戦闘後
お昼頃、トラのモンスター討伐隊は南の街へ帰ってきた
南の街の出入口には門番さんの他に10人程の兵士さんがいた タエさんから成功の話を聞いて大喜びしていた
しかし、ケガをして動けない人もいる為すぐ移動を始めた 俺のキズは薬草で完全に治っている
俺はタエさんに断り帰る事にする
『タエさんジャンさんとヨシさんが心配してると思うので帰りたいんですが』
『そうですね 早く帰って無事な姿を見せてやって下さい』
『あっ 後で家の方へ伺いますのでよろしく』
『えっ はい わかりました』
俺はジャンさんとヨシさんのいる家ヘ急いだ しかし、ジャンさんには案内したらすぐ帰ってくる約束をして行ったのに戦ってしまった 余裕がなかったと言っても良い訳だ 自分から言ってついて行ったのだから
『ただいま』
『リョウ』
『リョウ』
ジャンさんとヨシさんが出迎えてくれた しかし、俺のボロボロの服を見てジャンさんはため息をついていた ヨシさんは泣いてしまった
『ごめんなさい トラのモンスターと戦いました』
『そうなるんじゃないかと思っていた トラのモンスターを1人で倒せるお前が兵士達が戦ってるのを無視して帰ってくる訳ないからな』
『でも、ありがとうな街を守ってくれて』
ジャンさんにお礼を言われて、なぜだかわからないけど泣きそうになった
『ヨシさんごめんなさい心配かけて』
『まったくだよ 疲れるからあまり心配かけないでおくれ』
『はい』
『とりあえず体を綺麗にして着替えてきな ご飯沢山作ってあげるから食べましょ』
『じいさんも手伝っておくれ』
『わかったよ』
ヨシさんとジャンさんはご飯を作りに台所ヘいった
『あっ そうだタマ』
そう言うとポケットからタマが飛び出した
『ピョーン ポーン ポーン』
『タマ 家に帰って来たらすぐ出て来ていいよ』
『なんか いい雰囲気じゃったから出るに出れんかった』
『ハハハ』
『タマ ありがとう タマがいなかったら俺も兵士さんも危なかったよ』
『気にするな我の仕事じゃ』
俺は裏庭ヘ行き体を洗う その時ジャンさんから借りたナイフも綺麗にする 自分の部屋へ行き着替えて一階に降りる
するとジャンさんは店番をしていた 丁度良い
『ジャンさんナイフありがとうございました』
俺はナイフをジャンさんの前へ出した
『このナイフがなかったら危なかったです』
『そうか 良かった このナイフはなワシが初めて入った遺跡で見つけたんだ それからずっと旅に持って歩いたお守り見たいな物なんだ』
『そんな大事な物を借りてしまって』
『ハハハ ワシが貸したんだ まだお守りの効果あるかな〜と思ってな それに道具屋で売っているナイフよりは良い物だ』
『凄く良いナイフですよ俺のナイフより切れ味鋭いです』
『銀貨5枚くらいの価値しかないぞ 武器としてはたいしたことない 気にいったのなら自分のナイフ見つけるまで貸しといてもいいぞ』
『いいえ そのナイフ持つの緊張するので結構です』
ジャンさんは笑っていた その時、店に誰かやって来た
『こんにちは』
『あっ タエさん!』
忘れてた 来ると言っていた
『その顔は忘れてましたね』
『はい・・・・すいません』
『まあ 良いです これを渡しに来ただけです』
タエさんは皮袋を出し俺に渡してきた
『?』
開けて中を見ると黒貨2枚出て来た 黒貨?!
『なっ 何ですかこれ?』
『街へ貢献すると出る謝礼金です』
『えっ 俺は自分で頼んで連れて行ってもらったんですよ』
『トラのモンスターの目撃情報だけでも貢献してます たとえ討伐に参加してなくても貰えるお金です』
『リョウ貰っておけ ワシから見ると黒貨2枚じゃ少ないくらいだ』
ジャンさんが言うなら
『・・・わかりました ありがとうございます』
『お礼を言うのは私達です ありがとう それで明日の夜に役場で簡単なお祝いの会を開きます ぜひ参加して下さい』
『お祝い? 誰か誕生日ですか?』
『はっ?』
えっ なに? お祝いって誕生日の事じゃないの? じっちゃんと暮らしている時、誕生日以外でお祝いしたことない
『リョウ お祝いって言うのは誕生日だけじゃない おめでたい事なら何でも良いんだ 今回はトラのモンスターを倒して街に危険がなくなって良かったなってみんなで集まって喜ぶんだ お疲れ様って意味もあるが』
ここで生まれる前の記憶が“パーティー”と言った
『パーティー・・・?』
〈!!〉
『お祝いの会と言うよりパーティーと言った方がわかりやすかったですか』
『えっ いやっ まぁ』
しまった!またやってしまった
ジャンさんを見ると笑っている
タエさんは不思議そうな顔だ
『ところでリョウ君聞きたい事があるのですがいいですか?』
『はい』
俺が返事するとジャンさんが口を開いた
『リョウ応えられる事だけ応えればいいぞ 兵士長が謝礼金だけ届に来る訳ない 聞きたい事が本当の来た理由だ』
『フフ そのとうりです』
『応えられる事だけ応えてくれれば良いですよ ギフテッドに関わる事なら勿論応えなくて良いです』
『はい・・・』
『なぜトラのモンスターの接近に誰よりも早く気づけたのか? 戦いの途中聞こえた声は何か? トラのモンスター二体を同時に倒した技は何か? ただ投げた攻撃力ではありませんでした』
『・・・・・』
全部答えられない どうしよう なんか悪いような
『え〜と ごめんなさい 言えません ただギフテッドとは関係ありません』
『・・・そうですか すいませんでした』
『では私はこれで失礼します お祝いの・・・パーティーには参加して下さいね』
そう言うとタエさんは帰って行った
手の親指が痙った




