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湖畔で優雅に先ずは熱いコーヒーを。 副題:「おいおい」現実ぽいけど、こりゃあの世だね

メインフレームの2章の僕(読み手のあなた様)と絡み合う話の一つを始めます。

物語は常若の国:ティル・ナ・ノーグの中心に位置する湖:“グレート・ダーナ”の東側、人外地の暗黒山脈の東側に広がる湖畔から始まる。


 〈ザップん、ザップん〉と湖畔の岸辺に波打つ水飛沫。

 枯れ果てた葦の茎が立ち並ぶ湖畔に陽射しが斜めに射す午後の風景。

 突然〈ブクブククク。。ぶバー〉っと、葦の茂みから男が顔を上げる。

「何だ、溺れ死ぬとこだったぞ!」と壮年の男が叫ぶ。

 服装は都市迷彩色の上下に腰や体に色々と装備品を纏っている。

 左肩には日本の国旗が刺繍されている。

 そう!日本の自衛隊員だ!


 ムクっと顔を持ち上げて起き上がり、その場に胡座する。

「さてと〜、ここは一体何処だ?」と顎の無精髭を摩る。

 肩口の無線マイクは無音状態。作戦行動中だった筈なんだが…。

「うーアッ」と唸り声をあげて即座に伏せて耳をすます。

 葦の擦れ合う音が風の流れに同期して聴こえる。

 先程むせる程に飲んだ水で淡水だと知った水辺が、湖なのか多少の波間で〈タポーんタポーん〉と水の音。

 耳に極限の集中を行なって周りの状況の把握に努める。

 自然の音しか聴こえないと判断してほっと内心胸をなで下ろす。

 腰のホルスターに手を伸ばし、 コルベット の存在を確認する。

 次に手足を使って89式カービン銃の所在を探る。

 何処にもその感触は無く肩を落とす。※あったとしても弾倉は空だが…。

 コルベットももう弾は尽きているのが蘇って来た記憶で思い起こされる。

 今、攻撃を受けたら対抗する手立てが無い事を〈ツー〉と頭から滴る冷汗が先に絶望を伝える。

 武器武力が無ければ生存の確度も無いに等しい事は身に染みて知っている故の焦燥感がどんどん膨らむ。

 この状況、マズイ!マズイぞ!


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