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クロスロード・ネーゼリア  作者: ニーベ
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プロローグ4

 はい。気が付いたら異世界ネーゼリアに転生していて、しかも何か世界の存続を賭けた戦いに巻き込まれようとしているアリエルです。

 前世の記憶、地球に生きていた時の事を思い出してから早くももう7年が過ぎて、ボクはもう12歳になっているよ。


 えっ? 早過ぎる。その間の出来事はどうしたって?

 いや、そう突っ込まれるのも当然なんだけどね。この7年間はあくまでも僕の修行回想だけだからね。

 基本的に何も真新しい事はなかってとも言えるんだよ。

 強くなるために必死で努力し続けていた時の事をアレコレといちから説明するのもなんだと思うしね。


 と言うか、この7年間の事はボクの中で語りたくなかったりするんだよね。

 自分自身、気が狂ったんじゃないって思わなくもないような厳しい修行をこなしてきたしね。

 うん。今思い出してみても、この7年間の間のボクは正気じゃなかったと思うよ。

 その証拠が今のボクの力だね。


 気が付いたら、Sクラスの最高峰、ES+ランクにまで登り詰めていた訳だからね・・・・・・。

 ホントに12歳でES+ランクとかありえないからね。

 前に話した、ボクの暮らすベルゼリア王国。人口6億人を超える大国にたった1人の最高戦力であるSクラスの力を持つ超人がSS+ランクだから、ボクはわずか12歳でその人を超えてしまったんだよ。

 ホント、ありえないよね。


 あっそれと、さっき人口6億人の国にSクラスがたった1人て言ったけど、これは国に仕えている人がって意味。

 どういう事かって言うと、Sクラス以上の力を持つ人は基本フリーランスで、国に仕えたりする人はほとんど居ないっから。

 実際、調べてみたらこの世界、ネーゼリアの総人口が150億人くらいなのに対して、Sクラスの人は500万人を超えるらしいからね。

 500万人だよ。弾道ミサイルでも倒せない様な力を持つ人が500万人。人口の1パーセントにも満たないとはいえ信じられない様な人数だよね。

 なお、更に上の、想像を絶する力を持つレジェンドクラスの超越者もこの世界には存在するんだって。

 ただし、こちらは数がグッと減って、14人しかいないらしいけどね。

 と言うか、14人もいたら十分過ぎるよね。

 機会があれば、その14人の誰かと会ってみたいと思うけど、残念ながら現状ほぼ不可能なんだよね。


 なんで不可能かって言うと、ボクたちヒューマンて種族はその14人の超越者たちが居る種族とは現状関係が断絶状態にあるから。

 どういう事かと言うと、まずはじめに、この世界の生きる人間には15種の種族が存在するんだ。

 まずはさっきも言ったボクの種族であるヒューマン。これは地球の人間と全く同じと言って良い。

 次にエルフ。これも地球のファンタジーのエルフと大体同じで魔法に長けた種族。

 続いてドワーフ。言わずと知れた鍛冶に長けた種族。

 他にも獣人に竜人、妖精とも言われる月精に天使の様な天人、鬼人や魔人など。

 あっ因みに、エルフが長寿種とかそう言うのはないよ。この世界の人間はどの種であっても平均寿命は凡そ100歳。 

 ただし、種族に関係なく強くなれば強くなる程に寿命が延びる仕組みになっているんだ。ついでに老化もしなくなっていくしね。

 具体的には、一番下のI-ランクからE+ランクまではさほど変わらない(それでも、E+ランクになれば寿命も150歳くらいにまで伸びるし、50代くらいにまでしか老けなくなるんだけどね)それがD-ランクに成ると、一気に寿命が250歳以上にまでの伸びるし、A+ランクに至った時点で寿命も1000歳を超えている。SクラスとなるとSクラスになると数千年とか生きるとかなんとか・・・・・・。

 レジェンドクラスの超越者に至っては1万年近くの時を生きるとまで言われているけどそれは流石にホントなのかって思うよ。 

 まあそれはともかく、昔は他の種族と僕たちのヒューマンは普通に有効な関係にあったんだけど、今からおよそ3万年前、ヒューマンが何をトチ狂ったか、他種族に対して侵略戦争を始めた事で関係が一変してしまったそうなんだ。

 

 なお、戦争はヒューマン側の惨敗。

 最初の侵略先に選んだエルフの防衛部隊に完膚なきまでに叩きのめされて、その一戦でそもそも不可能だと判りきっていた世界征服の野望は潰えた訳だよ。

 でね。地球ならそれで終わりなんだけどさ、そもそもの話としてね、魔物の侵攻なんて脅威に晒されているこの世界だと話が違うんだ。

 魔物の脅威はそれこそ世界の存続を脅かす脅威。人間と言う種の存続が脅かされているのに、人間同士で争い合って足を引っ張るなんて言語道断。

 だから、そもそもこの世界じゃあ戦争自体がまずありえない行為なんだよ。

 実際、ヒューマン以外の14種族は、この10万年の間に1回も戦争を起こした事がないらしいし。

 そんな彼らからしたら、イキナリ侵略戦争を仕掛けて来たヒューマンが信じられなかったみたい。

 それ以前に、他の種族と違って、ヒューマンはヒューマン同士での争い、戦争をこれまでにも幾度か繰り返してきていたって前科もあったしね。

 そんな訳で、結局、その侵略戦争が原因でヒューマンは他の各種族との交流を断たれる事になったんだ。

 その後3万年も経つのに未だに関係改善されていないのは、それからも何度となくヒューマンがバカをやらかしていて、と言うか、他の種族から関係改善の打診が出るタイミングでそれをご破算にするような真似を仕出かして、結局は交流の改善がされずに来たんだって。

