人物設定
時間の空いた時に設定を紹介していこうと思います。
※物語結末までのネタバレを含んでいるため、最終話まで読んで頂いてから見て頂いた方が良いかも知れません。
ご興味在りましたらご覧下さい。
宜しくお願い致します。
●シオン=リオネイル 16歳 男 剣士・竜王の御子
本名はシオン=リアノエル。他大陸で北方の雄と名高い大国だったサリマ=テルマ出身。故郷をオディス教に滅ぼされ、僅か11の年齢で復讐を目的とした過酷な旅に出る。
カンナとの出会いを通じて少しだけ落ち着きを取り戻したシオンは、セルディナ公国に身を落ち着けて冒険者となる。
剣と弓の達人。状況判断と胆力に優れ、ギルドからも頼りにされるが人との深い付き合いは避けて生きてきた。しかしルーシーとの出会いを通じて自身の在り方を見直し、彼女を愛するようになる。
竜王の御子となってからは、現時代に於いて一線を画した強さを身に付ける事になる。しかし本人はその力を良しとして居らず、基本的には人のままの力で事に当たる様にしている。
竜王神の神性は『万物の素』であり、「極めて強靱な」魂を封入すれば失われた命さえも顕現させられる。その他、破邪の力、盾、翼など彼のイメージする物の悉くに変化させる事が叶う。
●ルーシー=ベル 16歳 女 回復師・竜王の巫女
テオッサの村出身。竜王の巫女として生を受け、銀髪・紅眼の異形を持つ。その姿と持って生まれた奇運に依って非常に苛酷な運命を強いられるが、シオンとの出会いを通じて運命に光が差し始める。シオンを愛する事で彼を御子に覚醒させた後も巫女として彼の戦いの側に身を置く。
またオディス教に対しては尋常ならざる強い怒りを感じており、オディス教徒と対峙した時のみ恐るべき力と冷酷さを発揮して彼らを仕留める。彼女と戦った場合、主教クラスでは一方的に屠られて終了。大主教クラスで漸くまともな魔法戦に持ち込めるレベル。
シオンを御子に覚醒させた後は神性こそ半減させたが、巫女として持つ圧倒的な魔力は失われる事は無く、回復術に神仙術、精霊魔法と多種多様の魔術を駆使する。
●カンナ 110歳 女 伝導者
神話時代のノーム。高等神にその『弱さ』と『知性』を見出されて伝導者となる。7番目の伝導者として降臨した後は、様々な人間と関わりながら生きてきたが人間の欲深さに呆れてしまい関わりを絶ってしまう。
しかしシオンと出会い、その直向きさと危なっかしさに興味を抱いて以降、彼と行動を時折共にするようになる。
肉体的な強さは人間の子供と変わらないレベルだが魔術師としてのレベルは極めて高く、竜王の巫女と互角に張り合えるレベルにある。扱う魔法も魔術、回復術、神仙術、精霊魔法と多岐にわたる。また、巫女ほどでは無いにせよ、神性も併せ持ち魔法を強化する術も持っている。
寿命は200歳。
●セシリー=フォン=アインズロード 16歳 女 魔術師
セルディナ公国の重臣ブリヤン=フォン=アインズロードの愛娘。何でもそつなく熟す才女でアカデミーの生徒。
神話時代の大英雄の血の力を僅かばかり受け継ぐ者の1人。特に魔法の力を強く受け継いでおり、そのセンスと魔力量は竜王の巫女をも上回る。
血は繋がって居らずとも兄を想う苦しい恋を胸に秘めていたが、最後に想いは報われる。
魔術と精霊魔法の使い手。特に精霊魔法については2種類の精霊を使役するという伝導者も舌を巻く程のセンスを持ち合わせる。
●ミシェイル=ウラヌス 16歳 男 剣士
アカデミーの生徒でシオンの親友。堅物な父親から剣を学んでいた事もあってアカデミーではトップクラスの腕前を誇る。その腕前に自信を持っていた彼だが、シオンから格の違いを見せつけられて自省し、薄いプライドと決別する。その後、冒険者となり目覚ましい活躍を見せる。
