玉 タマ 玉
カラン コロン カラン
道具屋のドアにベルがついている為開くと音がなる
中に入るといろんな物が置いてある 鍋 鏡 皿 木槌 お玉 スケール ポット 灰皿 ハサミ コップなど統一性はないがここだけで生活が出来そうなくらい物がいろいろある ここで生まれる前の記憶が“ヒャクエンショップ”と言った
昔の地球では道具屋をヒャクエンショップと言うのだろう
多分
俺はナイフを探して店の中を歩いていると道具屋さんが声をかけてきた
『何をお探しですか?』
『ナイフを・・・』
『ナイフですね こちらです』
道具屋さんはナイフが沢山並ぶ場所へ案内してくれた
『うちの店のナイフは南の街で一番品質が良い自信がありますよ』
見てみると確かに切れ味は良さそうだ しかし、ナイフの刃に厚みが無い為兎のモンスターを刺したら折れそうだ やはり武器ではなく道具だ 武器屋さんが作ってくれるまでの間使うだけなので一番安い銅製のナイフを選ぶ
そして、道具屋さんと銅製のナイフを持って奥のカウンターヘ向かう途中鞄を見つけた
そうだ鞄を無くしたんだった 鞄も買っていくことにする 肩がけで濡れても大丈夫そうな鞄を2つ選び手に持った時隣にある物を見てビックリした
『こっこれは・・・玉?』
ポケットが震えたのがわかった 手に取って見る 柔らかさ 肌触り 大きさ 重さ 間違いなく玉だ ここには2つある 俺が玉をマジマジ見ていると道具屋さんが話かけてきた
『それは結構珍しい物ですよ
うちの店は大災害前の物の買い取り鑑定もしていて この玉は大災害前の遊び道具じゃないかと言われてたいる物ですよ』
『いくらですか?』
『1個 銅貨1枚です』
安ッ
『2つ買います』
『ありがとうございます』
カウンターヘナイフ 鞄2つ 玉2つを持って行く
『全部で銀貨6枚銅貨2枚になります』
お金を払い買った鞄に他の買った物を入れ店を出た
小さな声でタマに話かける
『タマ こっちの玉はタマの仲間の玉なの?』
『我と同じ人工生命体じゃ ただもう生命が終っている』
『生命が終っているって死んだって事?』
『人間的に言えばそうじゃ』
『そうか それじゃ土にでも埋めてあげるといいかな?』
『・・・我の中で眠らせよう また、見つけ拾われるとただの玉として扱われる』
『・・・どうするの?』
〈ピョーン〉
タマは俺のポケットから鞄に移った ここは街の道だ 慌てて周りを見渡す 誰にも見られてないようだ
『タマ 気をつけてよ』
鞄の中を見てみると
玉 タマ 玉 に並んでいる
その次の瞬間一体化し始めた!
『タマ!!?』
俺は街の道で叫んでしまった
周りの人から見られているがそれよりタマだ
すでに玉と玉は半円形だ タマが横長になっているようにも見える
『大丈夫なの タマ?』
『大丈夫じゃ細胞がくっついて我と一つになってるだけの事じゃ そのうち完全に一つになるじゃろ』
昔の地球って本当に凄いな
人工生命体か
『タマ 寿命ってどのくらいだかわかる?』
『500年くらいのはずじゃ ただスリープモードは別じゃな』
『べつ?』
『スリープモード中は寿命が減らないと言う事じゃ 我は残り450年以上生きるぞ』
タマは大災害前に人に作られ50年近く生きてその後スリープモードに入って最近目覚めたと言う事か
玉とタマと玉は少しずつ一つになっていく
空が赤くなってきた 夕方だ
タマは心配いらないようだ
俺は夜ご飯を買って帰る事にする
今日は食べた事の無い物でも探そうかな
そう思いながら歩いていると後ろから声が聞こえる
『新しい英雄様ですよね』
自分に言われてるのではないと自分に言い聞かせ振り返らず歩き進めた
『新しい英雄様 新しい英雄様 新しい英雄様』
俺について来ながら言っている 街の人達が何事かとこちらを見始めている 仕方がないので振り返る
『はじめまして新しい英雄様』
そこには派手なおじさんが剣を両手に持ちニコニコしてたっていた
『俺の事を言っているのですか?』
『勿論です トラのモンスターを片手で倒して街を守った英雄様』
えっ!?片手で?
『英雄様には英雄様にあった武器を持つべきだと思いまして参上いたしました』
『あっ あの』
『今後この剣をお使いください 差し上げます』
派手なおじさんが剣をグイグイ押し付けてくる
『ちょっと 離れてください!』
『まず、この剣を受け取ってください』
『まず、離れてください』
『こっちの剣が良いですか』
『よくありません 離れてください』
『やはりこっちの剣を使ってください』
『剣を使ったことありません!』
『では、両方の剣を・・・・』
『はい?』
『とにかく離れてください!』
派手なおじさんがやっと離れてくれた
『あなた誰ですか?』
『あの 剣を使ったこと無いとおっしゃいましたか?』
『はい ないです』
『あなた誰ですか?』
『さようなら』
派手なおじさんはどっかに行った
魚の目痛い




