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夏生詩集3

流れてくる出来事

作者: 夏生

流れてくる

流れてくる

世界中の出来事が


昔なら知らなくて

よかったことも

写真つき、動画つき

細部つきで


素晴らしいこと

楽しいこと

あるはずなのに


流れてくる出来事は

昔なら大事件

50年後も語り継がれる

映画化される

ような規模で


今は当たり前に

流れてくる

流れてくる

頼みもしないのに


どうなっているの?

世の中おかしいよね?

壊れてる

恐ろしい

信じられない


タイムラインは

くだらないことが

流れてくるけれど


世界中の出来事とあわせてみて

人それぞれの息吹感じて

不幸止められない

幸は放っておいて


生きることは辛いこと

生きることは苦しいこと

ある意味の不幸で


それでも流れる出来事に

心震わせて

憤り感じてみると


わずかな幸をぐっと広げて

ありたっけの思いを飛ばして

少しでも一ミリでも

世界のどこかの誰かの

苦しみを癒せたら


バカな妄想

安っぽい願い

なんとでも言えばいい


流れてくる出来事

受け止めて

せめて心だけでも

飛ばせたなら

癒させたなら










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