一騎討ち
『では説明します』
ダースさんが俺とユウ君の決闘の立ち会い人になった
受け付けの人では役不足だと言っていた
そして、俺とユウ君は向かいあい木刀を持っている
『木刀の一太刀か木刀が手から離れた時点で決闘は終わりです 拳や蹴りの攻撃はあたっても決闘には関係ありません ギフテッドの使用は二人で決めてください』
『俺はどっちでも良い』
ユウ君が言った 俺は剣を使えないから・・
『俺はギフテッドを使いたいです』
『おうっ じゃお互いギフテッド使って決闘だ』
そして、ダースさんが俺とユウ君の前に立ち
『構えて』
ユウ君は両手で木刀を持ち頭の上で構えた
俺はナイフの時と同じように右手に木刀を持ち体より少し前に構えた
『始め!』
《シャ》
ユウ君の木刀が頭上から俺に振り落とされた
速っ! 俺はユウ君の木刀を右横から木刀で叩いた その反動を使い自分の体を右へそらしユウ君の木刀を逃れた ユウ君の木刀は、ほぼ振り落とされた軌道そのままに地面を叩く
すぐその木刀は上がってきた 斜めに俺に向かって来る
俺は後ろへ飛ぶ 木刀は空を切る
ユウ君は最初と同じ構えに戻った
『今のをかわすとは、かなり強いな』
ユウ君はニヤリ笑っている
俺は余裕がない やはり木刀では初動が遅れる さらにユウ君は俺を倒そうとしているのであって殺そうとはしてない 殺気がないのだ 攻撃する瞬間の殺気を感じられるとタイミングをつかめるがそれが出来ない 俺は目にギフテッドを使った
ユウは頭の上で木刀を構えニヤリと笑っているが内心驚いていた
最初の攻撃は“雷打”と言う剣技だった 空から地へ振り落とされる最速剣に地から空へ追撃剣の二段攻撃だ 勝負はこれで決まると思っていた しかもユウには軽くいなし かわされたように見えた ユウはギフテッドを使った
《バチッ》
!!
ユウ君の体が光った 俺に突っ込んできて剣を頭上から振り落とす 速い! 俺は右へかわす すぐ下からニ撃目が来る 木刀で防ぐ
《バキッ》
木刀と木刀がぶつかり俺の体が2メートルほど後ろへ飛んだ
しかし、俺は落ち着いている ユウ君の攻撃の勢いに逆らわず後ろへ飛ばされたからである
さらにユウ君の木刀が頭上から振り落とされる さっきより速い! 左へギリギリかわす すぐ下から四撃目が上がって来る さらに左へギリギリかわす
《シュ》
『そこまで!』
ダースさんが決闘を止めた
止まって気づいた俺の右肩の服が少し切れていた ユウ君の攻撃があたったようだ 俺の負けだ
仕方がないと思いユウ君に負けを認めようと見たらそれどころではなかった・・・
『ユウ君どうして裸なの?』
『あっ!』
『みっ見るな!』
ユウ君は木刀を捨て前を隠して役場の中へ走って行った
『キャーキャー』
役場の中から女の人の悲鳴が聞こえる
『ハハハハハハ』
ダースさんが笑っている あたりを見ると訓練をしていた兵士さん達が俺達の決闘を見ていたようで周りを囲まれていた
ユウ君がどこから持ってきたのか青のローブを着て戻って来た
『俺の負けだ!』
『えっ?』
ユウ君が自分が負けたと言っている?
『ダースなぜリョウが剣を使えない事を言わなかった!』
『やっぱり気づいた?』
周りの兵士達がざわついた
『リョウの得意武器は剣じゃない 俺が勝手に言う訳にはいかないから黙っていたんだ』
『ぐっ』
ユウ君が今度は俺を見た
『お前の得意武器で勝負だ!』
『えっ!』
また決闘しなくちゃいけないの そう思った時ダースさんが言った
『この街の決闘の決まりは木刀だ ユウお前の決闘の申し入れは無効だ』
『何!』
『とりあえずユウの敗北宣言でリョウ君の勝ちだ』
『えっ?』
もう訳がわからない ユウ君の攻撃が俺にあたって決闘が終って なぜか裸で 負けを宣言して 得意武器で勝負と言われ却下 俺が勝ちになった?
その後ダースさんは周りにいた兵士さん達へ決闘の説明をし ユウ君と俺を誘い役場の2階へ移動した
この前ジャンさんとワークさんとロウさんで話した部屋だ
『面白い決闘だったな 特にユウの服が失くなった所が』
『うるさい!』
二人は雑談をしている
俺には聞きたい事があった
怖いけど・・・
『ユウ君聞きたい事があるんだけど』
『なんだ?』
『ユウ君のおじいさんは拳帝と呼ばれていたの?』
『違うぞ ジジイは自分で「ワシは剣帝だ」って言ってるだけだ それをダースがおもしろがって俺を剣帝の孫と言っているだけだ』
えっ
『もしかしてユウ君のおじいさん今も元気なの?』
『あぁ 元気だ』
なんだ 良かった親父は行方不明だから心配した
『それよりリョウ今度はちゃんと勝負だ 街の外でやろう』
『なんだ今度は街の外で裸になるのか』
『ダースお前は黙ってろ』
この後しばらく話した ユウ君はアメリカ村の偉いさんの家系だそうだ 前にサイのモンスターがアメリカ村を頻繁に襲うようになりその手伝いにダースさん達が行って知り合ったらしい その時ユウ君のじいさんが剣帝だと言って戦っていたそうだ
俺の年齢がわかったのは服屋さんで話しているのを聞いたらしい 「15才にもなってないのにリョウ君凄いね」 と聞いて勝手に14才だと思ったらしい
そして、また合う約束をして俺は役場を出た
俺は家に帰りタマを連れ急いで薬草畑に行った 今日の作業をして終わったら夕方頃になっていた
『何とか終わったね』
『うむ そのユウとかゆうやつのせいじゃ』
『うん、そうだね それでね今度ユウ君みたいな人に見つからないようにしたいんだけど、どうしたら良いと思う?』
『そうじゃな〜』
『変装じゃ』
しもやけが痛い




