出発
窓から差し込む朝日で目覚めた
『タマ おはよう』
『おはようじゃ』
俺は旅に出る準備を始める
昨日買った旅人の服を着て左腕に防具を着けた ダガーを腰の後ろに、銃を左ふとももに装備した 腰鞄を二つ着け、中に爆弾と上薬草を入れる
そして、ベルトで両サイドを押さえたパイプを背中に背負いベルトを胸の前で縛った
最後に鞄を持ち準備完成だ
『タマ 準備出来たよ 行こう』
『おうっ』
一階へ降りるとジャンさんとヨシさんとポーさんがいた
ヨシさんはいつもどうりだが、ジャンさんがこんなに朝早く起きてるのは俺がトラのモンスターと戦った日以来だ ポーさんも別に住んでるのでこんなに朝早くいる事はなかった
4人で朝ご飯を食べた ヨシさんとポーさんに行くのを辞めても良いんだよと言われジャンさんには気をつけろよとだけ言われた
そして、3人に見送られ俺とタマは家を出て南の街の出入口ヘ向かった
出入口に行くとタエさんがいた
『リョウ君』
『おはようございます』
タエさんは深刻そうなな顔をしている
『リョウ君行くのを辞めても良いんだよ』
『ハハ 朝ヨシさんとポーさんにも言われました 大丈夫です遠くから東の街の様子を見るだけですから』
『ありがとう 助かる』
『俺がやりたいんです』
『それでも、ありがとう』
『役場ではリョウ君が東の街ヘ行く事は今のところ私とワークしか知らない事だ だから、情報を手に入れられなくても問題にならない』
『情報よりとにかく自分の命だけは守って生きて帰ってくれ』
『わかりました 無理は絶対しません』
そして、俺は南の街を旅だった
しばらく歩き周りに人がいなくなった所でタマに話しかける
『タマ ゴメンね こんな危ない事に付き合わせて』
『我は楽しみじゃ 新しい事を覚えられるかもしれぬからのう』
そうだった タマはいろんな事を覚えて成長するんだった
ここ最近新しく覚える事は何もなかった
『そうか 良かったよ』
『おうっ』
『それじゃ 周りに人がいないからギフテッド使うよ』
『行くのじゃ』
俺は足にギフテッド使い走りだした
〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉
ん? 速い!
久しぶりに足だけにギフテッドを使ったらあきらかに前より速度が上がっていた 周りの景色がどんどん変わって行く
最近はずっとパイプにギフテッドを送りながら行動していたから他の場所にギフテッドを使う事がなかった
速くなったのもしかして、身長が伸びたからかな?
それから2時間走った 鞄の中でタマが、もぞもぞ動いている 休憩だね タマは鞄の中が結構ストレスらしく2時間ぐらいで外にだすと前に約束をした
俺は走るのを辞め一応周りに人がいないか確認をしてタマに声をかける
『タマ 休憩しよう』
タマは鞄から飛び出した
〈ポヨーン ポヨーン ポヨーン〉
『プハ〜』
タマは外に出られて気持ちが良さそうだ
俺も休憩しようと鞄から水筒を出し水を飲ん・・・
ん? 喉が全然渇いてない
喉は渇いてないが一応水を飲んだ
俺の体おかしくなったのか?2時間もギフテッドを使って走って喉が渇かない 前は我慢は出来るが喉が渇かない事はなかった
『う〜ん』
『どうしたのじゃ?』
『2時間もギフテッドを使って走って喉が渇かないんだ 体おかしくなったかと思って』
『うむ』
『汗はかいとるか?』
『いや 全然かいてない』
『疲れはどうじゃ?』
んっ? そういえば疲れてない
『全然疲れてない』
『なら、単純に体力が増えたのじゃろう』
確かにそれしかないか でも、体力が増えるような特訓なんてしてないけどな・・・
やってた事といえば
一年間週2回ユウ君と勝負と半年間パイプにギフテッドを送っていた事ぐらい
良い事だから別に良いんだけど・・・
『タマ 出発しよう』
『わかったのじゃ』
〈ポヨーン ポヨーン サシュ〉
タマが鞄に入って出発した
そして、2時間おきぐらいに休憩をとりながら進んでいく
人がいないのでギフテッドを使いっぱなしだ 全然疲れない為このまま行けそうだが夕方なった 夜は暗くてさすがに進めなくなるので今日はここまでだ
暗くなる前に焚き火を作る
近くに林があったので枯れ葉と枯れ木を集める 道に戻りダガーを抜いて火打石とダガーを擦り火をつける (ダガー入れに火打石を着けてある)枯れ葉に火がつき その後、枯れ木を足して燃えて完成
今日は、家を出る時ヨシさんがお弁当を渡してくれたのでそれを食べる 葉っぱに包まれている 入れ物が荷物にならないように捨てられる物にしてくれたのだろう ありがたい
葉っぱを開けてみるとサンドイッチだ パンに肉が挟まっている 食べるといつもより味が濃い 疲れてると思って味付けを濃くしてくれたのだろう 美味しかった
『タマ 寝ようか』
『リョウは寝るが良い我は見張ってるのじゃ』
『えっ 眠くないの?』
『うむ いつもは目を開けてられぬのじゃが今日は全く眠くないのじゃ』
『わからんが疲れておらんからかもしれん』
『それじゃ 見張りお願い』
『任せろなのじゃ』
『お休み』
俺は見張りをタマに任せ寝た
・・・・・・
数時間後タマが叫んだ
『リョウ!起きろ!!』
アバラが・・・




