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不安



夜が明けた

俺は暗く危険な林の中でも進んで、出来るだけギフテッド研究所から離れたかった 

でも、タマとサチさんが話を始めて止まらなくなってしまったようだ

しかし、サチさんにとっては良かったかもしれない おじいさんの事 村の事などを知ってもタマのおかげで少しは気がまぎれた様に見える

タマはこの為にサチさんの前に出て来て喋ったのかもしれない 

だが、さすがに出発しようと思った時タマがサチさんに俺では聞けないことを聞いた


『サチはなんで連れていかれたのじゃ?』


!!タマを止めようとしたがやめた 俺も連れて行かれた理由は知りたいと思っていた しかし、ギフテッドに関わる事だと思って聞かなかった


『ギフテッドを貯める為よ』


『? ギフテッドを貯める?』


『うん 私はギフテッドの量が多くて常に体から放出してしまうの その放出されているギフテッドを貯める為に連れていかれたのよ』


? ギフテッドの量?

ギフテッドって多いとか少いとかあるの? ギフテッドが無くなったとか経験ないけど

しかも、貯める?形が無いものを貯める? 俺にはサッパリわからない

しかし、タマは・・・


『なるほど、ギフテッドと言う人から出るエネルギーを貯める事が出来るのじゃな』 

『そして、そのエネルギーを余るほど持っておるサチを利用しようと連れていったのじゃな』


『そう』


マズイ! 俺だけ解ってない

今まで話に、はまっていなかったがコレは聞かないと、と思った時タマが叫んだ


『リョウ かなり遠いが人間の熱源が近づいてくるぞ!』


すぐタマが鞄に入った 


『サチさん行くよ』


『はい』


俺だけわからないまま、俺達はタマの言った熱源と反対方向へ走った

そして驚いたサチさんがギフテッドを使っていない俺と同じ速さで走れている 単純に俺に胸があたるのが嫌で自分で歩くと行ったわけではないようだ


『サチさん走るの速いね』


『まだ、本気じゃないですよ』

『でも、このくらいでも振り切れますよね』


俺はなんでこんなに速く走れるのに、ギフテッド研究所に捕まったんだ、と聞こうとしたがやめた おじいさんが関係してるとマズイ 



2時間ほど走ったところでタマが大丈夫だと言ったので止まった サチさんに少し疲れが見えたし 


『タマ サチさん、そろそろ南の街へ向けて移動しよう』


するとタマが言った


『多分、大丈夫じゃ 今も順調に南の街へ近づいとると思う』


『えっ そうなの』


タマは、まだ勉強中だが一年前の林で迷子になったあと太陽や星の位置でだいたいの方角や現在地などがわかる様になろうとしている


『多分じゃぞ わからんぞ』


『うん わかってる 俺も上から見てみるよ』


足にギフテッドを使いジャンプ!

木より高く飛び上がり見渡したが目印になるような物は見つけられなかった


『上からは何も見えなかったからタマの言った方向へ行こう』


『ん〜〜』


タマは不安そうだ 

タマが悪い訳ではないが林を抜けるまで時間がかかるかもしれない 水 食料を結構な量確保しなければならないな

 

俺は耳にギフテッドを使った

水の音が聞こえる このまま進めば川があるかもしれない


『少し休んだら進もう 川があるかもしれない』


『わかりました』


『うむ』


そして、気になっていたギフテッドの量の事を聞こうとしたら タマに先を越された


『サチ さっきの話じゃがギフテッド研究所は何の目的でギフテッドのエネルギーを貯めようとしとるのじゃ』


『それは、知らない』

『でも、私を捕まえた人が、これで南を落とせるとか訳のわからない事を言っていた』


『何じゃと!』

『リョウ サチを絶対に守るぞ』


『うん 元からそのつもりだよ』


早く南の街へ戻らないと


『本気にしないで 私なんか1人いて街が落ちるとは思えない』


『そうは思うけど わからない事がいっぱいあって決めつけられないよ』


『そうじゃ 人間のエネルギーを貯める技術を持っておる街じゃ 予想ができん』



『うん・・・』



しまった! サチさんを不安にさせてしまった

自分の存在が南の街を落とすかもしれないなんて不安になるよね 

ただでさえ村やおじいさんの事があるのに・・・


余計な事を言ってしまったかもしれない 


『サチさん 俺とタマが守るから大丈夫だよ』


『・・・・』

『ありがとう・・』


サチさんの顔に少しだけ笑顔が戻った 良かった



そして、俺達は出発した



走って一時間ほどして川が見えて来た 

川幅が5メートルで水が凄く綺麗だ 川の中で泳いでいる魚のモンスターがくっきり見える


『今日のご飯は魚だね サチさんは魚好き?』


『はい 大好きです』


そういえば俺はいつからご飯食べてないんだろう もう、覚えていない


ここで鞄からタマが飛び出した


〈ポヨーン ポヨーン ポヨーン〉


『釣りか?』


『いやっ パイプでやってみる』


鞄の中に針と糸は入っているがパイプ操作の練習だ


俺は背中のパイプに集中する

3本のパイプが飛んだ


〈ヒュン ヒュン ヒュン〉


川の上で停止させる

魚がパイプの下に来るのを待つ

まだ、追いかけるほどの技術はない


・・・・・・

魚が来た!


一気にパイプを下降させて川の中の魚へ


〈ヒュン ジャ ザク〉


『とれた!』


水の上にあげてみると魚が串刺しになっていた


『すごいです』


『すごいのじゃ』


このあと失敗もあったが6匹とれた


そして、近くで枯れ葉と枯れ木を集めて・・・あっ


『駄目だ 煙が上がったら東の街に居場所がバレる』


『そうじゃったのう』


『・・・・・』


『焼いて出来たらすぐ移動してから食べましょう』


『・・・・』


『・・・そうしようか 何も食べない訳にはいかないもんね』


そして、焚き火をして煙が上がったらタマが叫んだ


『何かくる!』


コーヒー

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