シオンも舌を巻く程の剣才の持ち主で在ったが、激化する戦いの中でセシリーと同じ大英雄の血の力に目覚め、更に強さに磨きが掛かる。
天の回廊戦の後は、アイシャと冒険者ギルドのエースとして大陸中を駆け巡る事になる。
●アイシャ=ロゼーヌ 16歳 女 弓術士
アカデミーの生徒でミシェイルの相棒。母親とは幼い頃に死別する。呑んだくれの父親に13歳の時に売られそうになって実家を逃げ出す。其れからは孤児院で働いていたが15歳で孤児院の助けを借りてアカデミーに入学した。
弓術に優れた才能を持ち、シオンの見せる技を次々と吸収していくセンスを持つ。シオンに惹かれた時も在ったが、姿を消したミシェイルを想い彼への恋心を自覚する。
ミシェイルを探し当てた後は彼と行動を共にし、シューターとしての才能を覚醒させていく。彼女もミシェイル同様に大英雄の血の力を秘めており、其れに覚醒した後は宝具の真の力を解放させる迄に及び、火力に於いて重要な一翼を担う事になる。
天の回廊戦の後は、ミシェイルと冒険者ギルドのエースとして大陸中を駆け巡る事になる。
●ブリヤン=フォン=アインズロード 43歳 男 宰相
元伯爵家、現侯爵家の元当主。アインズロード攻防戦の後は息子であるバーラントに当主の座を譲り、自分は公国宰相として公王を助け権勢を振るう。
剣技に優れた才能を見せ、若い頃は血気盛んな一面も持っていたが、公王に重用される様になってからは重臣としての自覚を持ち、様々な改革に着手するようになる。
慎重さと豪胆さを併せ持ち計算高い食わせ者の一面も持ってはいるが、気に入った者には気さくな本性を見せる。また娘のセシリーを溺愛しており基本的にセシリーの願い事は断れない。
身分や地位と言ったモノに必要以上の価値を見出して居らず、他者の自由を羨む本音を隠し持っていたりする。プライベートでは公王の友人。
本編90話の後、マリーに求婚し彼女から了承を得ているが、結婚時期はまだ決められずにいる。
●バーラント=フォン=アインズロード 20歳 男 アインズロード侯爵家当主
現アインズロード侯爵家当主。15歳の頃に家中の者の反乱を受けて両親を失った際、ブリヤンに拾われて養子となる。ブリヤンを養父と慕い、様々な方面に研鑽を重ねる。セシリーに懸想されている事に全く気が付かずに歳月を重ねるが、セシリーからの告白を受けて自分の感情に気が付き、彼女を受け容れる。
剣の才能はブリヤンを凌ぐ程のセンスを持ち、また恵まれた体格から繰り出される大剣の一撃はオーガをも怯ませる。アインズロード騎士団をして『アインズの守護神』の異名を持つ。
●レオナルド=パウエル=ロンドバーグ 48歳 男 セルディナ公王
セルディナ公国の現公王。腐敗した制度を次々と廃止、若しくは変更して来た若き改革王。守勢派の貴族達からの反感は多いが、それ以上に多くの貴族や国民から支持を受けている。
●アスタルト=リフリット=ロンドバーグ 21歳 男 公太子
レオナルドの嫡子にして公太子。壮麗な見目と供に文武に余すところなく才幹を発揮している公国期待の次期公王候補。もし仮に公太子が暗殺や不慮の事故、病などで斃れた場合、国民をして公国の未来は閉ざされると言わしめる程の逸材。
剣才はシオンとほぼ互角である事に加え、実は魔術にも長けている。実際にシオンと手合わせした際には不覚を取ったが魔術も併せて使っていればシオンに打ち勝つ事は可能だった。事実上の公国最強の戦士。
●シャルロット=アントワローズ=ロンドバーグ 14歳 女 公女
レオナルドの娘にしてアスタルトの妹。可憐な見た目と藍色の髪色を以て『公国の藍月』の2つ名で呼ばれる事もあるほど、絶大な人気を誇る美姫だが、実はお転婆。侍女のエリスを連れてよく公都にお忍びで出掛けてしまう。
