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敵を討ち果たした強者が見据える先は…。 副題:樹海の洗礼…お尻から…。

これからシャングリ・ラ目指して樹海へと赴こうとした矢先、“ガーゴイル”の襲撃を受ける。“鴉天狗”の多大の犠牲のお陰で“みなみちゃんと僕”らは樹海の入り口に到達できた。僅か、数キロの道程で繰り広げられる攻防戦は僕のような軟弱な世界に生きて来た日本人には余りにも衝撃的な出来事だった。そこは硝煙漂う紛れも無い戦場だった。


 一方、樹海へと辿り着いた“ゆうや・御君様”一行は、樹海へと踏み入る所だった。

 一行は、“ハクア”、第二陣鴉天狗120名、“黒鴉隊長と第三陣生残り25名”、“スプリガン”そして“ゆうやとみなみ”となる。

 樹海に入りながら“ハクア”が説明してくれる。※“鴉天狗”の身を呈した献身への涙をはもう既に先を見据える将の眼差しえと切り換えている。


「これより樹海に入ります。樹海の上空は樹海から発する磁場で飛行出来ない為、襲って来た“ガーゴイル”のような怪鳥は追ってこれません。これよりは徒歩にて樹海を横断する事になります。」

「南側より入る樹海には、“鴉天狗”と友好関係を築いている種族も居て今回もその種族に先導を願う約束となっております。既に“鴉天狗”の斥候が会合を果たしており、これよりその約束の地に向かいます。」

「では“御君様”参りましょう!」


 “ゆうやとみなみ”の傍に“ハクア”、“スプリガン”、“黒鴉隊長”、その周りに第二陣鴉天狗120名と第三陣生残り25名が三重の円陣で警護する。


 傍の“ハクア”に質問する。

「この広大な樹海には、どんな場所でどんな種族が居るの?」

「その質問には、俺が答えよう」と、“スプリガン”が口を開く。

「とっ!その前に俺の名前を教えよう」※“スプリガン”は名前じゃ無いんだ、今気づいた。


「俺は“スプリガン”種族の“ジーク山田”と申す。」※何故に山田…。?

「山田ってあのよくある山田くんの山田?」

 とつい突っ込んでしまった。

「“御君様”そこからか。。。長くなるのでそれは次回に回させて頂きたい。」

「ごめんごめん、先を続けてよ、、えーと、ジークさん」

「否、“御君様”は主で御座る。呼び捨てに願いまする。」

「うーんと、“ジーク”」

「御意!」

「では、続けます“御君様”。まずは、樹海と申すは富士山麓に広がる樹海の数十倍はあると想定します。我らがこれから向かうシャングリ・ラは富士山の数倍はあるでしょう。」

「この樹海は富士山の樹海と同じく磁場を狂わします。ただ、その強さは上空を飛翔する事が出来ない強力さで樹海には鳥類は存在していないほどです。

 シャングリ・ラをぐるりと取り囲むこの樹海は東西南北何処からでも入って来ることが可能ですが、

 ・西は常若の国の中心に広がる巨大な湖に面しその湖からの上陸しかない。

 ・北は切り立った山脈が連なりその山脈を越えねば樹海には入れません。

 ・東は常若の国に面する海となり、海に面した港町からの陸路か海からの進入となります。

 ・そこで平地続きで入れるこの南口経路とした訳です。

 南に面した樹海は平地続きなので様々な輩が進入して居ます。

 ただ、どの輩も樹海の中に大きな拠点を置いているものはいないと思われます。

 それは、樹海に先住する者らが余りにも強力な存在だからです。

 樹海を横断する必須事項はその先住の者らとの協力を取り付けることになります。

 南エリアには“鴉天狗”と友好的な種族が居り、その種族に道先案内を願う事に成って居ります。

 また、それ以外の種族は全くの未知なる存在であり樹海の中の環境も未知の事が多く予測不能です。

 先般の襲撃で警護の“鴉天狗”の三分の2が消耗した今、細心の注意を払ってこの樹海を進まねばならない状況です。」

 “ジーク君”は説明後、どうだー見たいなご満悦顔で大きな木にもたれて腕組みをしている。

 ※出会った時のままの仕草に逆にホッとする。


 〈クわ!カパリ〉と、その大きな木の枝が伸びて来て先端の蕾が口の様に開いて“ジーク”の頭を丸呑みしてむしゃむしゃしている。

 〈ぎゃーうぇっぷうえ〉と、手で蕾を叩いて頭を抜こうともがく“ジーク”、でも逆にどんどん呑み込まれて行く。

 助けなきゃと、周りの“鴉天狗”らを見渡すと、、、どうした事だろう!皆んなニヤニヤ笑っている。

「“ハクア”!助けなきゃ」と、うー“ハクア”も笑っている。

 そうこうしている内に、“ジーク君”の身体も呑み込まれ最後の足の先が〈にゅるり〉と木の中に消え去った!

 なんという事だ!助けられなかった…。


「“ハクア”!」と視線を向けると、「“御君様”」と指差す。

 その指差す先に、大きなお尻が地面から生えている!然も肌色…。


 〈ぷぺっ、スー、ぷペっぷっブリブリブリブリぶー〉

 〈ボフン〉と、お尻から“ジーク”が勢いよく噴出される。


「ワハハハハh、ヒーヒャハハハ」大笑いの“鴉天狗”たち。

 “ハクア”も涙目〈ぷすぷす〉笑いながら説明してくれる。

「あの木は、汚れた動物の垢を食べる蔦のような植物です。汚い動物を見つけると呑み込んで垢を舐め回って用済みの動物をお尻のような根っこから、まるでウンコのように噴出します。

 それは、汚い動物であり、舐めまわされて、ウンコとされる一生ものの不名誉の称号を得た様なものなのです。」


 その話、ウンコとして噴出された“ジーク”も聞いていて、テカテカピカピカの手でウルウルの顔を隠していた。


「“ジーク”良かったじゃない称号増えてお肌もプルプルじゃない!」と慰めるほど、“ジーク”はショゲて周りは大爆笑。

 さて、余興も終りとばかりに“ハクア”が「“御君様”」と促し歩み始める。

 一行が去って暫くしてして、垢舐め蔦は〈ゲフッ〉とげっぷした。

樹海に棲息する摩訶不思議な動植物。これよりこの中を横断する事になるゆうやは、現代へ戻る術の希望があるかも知れないシャングリ・ラに向け決意を新たにする。

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