酷い
鳥に乗った兵士は右の横腹を斬られ痛みに耐えながら東へ向け移動していた
『なんだアイツは!』
夕方頃、兵士は遠くを見るギフテッドを持つ見張りから、煙が上がっている報告を受けた おそらく旅人の焚き火だろうとの事だった
上司から東領ヘ予定なく入って来た者は殺せと命じられていた為殺しに向った
しかし、殺せず逆に殺されかけた
『一人では勝てない』
兵士は奴は東の街の強力な敵だと判断した 早く東の街へ報告する為に急いだ 頬にキズがあるという情報を持って・・・
そして、朝
〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉
方向に迷わないように南の街から東の街への道がギリギリ見える林の中を東に向けリョウは走っていた
もちろん足にギフテッドを使っている タマは熱源探知を使っている
『リョウ』
『なに?』
『この先に30人くらい人がおる』
『えっ』
俺は立ち止まった
『兵士かな?』
『わからん』
『少し林の奥を進もう』
俺とタマは林の奥へ行き東の街を目指した 方向はタマの熱源探知だよりだ さっきの30人くらいの人の熱源を目安に進む
10分ぐらい進んだ時タマが言った
『熱源が減っている』
『えっ?』
俺は立ち止まった
そして、タマ叫んだ
『これはモンスターじゃ!』
『モンスターに人が襲われおる!』
『えっ!』
『方向はどっち?!』
『あっちじゃ』
タマの言った方向へ俺は急いで向った
村が見えて来た マズイ!あれば象のモンスターだ
人が襲われている!
俺は村の中に飛び込んだ 銃を抜いて象のモンスターを射つ
《ドン》
《バス》
象のモンスターの右腹に穴が空いた 俺は続けて銃を連射
《ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン》
象のモンスターは穴だらけだ しかし、象のモンスターは俺に向かって突進して来た 俺は立ち止まり両手で銃を持ちギフテッドを銃に集中させて射つ!
《ドゥン》
《バズッ》
象のモンスターの眉間に大きな穴が空いた
〈ドサ〉
象のモンスターが倒れ死んだ
『ふう』
周りを見ると酷い状態だ 人が何人も倒れていて建物も全滅に近い
俺はこのような経験がなくどうすれば良いのかわからなかったが取り敢えずケガをしている人へ近づいた
『うぐっ』
おじいさんのようだ 左腕は潰され腹に大きな穴が空いている
どう見ても助からない・・・
俺はどうしていいかわからない
すると瀕死のおじいさんが俺に向かって喋ってくる
『まっ孫を・・助け・・て』
おじいさんは亡くなった・・・
そこへ村の男の人がやって来た
『その人のお孫さん 昨日ギフテッド研究所の奴らに無理やり連れて行かれたんだ』
『えっ?』
『南の街のギフテッド研究所?』
『違う 東の街のギフテッド研究所だ』
東の街にもギフテッド研究所あるのか
『なぜですか?』
『珍しい体質で研究対象になったようだ』
無理やり連れて行くなんて許せない
『あっ! すまない 助けてくれてありがとう』
『いいえ・・・』
『俺に手伝える事言ってください』
『ありがとう』
『それじゃ・・・』
それから俺はケガをしている2人の治療を手伝い 無傷ですんだ10人の村人と死体を土の中へ埋めるのを手伝った
20人も亡くなった・・・
俺に何か出来るかも知れないと思い最初に声をかけてきた村人に聞いてみた
『これからどうするんですか?』
『じいさんの孫を助けに行く!』
『!!』
すると他の村人も言い出した
『そうだ助けなきゃ』
『これ以上犠牲は嫌だ!』
『戦おう!』
『許さない! 俺達の村をよくもギフテッド研究所め!』
『!?』
『東の街のギフテッド研究所が象のモンスターが襲って来たのと関係あるんですか?!』
『んっ? 君はどこから来たんだ』
う〜ん 言っても良いものか?
俺が悩んでいると村の男の人が察してくれたのか
『東、以外だな』
『はい・・・』
『今、東の街近辺は東の街に力で抑えつけられている そして、東の街の施設であるギフテッド研究所がモンスターを大量に操って各村々を襲って壊滅させているんだ』
『?! なぜそんな酷いことを』
『わからん』
『何もですか?』
『あぁ』
『各村々を襲って壊滅し始めたのは10日前らしい その噂を聞いて俺達は村を出ようとしていたら一週間前に兵士が村へ来てお金や貴重品を略奪して行った
その後、村の出入口に兵士が居座り出て行く事も出来ない状態になってしまった』
『その時にじいさんの孫が特殊なギフテッドの持主だとバレた』
『そして、昨日じいさんの孫がギフテッド研究所の奴らに連れて行かれ 今日、モンスターに村が壊滅させられた』
・・・・・・・
酷い 言葉が出ない
しかし、冷静にならないと
『これから皆さんはおじいさんのお孫さんを助けに行くんですか?』
『あぁ そうだ もう俺達の村は終わりだ せめて若い命を救いたい』
『象のモンスター程度倒せないあなた達が助けられますか?』
『わかっている だが、放っておけない!』
その時鞄の中のタマが震えた
〈ぶるぶる〉
俺は警戒した タマが何かここへ近づいて来るのを教えてくれてる
また、魚の目が・・・




