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ダンジョンコアが仲間になりました  作者: 千羽 鈴兎
2章 ダンジョン生成
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中心都市チェンタ

 現実世界で日常生活を過ごし、規定時間を過ごした。そしてコアルームにログインし、転移陣でホームに行きペガサスのブレイドを呼び寄せる。鞍をアイテムボックスから取り出して準備し跨った。そして行く先を告げる。


「ブレイド、チェンタまで頼む」


 するとブレイドが走り始め、ある程度スピードが乗ったところでハードルを越えるように跳びそのまま空へと飛び立つ。ゆっくりと地上から離れていき下には森や草原が見える。シャインに乗ると速すぎて景色なんて見てる暇もないからたまにはこういうゆっくりした旅も良い。2時間くらい飛ぶとチェンタの城壁が見えてきたので高度を落とすように指示した。

 しかしいつ見ても不思議な地形だ。ここはこの大陸で南と北を結ぶ交易路の中で唯一の陸路だ。大陸には北と南を分けるように高い山脈があり、普通の手段では行き来できない。しかしここの地域だけは標高が低く谷となっていて簡単に行き来できる交通の要所だ。ならばこの土地欲しさに戦争でも起こりそうなものだが問題もあった。中心に大迷宮があったのだ。数百年前までは迷宮から溢れたモンスターが蔓延っておりここを通ることは容易ではなかったらしい。しかし外に溢れ出さないように北と南の谷の出口に城壁を苦労の末造ったらしい。それが今のチェンタの一番外の城壁で、そして内部のモンスターを減らしたら次の城壁を造りを繰り返していき最終的には4重の城壁となっていた。

 一番外の城壁の外に各国の兵舎区があり北と南の双方で犯罪者やモンスターが越境しないように見張っている。そして一つ中に入ると主に道具屋さんや食べ物屋さんがある商業区、もう一つ中には各国の大使館や南北を越える交易路があり東西2つのお城がある。更にもう一枚城壁を越えると冒険者や行商人の宿泊施設が立ち並ぶエリアがある。そして最後の4枚目の城壁の中には大迷宮の入り口がある。この4枚目の城壁の門の前には探索者ギルドの本部があり大迷宮の管理を行っている。

 城壁を勝手に飛び越えると対空砲火を食らうのでいつも通りに外側の城門の前に降り立ち列に並ぶ。そして関所で幾ばくかの入街税を払いやっとチェンタの町に入った。とりあえず入ってすぐのところにある厩にブレイドを預けて今回の目的の探索者ギルドに向かう。それぞれの城壁の門は東に寄っていたり西に寄っていたりするのでそれを繋ぐ大通りもジグザグとしており、余計に時間がかかるが1時間もしないうちに到着した。

 探索者ギルドの本部は後ろに城壁を抱えた城みたいでとても目立つ。しかもこれが南北で2つあるのだから驚きだ。

 俺の身長の2倍はある大きな木の扉を開けると受付のカウンターにどれも人がいるという混みようだった。整理券を取り順番が来るのを待っていると隣から声をかけられた。


「マモルじゃん。最近このあたりじゃ見かけなかったけどどこに行ってた?」


 話しかけてきたのは学校の友達で一緒にこのゲームを始めたコーリだった。序盤はファイターのコーリと支援職の俺で相性がよく、いつもつるんでいた。しかしテイムが成功しテイムモンスターを連れて歩くようになったときに経験値や敵を倒して得たお金やアイテムの配分でもめそうだからと別れたのだった。その後は時々会った時に話すが会うことも珍しくなってしまった。

 彼は今は固定でチームを組んでチェンタ大迷宮のそれなりに深い層で珍しい素材アイテムを集めているそうだ。いま迷宮から帰って来ていらないアイテムの換金を頼んでいるらしい。俺もダンジョン作成のこと以外の最近の成果を話す。そして今回ギルドに来た理由は難易度の高いダンジョンの討伐報告と新規ダンジョンの発見と言ったら


「マモルは行動範囲が広くていいな。それにテイムモンスターがいるとはいえそんなダンジョンのクリアはすごいよ。そういえば今日はお供のモンスターいないのか?」

「ペガサスは厩に預けてきたよ。他のモンスターは牧場だな」


 その後俺が呼ばれるまで世間話で時間を潰した。


「整理券番号、249番の方、イーグル3番窓口までお越しください」

「呼ばれたから行くわ、また今度な」

「おうじゃな」


 別れの言葉と共に椅子から立ち上がりイーグル3番窓口へと向かう。窓口前の椅子に座ると受付のお姉さんが


「本日のご用件は何でしょうか?」

「ダンジョンの討伐報告と新規発見です」

「ではまずは討伐したダンジョンを教えてください」


 カウンターに地図が表示されるのでアルティをテイムしたダンジョン付近を拡大する。そして赤い光を抑えると点滅を始める。


「ここです。階数は183階、ボスはダークドラゴンでした」

「わかりました。確認が取れ次第報酬を用意します。後日もう一度ギルドにお越しください」


「次に新しいダンジョンの場所を教えてください」


 同じくカウンターの地図を操作しアルティのダンジョンの入り口を押すと白い光が現れた。


「ここです。階層は5階、ボスは未討伐です」

「わかりました。確認が取れ次第報酬を用意します。後日もう一度ギルドにお越しください」


 数日後にもう一度ギルドに来れば報酬が用意されているだろう。まあ報酬と言っても多くて数万Mとちょっと珍しい上位ポーションだからあまり期待はしていない。

 用事も終わったのでギルドを出るとまだ日が明るかった。なので商業区の中古屋に行ってネタ武器を数点買う。宝箱の景品にする予定だ。道具屋でも安めのものをまとめ買いする。これは引いたら外れだな。

 ちょっとにやけていたのでいま店番していた女の子に見られてないといいなと思いながら厩へ向かう。本当にちょっとの間だったから払う額も少ないが少しチップで上乗せする。

 ブレイドを引き取ると頭から首までを撫でたりして落ち着かせる。

 そして空を飛んでホームに戻った。



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