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レベルアップ

「レベルが上がった」


 アルティが静かにしていたのはレベルが上がった自分のステータスを確認していたようだった。

 これでまた新しい階層を造れるとなると心が躍る。


「いくつになったんだ?」

「2つ上がってレベル7になったよ。召喚獣も少し強くなったみたい」


 召喚獣の強さはこの前ここでテイムしたシャドウウルフが20レベル後半だったことを考えると30くらいにはなったのかな。ちなみに新狼の二頭はルーとヴァルによるパワーレベリングを伴う訓練によって他の三頭と変わらないくらいの強さになっていた。

 そして早速アルティのステータスを確認すると。


【  アルティ

   ダンジョンコア

  LV7

  HP5000/7000

  MP4839/7000

  DP2190

   スキル

  ダンジョン生成LV7 召喚魔法陣生成LV7 転移魔法陣生成LV7 

  モンスター生成LV7 アイテム生成LV7            】


 やっぱりそのまま単純に上がっていた。一切使っていないモンスター生成まで上がっていることについては運営の適当さが感じられる。だがダンジョン生成で作成できるものも増えていたので6階層から試してみることにする。

 しかし今回の結果からギルドで発表される際のこのダンジョンの難易度が予想よりも上がってしまうことが考えられたので、全ての階層を早急に強化しなければいけなかった。1階層と2階層の罠も見破られて発動しなかったものが多かったし、この階層ではあまり侵入者を倒すことは難しいと思えた。3階層だって今回は上手くガブリガメが前衛を仕留めてくれたが、次のパーティもあの道を行くとは限らないし天然の罠に気付くかもしれない。とりあえず3階層にマッドゴーレムを増やすことにした。

 アルティに頼んで3か所にマッドゴーレムの召喚陣を作ってもらう。あとは4階層に何かモンスターを増やしたいんだが何かいいものはと考えてみても思いつかないのでみんなに聞いてみた。


「湿度が高くて暑い階層のモンスターですか?」

「僕みたいな毛皮のある種族は嫌がりますね。蛇とかはどうですか?」

「すみません、私は思いつかないです」

「マ…ごしゅじんさま、キノコはどうでしょうか?」


 ヴァルとガブの二人から意見が出た。てかガブがかわいそうだから無理矢理の敬語もどうなのって思うが、前にそれをヴァイスに言ったらご主人様の心得をずっと聞かされてしまい数時間縛られた経験があるので間に入って仲裁する気にもなれない。

 だから代わりと言っては何だがなるべく褒めてやることにしてる。今回も良い意見だったので二人を褒めるとヴァルは畏まりながらも尻尾を振って喜んでるし、ガブもヴァイスに自慢しに行った。自慢されたヴァイスも次は負けませんと張り合っている。実は仲良いだろお前たちとは思うが口には出さない。


「蛇ならパラライズスネークとポイズンスネークが召喚できるかな。キノコは幻惑効果のあるファンタジーマッシュと毒のカラフルマッシュがいるよ」


 毒はもう事足りているから麻痺か幻惑かだな。


「じゃあファンタジーマッシュとパラライズスネークの二種類で行こうか。3つずつお願いできる?」

「わかった。とりあえずどこらへんに作る?」


 できるだけ他の魔法陣とも離したところを指示する。これである程度分散するかな。


「あっ、だめだ! これ以上召喚陣作れないって」

「えっ、どういうこと?」

「10階層までは1階層辺り4種類のモンスターまでだって。だから先に造ったファンタジーマッシュはまだ作れるけどパラライズスネークは召喚できないみたい」

「じゃあファンタジーマッシュの召喚陣あと2つ追加しておいて」


 だけどそうするとこの階で行動阻害の状態異常は動きが遅いマッシュだけになるのか。結局物理攻撃もマギレオンだけだな。あとは幻惑で同士討ち狙いか。

 じゃあ気を取り直して6階層造るか。そう思ってアルティに言うと


「ヘタレ、ダンジョンの一番底はボスがいるよね。だから今の状況で続きの階層を作るとそのときの一番深い層に一々ボス部屋を造らないといけなくなるんだ。そしたら1階層みたいに無駄に広い部屋が出来ちゃうんだよ。だから僕のレベルが10レベルまで上がるまでは新しい階層を造らない方がいいかもね」

「えっ? だってその造っている階層が一番深い層に一時的になるじゃないか。今までそんなこと気にしていなかったよ」

「それはそのときに造れる最大限の深さにぶつからなかったからだよ。今の状況だと6階層にはボス部屋はいらないんだ。だけど7階層を造るなら絶対にボス部屋を造らないとだめで、そのあと僕が9レベルになったら9階層にボス部屋を造らないといけなくなるね。しかもそのとき7階層のボスはいなくなるよ。だからDPの効率からいっても僕が10レベルになるのを待った方が良い訳」

「あー、そうなのか。だけど深くなればそれだけお前が安全になるんだよな。だけどDPも無限にあるわけでもないし我慢しようかな」

「それが良いと思うよ」


 結局ダンジョンの新しい階層作りはアルティのレベルが10レベルになってからということになった。もう3パーティくらい冒険者が来れば上がるだろうとのことである。

 ちなみに後でギルドで確認してみるとこのダンジョンの難易度は中級者以上となっており、確認に送った探索隊も死に戻りしたと但し書きが付いているものだった。これで当てにしていた初心者の探索者は来ないだろうと思われる。というか腕試しの中上級者がやってきそうだ。

 しかしこの後の階層造りのコストもあるし何らかの対策も控えているのであとはもう見守っているだけだ。

 とりあえず探索者を釣る餌としてトレジャーボックスにこの間チェンタで買った雑貨品を流し込んでからホームに戻ってログアウトした。次のログイン時にどうなっているのかがちょっと不安だけど楽しみだ。






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