表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

ピンクレンジャー!






休み時間は地獄だ。






「瑛斗、1年の子達が呼んでるよ」


「え?あ、うん」



「瑛斗、この手紙お前にだってさ」


「え?あ、うん」



「瑛斗、お前のアドレス○○に教えていい?」


「え?あ、う・・・ダメ」







だーーー!




・・・疲れる。







「おいおい大丈夫かー?」



「レオ君・・・助けなさい」



「ったく、贅沢王子だな」







レオはある提案をした。





「お前が彼女つくればいいんだよ」





俺は溜息。



「お前・・・簡単に言うなボケ」





・・・あ、舌打ちされた。






んなことわかってんだよ。



出来ないから困ってんだよー!








「瑛斗せーんぱい♪手紙読んでくれましたぁ?」





・・・。




いきなり登場。


ピンクピンクした集団。



5人ぐらいで・・・レンジャー?







「なんでメールくれないんですかぁ?」




何のことだ・・・



まず誰だ君は・・・





一緒にいるピンク達が小声で応援してる。うぜぇ。






「マミ待ってたんですよ・・・ずっと」




マミ?知りません。


そしてここは教室のド真ん中です。






邪魔してはいけないオーラが教室をまとう。






「マミのこと嫌いになったんですかぁ?」




まず知らねぇ!






うるうるさせた目で見つめられる。




ちょっと待て。俺が悪いみたいじゃねーか。





・・・。




「ちょっと来て」





俺はマミとやらを引っ張って屋上へ。





廊下でザワつく奴はシカトだ。













――――――――






「瑛斗せんぱい・・・」




目がキラキラしている。


ラメでも入ってんのか?




「マミ嬉しい・・・」







あぁ、勘違い。




俺は今きっと遠い目をしているだろう。









「・・・勘違い」




あ、出ちゃった。







マミとやらはパッと顔を輝かせた。





「勘違いじゃありません!マミも好きでした!」





なんですか?


なんなんですか?




「も」って・・・





「俺、好きじゃないんだけど」







ピンクレンジャーのリーダー・マミの表情が変わった!




あ、なんか赤鬼さん思い出した。



元気かな・・・


青鬼さんもいるかな・・・





「せんぱいっ!!!」





やばい、自分の世界に入ってしまった。





「・・・何?」



イライラするなぁ。






「こんなに好きなんですよ!」




「俺は無理」




「・・・っ!」










ひるんだ!






押してやるぜリーダーさんよ!









「大体やり方が嫌だ」




マミが凶暴化しそうだ。



しかし俺は続けた。





「皆の前であれはちょっと・・・空気読んでよ」





「な・・・?!」







おや?マミの様子が・・・




俺はポケ○ンの進化映像を思い出した。







「ひどい・・・先輩そんな人だったなんて」





みるみる顔が赤くなる。




「もう戻っていい?」


聞いてみた。






「勝手にしてくださいっ」




「ん、どうも」






あぁ、すがすがしい。





俺は屋上を後にした。




――――――――






「ギャオー!ちょーむかつく!」




立派な鳴き声と、ガンッという音がした。





・・・。





「おめでとう!マミは凶暴戦隊ギャオレンジャーに進化した!」




ま、こんな感じっすか。





いや、センスねぇな。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