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クロスロード・ネーゼリア  作者: ニーベ
2/11

プロローグ2

 どうも、先日異世界転生したと思ったら死亡フラグ満載でお先真っ暗だと嘆いていたアリアシエールです。因みに略称はアリエル。うん。アリアよりはマシだよ。アリアだと完全に女の子の名前だしね。


 気が付いたら地球から異世界ネーゼリアに転生したんだけど、なにかファンタジーの定番で魔物の脅威に晒されているのは良いんだけど、その魔物の脅威が半端じゃなくて、えっ? コレと戦うと死ねって言ってるのと同じなんじゃないって、思っていたんだけどね。

 あれらさらに調べたり、自分の記憶をもう一度洗い直してみたりしたら、もう完全に死亡フラグしかないような状況じゃない事が判って一安心。


 なにが一安心なのかと言えばね。まずは、この世界の科学技術。正確には魔法科学、或いは錬金術とか言われる分野なんだどね。

 その粋を結集して造られて戦力兵器である装機人に装機竜人と呼ばれる巨大人型決戦兵器。それにパワードスーツなどの強力な兵器の数々。

 

 うん。そうなんだよね。この世界は、ネーゼリアは剣と魔法の世界であると同時に、銃と学の世界でもあるんだよね。

 だからこそ、当然だけど強大な力を持つ魔物の脅威に対抗する為の圧倒的な力を持つ兵器がそれこそいくらでもある。

 その中でも代表格と言えるのが、装機人や装機竜人と呼ばれる巨大ロボット。これらは魔法科学や錬金術と呼ばれる、この世界の化学技術の粋を結集して造られた兵器で、弾道ミサイルの直撃にすら無傷で耐えてみせるSクラスの魔物、ワイパーンなどに対抗する為の兵器だ。

 

 話がズレるけど、Sクラスって言うのは、うん。前世のファンタジーモノの定番設定とも言える魔物の階級設定。

 最弱がIランクで、Hランク・Gランク・Fランク・Eランク・Dランク・Cランク・Bランク・Aランクと上がって行く。そして、Aランクの上がコレまたお馴染みのSランクで、SSランク・SSSランク・ESランクとさらに上がって行く。

 でっ、Sクラスって言うのはそのSランクを一括りにした呼称

 他にもA・Bランクをマスタークラス、D・Cランクをソルジャークラス、E・Fランクをノーマルクラス、Gランク以下をビギナークラスとまとめられる。

 これは魔物の強さを基準にしていて、ビギナークラスの名の示すように、Gランク以下の魔物は初心者でもなんとか戦えるくらいの強さで、以降、クラスが上がるごとにその強さ、脅威度が増していくことを示している訳だね。

 因みに、魔物のランク付けはIからESまでの13段階ではなくて、Iランクならその中でさらにI-・I・I+と3段階に分けられているので、IからESまでの13段階に3をかけた39段階に、さらにその上のランクが存在したりする。

 うん。弾道ミサイルの直撃に無傷なワイパーンがSクラスでその上となると、もう脅威とかそんなレベルで済む段階じゃなくなるんだけどね。

 それこそ星とか一撃で破壊して見せるような、SFの宇宙怪獣でもそこまでヒドクはないよねって思うくらいのバケモノ。

 それがSクラスの最上位であるES+ランクの上に存在するEX・VX・XZ・XYランクの4段階のレジェンドクラス。そしてさらにその上の、α・Σ・λ・Ωランクの4段階のジエンドクラス。

 うん。この段階になるとその強さが余りにも常軌を逸しすぎていて、さらに3段階に強さで区分するとかムリみたい。

 とりあえず、この世界の魔物は全部合わせて47段階に強さに合わせてランク付けいる訳だよ。

 あっ、それと当然だけどレジェンドクラスやジエンドクラスの魔物なんて、現れただけで対抗のしようもなく終わりだろって魔物がひっきりなしに出て来るなんて事はないらしい。