 本当にどうしようもないよ。

 しかも、更にどうしようもないのがその原因となった3万年前の侵略戦争。どうも転生者が関わっているみたいなんだよね・・・・・・。


 まあ、それについてはもうどうしようもないので話を変えて、ここでもうひとつ補足説明すると、ヒューマン以外の各種族は、それぞれ種族ごとにひとつの国を形成して暮らしているのに対して、ヒューマンはいくつもの国に分かれている。

 それと、総人口150億の内、ヒューマン以外の各種族の総数は50億程度に過ぎない。

 つまり、残りの100億は全部ヒューマンって事だね。

 それだけの数の差があって、総力を結集した侵略をエルフだけで容易く阻止させられた事から、ヒューマンと他の14種族との力の差が理解してもらえると思うよ。


 うん。3万年前に転生者がヒューマンの国々を征服して統一国家を造り、それでもって100億のヒューマンの総力を結集して侵略戦争に挑んで、人口3億人のエルフ、30分の1以下の人口の種族を相手にボロ負けした訳だからね。

 どれだけ力の差があるんだよって話だね。

 まあ、それについては明確な証拠があるけどさ。

 ヒューマンにだけレジェンドクラスの超越者が居ない事じゃないよ。

 それ以前に、500万人のSクラスの内、ヒューマンのSクラスはたったの500人ちょっとしか居ないって事だよ。

 1万分の1だよ。

 他の種族は平均して30万人のSクラスの力を持つ人がいるのに対して、ヒューマンだけたったの500人。

 力の差は歴然だよね。

 と言うか、3万年前の転生者はどうして侵略戦争なんて仕出かして勝てると、世界征服なんて無謀な事が出来るなんて思ったのかが、謎で仕方がないんだけど。


 まあなにはともあれ、そんな訳でレジェンドクラスの超越者が居るエルフとかの種族とはそもそも会える機会がないから、どうやっても会えないって事。

 エルフとかドワーフとか本気で会ってみたかったのに、何をやってくれているんだよ過去の転生者って本気で恨んだね。

 でっ、そんな最弱の種族のヒューマンに生まれたボクは、アッサリと500人程度しか居ないSクラスの力を持つ1人になってしまった訳なんだよ。

 うん。どう考えても面倒事の気配しかしないよね?


 あっ、因みに修行はボク1人だけでしたんじゃなくて、家族と一緒にしたよ。

 ボクが転生者だって事は伏せて、見付けた古文書に記されている修行法を試してみないかってね。

 結果、家族のみんなも一気に、普通ならありえないくらい強くなったよ。

 両親と兄と姉が1人ずつ。ボクを合わせて5人家族のレイベスト家だったんだけどね。ボク以外はSクラスにまでは至らなかったけど、全員がBランク以上の実力を得たんだから。

 3000年以上の歴史を持つ家だけど、今までDランク以上の実力者を出した事がない下級貴族だったにも拘らずだよ。

 うん。これも当然だけども騒ぎになったね。

 

 あっ、因みに貴族の階級は強さによって分けられるよ。

 A・Bランクの実力者を輩出する上位貴族。極稀にだけどもBランクの実力者が出る中級貴族。Cランクまでしか出ない下級貴族ってね。そして王族は、Sクラスを輩出する名家中の名家って訳。

 それと、王や貴族が居るけど、この世界は基本封建制じゃないよ。

 政治体制としては立憲君主制みたいな感じかな。

 王が国政の最高責任者だけど、国政を司る議会は選挙で選ばれた市民たちが議員として運用しているしね。後、貴族は基本的に国防を司る立場で、政治に係わる事はあんまりない。

 これは前に、貴族は特権階級にある代わりに国を護る義務を背負うって説明した通りだね。

 貴族に生まれた者は騎士団に所属して魔物の脅威から国を護るために戦う義務がある。だからこそ、貴族の階級が力の差で分けられているって訳。

 ああ、騎士団には普通の騎士団と、竜騎士団の2つが存在するんだ。

 竜騎士団はSクラスの実力者に次ぐ国防の要。A・Bランク実力を持つ者だけで構成され、装機人や装機竜人を駆って戦い、Sクラスの魔物とすら対等に戦う事が出来るまさしく最高戦力。

 大して騎士団は、D・Cランクの者で構成されたパワードスーツを着て戦い、A・Bランクの魔物にも立ち向かえるけど、竜騎士団と比べればやっぱり見劣りする。 

 どちらにしろ常に国を魔物の脅威から護るために最前線で戦い続けないといけない、危険な職業だって事に変わりはないね。


 ボクのレイベスト家は3000年間Dランクでしか生まれなかったから、下級貴族の中でも最下層の準男爵だったんだけどね。

 だから、3000年間ずっと騎士団に籍を置いて来たんだけども、それがいきなり、家族全員がBランク以上になったらしたんだから騒ぎにならないハズがないよ。

 だってイキナリ騎士団から竜騎士団に所属が変更される訳だし。

 因みに、ボクがSクラスになった事は隠してあるよ。公表しても厄介事にしかならないからね。何故か隠し技があって実力を隠せる様になっていたのが幸いだったよ。

 まあ多分、気付いてる人は気付いているけどね・・・・・・。


 問題は何時までも隠し通せるハズがないって事なんだよね。



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