表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/307

アンドロイド犬は僕の友達

白は無傷、これは強いぞ!

守るべきは真心を向けてくれた人。

この先へは行かせない!

 

 “白” は無傷でその場に立っていた。

 “白” の前面の50㎝の空間にサブマシンガンの弾が浮いている。

 “白” の身体は犬の毛皮が消え、シルバーメタリックの金属ボディになっている。


 〈キャッキャキャ〜〉

「アンドロイド犬なの、ねぇねぇ」

「これは反重力装置、電磁放電かしら〜 フフフフ」

「指揮官! あの犬も無傷で捕まえなさい! 宝の山よ!」

 〈キャッキャ〜〉


「犬じゃない! “白” だもん」

 と“鈴之助” が叫ぶと、“白” が振り返り尻尾を嬉しそうに振る。


 指揮官がニヤリとして兵士に命令する。

「左右に散開して小僧に一斉掃射」


 〈ギャ〜〉

「何、馬鹿言ってるの!」と “薬剤師風の女” が声を張り上げる。


 兵士達は即応して散開して一斉掃射を行う。

 〈ババババババ〉〈ババババババ〉

 また硝煙で犬の姿がまた霞んで確認できない。


 硝煙が流れると…。

 “鈴之助” の周りに半円周の電磁バリアが展開されている。

 左右からのサブマシンガンの弾は空中で停止している。


 〈バチバチ、バチバチ〉

 “白” は、体から青白い電気を放電しながら煙を出している。


 指揮官のルガーP08が真っ直ぐに “白” に向いていた。

 指揮官は “白” が盾に入る事を見抜いていた。


「おめでたい軟弱者はやはりこうだ」

「折角の高度な技術を持ちながらもその軟弱さで敗北する、話にならん」


「“しっ白”〜」と “鈴之助” が悲鳴に似た叫び声を上げる。


 “白” は、今度は振り返らずに尻尾だけを嬉しそうに振る。


 〈キュイーン〉と鳴動し始める。


 指揮官が「退避!」と命令すると同じタイミングで赤い閃光が兵士に対して横薙ぎに放たれる。

 至近距離にいた兵士数名が胴から真っ二つに切断される。


 更に鳴動は高まる〈キュイーン〉〈ギュイーーーン〉〈ギュイーーーーーーン〉


「“白” やめて!」


 体から火花が激しく散る。

 胴体の下部が〈ボン〉と小爆発。

 もうボロボロの体でも “白” は鳴動を止めない。


 刹那、“鈴之助” の脳に声が飛び込む。

「“鈴” ちゃん、逃げて!“鈴” ちゃん、逃げて!」


 兵士、指揮官共々、この場から走り去る。


 赤い閃光が照射されるその瞬間。

 〈ガギッ〉と黒い爪が、“白” の脳天に深々と突き刺さる。


「もー無傷って言ったのに、あたしが壊しちゃった」

 〈キャッキャキャ〜〉


 〈ゴトリ〉と “白” は横に倒れて動かなくなる。


心の通じた友達は大事な時には行動してくれるね。

口先だけとは大違い。

犬だから尚更その気持ちは強い。

それがアンドロイドでも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