 なんかこの世界の魔物は異世界からの侵略者みたいなんだけども、その異世界からレジェンドクラス以上の魔物が現れるのは数百年、ううん、数千年に一度あるかないからしい。

 それでもこれまでに幾度となくそんな化け物が進行してきているのに、良くこの世界は無事ですんでいるよねって本気で思ったよ。


 で話を戻すけど、さっきも言ったワイパーンとか更にはヒュドラとか、弾道ミサイルをそれこそ雨あられと打ち込んでも倒せないような魔物と戦うための兵器が、巨大ロボット装機人や装機竜人。

 これを使えば本来ならSクラスの魔物と戦うなんて不可能な弱者でも戦い、そして勝つことができる。

 そして、そんな超兵器よりも強大な力を持つ空中戦艦や空中要塞なんてモノもある。


 うん。そうだよね。思い出してみれば前世プレイしたファンタジー系のゲームとかでも、何故か銃で戦うキャラクターと勝って珍しくもなかったしね。

 あと空挺とかバイクとかの乗り物もある意味で定番だったし。

 銃が、それも戦国時代の火縄銃みたいな旧式のじゃなくて、ガトリングガンやバズーカみたいなものまであるのに、なんで基本は剣や魔法で戦うんだけってゲームをしながら突っ込んだ記憶もあるけどね。

 しかも、イベントじゃない限りバズーカの直撃を受けても死なない敵キャラとか謎すぎたっけ。


 イヤそんな話はどうでも良いね。

 とりあえず、そういった強力な兵器が存在する事が重要なんだよ。

 そして当然だけども、王族や貴族が魔物と戦うのを義務付けられている訳だけども、生身じゃなくてそれらの兵器を用いて戦う訳だね。

 うん。ホント良かったよ。

 それなら戦う相手の魔物がどれだけ凶悪でも、いくらでもやりようがあるし、生き延びられる可能性だってグッと高くなるしね。


 それに何より巨大ロボットだよ?

 前世のボクは大学でロボット工学を専攻していたある意味で生粋のロボットオタクだったんだ。

 そんなボクが実際に人型ロボットが戦う世界に転生したんだよ。むしろ興奮してしまうくらいだよ。

 実際に自分で操縦して自由自在に動かしてみたい。或いは自分専用の専用機を造ってみたい。ホントに色々と夢が広がるよ。

 貴族に生まれてソレらを駆使して戦う事を義務付けられている身分なのも、むしろ幸運だと思ったくらいだからね。


 そしてもうひとつ重要な発見が、色々と調べている内に見付けた10万年前の転生者たちが残した古文書。

 うん。当然だけどボクだけが転生なんてありえない事を体験したなんて訳がないよね。

 と言うか、どうもこの世界にはボクと同じ地球からの転生者がそれこそ数えきれないくらいいるみたいだよ。

 その中でも特別なのが10万年前の転生者たち。

 彼らは自分たちの遺産を遺跡に残して後世に残したんだ。ボクが見つけた古文書もそのひとつ。 

 まあ、正確には古文書じゃなくて10万年前の転生者たちからのメッセージや記録って言う方が正しいけど。

 その中には本当に色々に情報が示されていたけど、まず重要なのは、カツて10万年前の転生者たちが実践していた修行法。言ってしまえば強くなるための方法が示されていた事。

 正直、信じられないけどどうも、10万年前の転生者たちは何とジエンドクラスの実力を有していたらしい。

 

 ホントかどうかは知らないけど、ジエンドクラスになるとそれこそ星を滅ぼすどころか、恒星系、或いは銀河系そのものを消し去ってしまう程の力を持っているとかなんとか・・・・・・。


 冗談だと、大袈裟に誇張されているだけだと思いたい。ホントに切実に。

 と言うか人の身でそんな力を身に付けるとかありえるの?