公王と兄王子から溺愛されており、嫁ぎ先が全く見えていない状態。
回復師としての才を持っており、ルーシーの優れた回復術の能力に憧れている。幼いが故に未だ初恋も知らぬ娘だが、エリスのアスタルトへの思慕に気付くなど聡い一面を持つ。
●ウェストン=ルナーク 43歳 男 冒険者ギルドマスター
現冒険者ギルドマスター。現役冒険者達の手綱を握りながら、公国との調整などにも腐心する気の良いオヤジ。だが元々はAランク冒険者で、大剣を持たせれば今でも最強クラスの剣の使い手。また剣に限らずあらゆる武器に精通する武芸百般の戦士。
ギルド嬢のミレイに好意を寄せられている事に5年もの間、ずっと気が付かなかった程の朴念仁でもある。本編90話の後、半年後にミレイに求婚し結婚する。
●マリー=アイラスト 30歳 女 回復師
冒険者向けの雑具を売る店の店主。10人が見れば10人が美しいと評する程の美貌の持ち主。元Cランク冒険者。回復術で彼女の右に出る者は居ないとまで言わしめた天才回復師。だがそれ故に苛酷な依頼に散々引っ張り回されており、其れが嫌で冒険者を辞めてしまう。
代わりに開いた店は大繁盛で天職を見つけたと彼女は喜んでいたが、邪教徒の一件でブリヤンに見初められ穏やかな独身生活と決別するハメになる。
侯爵夫人となってブリヤンを支えたい気持ちと店の店主を続けたい感情に挟まれて、日々葛藤している。
●グースールの魔女
グースールとは在る地方の旧い言葉で『いと気高き乙女達』を意味し聖女と認められた者に贈られる称号で在る。本来はグースールの聖女と呼ばれていた彼女達だが、天央12神のつまらない画策に巻き込まれて悲運を辿る事となり『奈落』に堕ちてしまう。
天央神を憎み、彼らが守護する地上に生きる者達全てを恨んだ彼女達は『魔女』となり『邪神』と化して災厄を振りまく存在となる。
オディス教の大主教ザルサングに因って一度は暴走しかけるが、最後には竜王の御子に導かれて邪念から解放され聖女の魂に戻ることが叶った。
●大主教ザルサング
オディス教の大主教。セルディナ公国を襲った邪教異変の元凶。常識を超える瘴気を体内に取り込んで人の身を捨て去っており、圧倒的な呪いの力と変質した身体でシオン達を苦しめる。
覚醒したグースールの魔女に自らの肉体を喰わせて内部から邪神本体を操ろうとしたが、シオンに看破されグースールの聖女達から強制的に分離させられる。
その後、竜王の御子特有の破壊魔法で在るクリムゾンブレイクで心身を破壊される。魂を奈落に叩き落とされた彼は永遠に奈落を這いずり回る事になる。
●主神ゼニティウス
全ての元凶。神話時代に1級神から天央12神の主神候補として選ばれた元人間。自分が控えである事に不満を抱き、初代主神となる筈だった元ドワーフのオーグヘルムを時の袋小路内で殺害し、主神の座に就く。
その後も幼稚な承認欲求を満たすべく画策する。グースールの聖女達を含む人間達を平定前の混沌期に引き摺り下ろしたり、闇の力をも欲して討伐対象であった筈の「最奥のアートス」と裏取引をして協力を要請したりする。
最終的には竜王の御子たるシオンの逆鱗に触れて滅ぼされ、ザルサング同様に奈落の底を永遠に彷徨う運命を辿る事となる。
●クリオリング
グースールの聖女を守護した騎士。ゼニティウスに因って滅ぼされた後も、人の身を捨てて1400年もの間、魔女となった彼女達を護り続けた。
シオンをも上回る圧倒的剣術で彼を追い詰めるが、最終的には暴走した隙を突かれて敗北する。シオンに聖女の救済を託して散っていく。
後にシオンの神性に依って光の騎士として復活した際には、見事にゼニティウスを討ち滅ぼし無念を晴らす。
レシスが主神となった後は彼女を守る騎士として天の回廊に残った。
後日、他の設定も追加する予定です。




