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神器には邪器。

 

 再び、“ちるな” が刀の柄に手をかける。

 刀が〈カタカタ〉と鳴動し刀と鞘の間から光が漏れ始める。


「フラガラッハよ、海神マナナンの力を示せ」

 刀の名はフラガラッハ。

 海神マナナン・マクリルの加護が込められた神器。

 別名、回答者、報復者と呼ばれる。

 刀身は抜き放つと光の斬撃となり “ステンノー” に襲い掛かる。

 “薬剤師風の女 ステンノー” は斬撃を受け止める。


 神世の時代からフラガラッハが切り裂けない鎧、盾は存在しない。

 それを受け止めた。

 “ステンノー” の右手には、蛇の髪の毛が絡み合う恐ろしき形相の女の生首が焼き付けてある盾があった。

 メデューサの盾!

 シュルシュルと蛇の髪の毛が蠢き、〈シャー〉と威嚇の声をあげる。

 メデューサの盾の眼が徐々に開き始める。


 その眼の先には居てはいけない。“ちるな” !


 “ちるな” は反撃に備えてフラガラッハを下段に構える。


 〈シャーシャー〉と蛇が威嚇する。


 眼がもうすぐ開く。

 いけない伝説ではメデューサの眼を見ると石化してしまう。

 いけない逃げようもない。


 眼が開いた。

 〈シャー、シャー〉と髪の毛の蛇が威嚇する。

 メデューサの盾を “ちるな” に向けながら凶悪なあの爪を剥きながら近づいて来る。

 〈キャキャキャキャ〉

「こちらを見たら石になる!」

「爪で串刺しになるのを待ちな」

 〈キャキャキャキャ〉

「ざまあ〜ないわ」


 絶体絶命!

 “ちるな” は、フラガラッハの目標に向けて斬撃を自動追尾する能力に賭けて再度斬撃を繰り出す。


 〈ギューン、カシュッ〉

 フラガラッハはメデューサの盾に弾かれる。

 ダメだった。

 切り裂けないものが無いと(うた)われた無敵を誇ったフラガラッハの刀が敗北した。


 もう数メータしか無い。

 黒き5本の爪で切り裂かれるのか…。“ちるな”


伝説が破られた。これまで交わる事のなかった神器と邪器が合間見える時が来るとは!

そしてちるな!絶体絶命。

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