてサチさんに言った


『サチさん 体を鍛えながら南の街ヘ行こうと思うけど、どうかな?』


『はい 強くなる為ですね わかりました 鍛えながら行きましょう』


サチさんとの約束の為でもあったが自分の為でもあった この前の戦いで死にかけて俺はもっと強くなりたいと思っていた


『タマ 出て来ていいよ』


鞄からタマが飛び出した


〈ポヨーン ポヨーン ポヨーン〉


『何じゃ?』


『うん サチさんと体を鍛えながらゆっくり南の街まで行くからタマも外にいても大丈夫だよ』


『そうか 久しぶりにのんびり散歩じゃな』


そして、俺はサチさんヘじっちゃんから教えてもらった体の鍛え方を教えた

とは言っても、今回は、ただ後ろ向きで走るだけだが

じっちゃんが言うには普段使ってない筋肉を鍛えられて、さらに見えない方向ヘ進んでいると気配などを感じやすくなるそうだ 俺が殺気を感じられるのはこれのおかげかもしれない


俺は簡単に出来てしまうので後ろ向きで走るのとパイプを操りながらにする


『サチさん たまに振り返り方向確認しながらだよ』


『はい』


『タマ 出発するからついて来てね』


『わかったのじゃ』



出発した  そして、驚いた 

パイプを操りながらは難しすぎる 方向を確認しようと振り返るとパイプ3本が下に落ちてしまう


〈カランコロンカラン〉


ギフテッドでつながっている為拾いに行く必要はないけど、その度に力を入れ直さなければならない どうしようもないのでパイプ一本にすると落ちたり落ちなかったりだったので馴れるまでこのまま行く事にする


サチさんを見るとサチさんも苦戦していた すぐに道から外れてしまうようだ 後ろから見ると道をジグザグに走ってしまっている たまに道から外れ過ぎて転んでいた


〈ドテッ〉


サチさんは、前を向いて走ると普通の人の倍は速い 後ろ向きで走っても普通の人よりも速いと思う 振り返りながらその速さでの移動だからジグザグになってしまうのも当たり前だと思う

俺は足が遅い時に始めたから出来たけど


〈カランコロン〉


〈ドテッ〉


2つの音をたてながら道を進んで行く

ここで気づく ポヨーン の音が無い!


『タマっ!』


サチさんも気づいた


『タマちゃんがいない!』


しばらく周りを見ていると通って来た道からタマがやって来た


〈ポヨーン ポヨーン〉


『速すぎるのじゃ!』


『ゴメン』

『ゴメンね』


いくら俺達にとっていつもより遅くてもタマにとっては速すぎた タマはいつもどうり鞄に入って移動する事になった


〈カランコロン〉

〈ドテッ〉


そのまま進んでお昼になった

俺は基本的に2食だから食べなくても良かったがサチさんは食べるだろうと思い食べる事にした

俺もサチさんもアメリカ村からお弁当を持ってきているのでそれを食べた


『タマちゃんはご飯食べないの?』


『我は日光を少し浴びれば生きていけるのじゃ』


『ふ~ん』


サチさんが結構余裕がありそうで安心した 俺はあまり余裕がない パイプを永く操っていると体の中から力がどんどんなくなっていくのがわかる パイプに送っているだけの時も少しは感じたが操っていると凄く感じる

もしかしたらギフテッドの量というのはこう言う事なのかもしれないと思った


『リョウさん大丈夫ですか?』


サチさんが俺の変化に気づいたようだ


『うん 大丈夫だよ 疲れただけだから』


『・・・・』


『リョウさんばっかりずるいです』


『?』


『そんなに大変なことしてリョウさんばっかり強くなって』


そんなつもりはないけど


『サチさん 後ろ向きで走るの楽過ぎるの?』


『楽ではないですけどリョウさんに比べたら楽かな〜と思ったんですけど』


ん〜 どうしようかな

初めて後ろ向きで走ると凄く疲れると思うんだけどな サチさんには物足りないみたいだな

それじゃ ・・・

俺の疲れがギフテッドの量が減ったものだとするとサチさんにもギフテッドを使って後ろ向きで走ってもらおうかな


『サチさん俺の疲れはギフテッドを使い続けてるからだと思うからサチさんも使いながら後ろ向きで走ってみる?』



『ギフテッドを使うってどうやるんですか?』


えっ!


『サチさんギフテッド使った事ないの?』


『はい ないです』


ん〜 サチさんのギフテッドを探すのが先かな

俺が困っているとタマが言った


『サチよ まずは後ろ向きで走るのを完璧してからじゃ』


『あっ そうだよね リョウさんごめんない』


『いっ いやっ・・・』


タマ ありがとう



そして、俺達はまた南の街ヘ向けて出発した


サチさんが後ろ向きで走るのを完璧に出来る様になる前に何か考えないと

ギフテッドを探すなんてすぐに出来る訳ないし


人に教えるの大変だな〜


行きたくない

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