 どう考えてもムリだと思うんだけど、でも、実際にそれだけの力を持った人たちとか、対抗できる兵器とかがないと倒せないんだよね。

 それに、実際に今この世界、と言うかボクが暮らすこの国にも、レジェンドクラス以上なんてありえない力を持った人はいないけど、Sクラスの実力を持つ人はいるらしいしね。

 強力な兵器を使ってじゃないよ。自分自身の生身の力で、要するに剣と魔法だけでSクラスの魔物を1人で相手にして、倒せる力を持つ人が実在するんだよ。

 どう考えてもこの人も十分ありえないよね。存在するとかどう考えてもおかしいよ。

 

 でも、実際にこの国に居る事実は変わらないし、なによりも、ボク自身、現実にその人が生身でSクラスの魔物、グレーターデーモンって言う悪魔を倒しているところの映像をを見てしまったからね。

 しかもその映像、実際にこの国に居世界から侵攻して来たグレーターデーモンを討伐するところを生中継しているモノだったし。

 うん。ちょうど1週間前にね、弾道ミサイルでも倒せない様な化け物の脅威に晒されたんだよこの国。

 まあ、弾道ミサイルと言ってもそれはあくまで前世の地球のモノって意味だけどね。この世界の弾道ミサイルならSクラスの魔物相手にでも通用するよ。倒せるとは言えないけどね。

 と言うか、この世界の兵器は地球モノとは比較にならないくらい高い性能を持っているからね。

 まあそれだけ高い性能が必要とされているって事だけど、例えば地球の拳銃じゃあ良くは知らないけど、厚さ1センチの鉄板を貫通する程の威力は無いハズ。ところがこの世界の拳銃だと倍以上の厚さの鉄板を余裕で貫通するからね。しかも、装填できる弾数も地球のがせいぜい5・6発なのに対してこの世界のは100発以上装填できるし、しかもそれだけの弾数を撃ち尽くしても銃身にダメージもないし暴発の心配も無い。と言うか、拳銃なんて護身用の兵装で、実際に魔物と魔戦いに使われるような武器じゃないからね。実際の戦闘用の兵器の性能はもっと話らならないくらい凄いよ。

 

それはさて置き、どうしてそんな凶悪な兵器が必要かって、レジェンドクラス以上の魔物の脅威に晒される事はまずない代わりに、Sクラスの魔物の脅威はほとんど日常茶飯事なのがこの世界だからだよ。

 さっき1週間前にこの国がSクラスの魔物の襲撃を受けた様に、今日もどこかの国がSクラスの魔物の脅威に晒されているってね。

 と言うか1週間も次の襲撃までに紆余があること自体が珍しい。ひとつの国に1日に何匹も現れるような事すら珍しくはないらしいんだよ。

 毎日どこかに現れるくらいの脅威って認識で間違いないよ。どう考えてもそんな程度の認識で済むようなレベルの脅威じゃないハズなんだけどね。

 それはボクに地球の感覚があるからで、この世界の感覚だとそんなものみたい。

 実際に全部倒されていて普通に平和な日常が続いているんだから確かにそうなんだろうね。

 うん。考えるのは止めよう。話もズレているしね。


 と言うか、問題なのは10万年前の転生者たちが残してくれた強くなる方法。それでボクもジエンドクラスとかの怪物になるなんて事はありえなくても、Sクラスの超人になれる可能性があるって事だよ。

 巨大ロボットに乗って巨大な力を持つ魔物、侵略者と戦うのも良いけど、自分の力でそんな脅威に立ち向かえる様になれるんならそれも良いよね。

 そして、記されている方法で修行に励めば、実際にそんな力を手に入れられる。強くなれる可能性があるんだからね。

 だからこそ、何処まで強くなれるか判らないけど、全力で頑張ろうって意気込んだんだけどね・・・・・・。

 

 本の中にはさらにとんでもない事が書かれていたんだよ。


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