表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンコアが仲間になりました  作者: 千羽 鈴兎
2章 ダンジョン生成
13/43

ダンジョン生成

 ようやく彼らもダンジョン内部の生成に辿り着きました。

 まだまだ説明が多いですがお付き合いください。

 俺はボスを倒して入った小部屋にアルティがいて安堵した。思わず抱き付いてしまったら鳩尾を殴られて悶絶してしまう事態となったがそれでもアルティが無事で良かった。

 テイムモンスターもデスペナはあるが復活する。しかし倒されていなくなった時の喪失感はあるし、本能値が上がりすぎて逃げられてしまった時も後悔する。それに運営からのメールにはダンジョンコアは倒されると復活しないと書かれていたのでなおさらだ。

 痛みも引いて立ち上がるとアルティに「僕のこと好きなの?」とからかわれたが、俺にとってテイムモンスターは家族みたいなものだからそれがいなくなるなんて俺自身が許せない、的なことを言ったがなぜか呆れられてしまった気がする。しかし気を取り直してアルティにどうなってるんだと問う。

 

「さっきのダンジョンは基本セットなんだ。だからまだ一層しかなかったし分岐も簡単なのしかなかったでしょ。アイテムはアイテム生成で創れたやつを試しに置いたりしてみたの。まだ珍しいものは創れないけどね。それでボスのジャイアントワームはボスが倒されないとこの宝物庫に入れないから一体だけ創ったんだ。ヘタレがボスを倒してくれたから僕はこの部屋に転移できたんだよ。さっきまではコアルームにいたんだ。コアルームは宝物庫からの隠し扉で入れるんだ」


 さっきの通ってきた道のことやなぜボスだけがいたのかを説明してもらえた。そして一番大事なコアルームについても聞くことができた。とりあえずその部屋に行きたくなった俺はアルティをせっつくように


「へぇ~、じゃあそのコアルームに連れてってくれよ。そこでダンジョンを造るんだろ」

「わかったヘタレ。この奥に隠し扉があるんだ」


 そう言って部屋の隅に行きアルティが手をかざすと道ができた。アルティはその入口で手招きしているので俺とシャインもアルティの先導で奥へと進むことになった。そして少し歩くとそれまで通路の壁が岩をくりぬいたものだったのに対して無機質な灰色のコンクリート製の壁になった。

 その後たどり着いた部屋の形も一辺が5m程の立方体なので更に無機質さを際立たせている。そして印象的なのが壁一面にかけられた額縁だ。ほとんどの額縁は黒くなっているが一部は外の滝とか宝物庫を映しているのが分かった。多分監視カメラなんだろう。


「ここがコアルームだよ。それでヘタレはどんなダンジョンを造るの?」

「そうだな、とりあえず洞窟のダンジョンで上に登っていく感じ。それである程度登ったら地表に出て氷の塔のダンジョンにできたりするかな? まあ始めは洞窟のダンジョンだよ」


 コアルームに入るとアルティにどんなダンジョンがいいのか聞かれたので答えたら、今さっき通ったダンジョンのマップを部屋の中央にある机の上に表示させて説明してくれた。


「さっきも言った通りこのダンジョンはまだ単純なんだよね。ボス部屋に来るまでに5つの分岐しかないんだから。それに狭いからあまりたくさんモンスターを出現させることは難しいしね。さっきのジャイアントワーム創ったコスト回復してないし」

「そういえばコストってどうなるんだ? DPとか不思議なステータスもあっただろ」

「それはね、多分僕のステータスを見てスキルの解説を読んでくれた方が早いよ。まあダンジョンポイントは自然回復しないことを知っておけば大丈夫かな」


 そういわれてアルティのステータス画面を開く。するとこのように書かれていた。



アルティ

ダンジョンコア

LV5

HP3255/3400|1600

MP5000/5000

DP3999

スキル

 ダンジョン生成LV5 召喚魔法陣生成LV5 転移魔法陣生成LV5 

 モンスター生成LV5 アイテム生成LV5



 おかしなステータスがあるが無視してスキルをタップし次々と詳細を開いていく。 



ダンジョン生成

 ダンジョンのフロアを作る能力

 床面を特殊効果が付いたものにしたり仕掛けや罠も設置できる

使用コスト

 DP


召喚魔法陣生成

 モンスターを一定の間隔で召喚する魔法陣

 設置するときと召喚するとき共にMP消費

 召喚したモンスターはDMとも敵対関係

使用コスト

 MP


転移魔法陣生成

 物体を他の場所に転移させる魔方陣を描く

 陣の種類は一方通行、相互通行など様々

 作成時と転移時にMP消費

使用コスト

 MP


モンスター生成

 自分の身を分け与えてモンスターを作ることができる

 作ったモンスターが死んだ場合徐々に体力が回復する

使用コスト

 HPの最大値


アイテム生成

 アイテムを作り出すことができる

 HP消費で消耗品

 MP消費で装備品

 DP消費+HPorMPでレアアイテム

使用コスト

 HPorMPorDP


 とりあえず一番大事なDPが前回見た時より減っている理由を聞こうか。


「ダンジョンポイントが減っているのはこのダンジョンを造るときに消費したからだよ。ダンジョンを造るのに必要なポイントが500DPと一階層毎の基本セットが500DPだって、それにあと~、宝箱が1DPで10個」


 最後だけとても爽やかな笑顔で言われた。おい大切なDPを宝箱ってそんな笑顔で言われてもごまかされないよ。

 てか一階層最低500DP必要なのか、今はアルティのレベルが5だから最大五階層造れるとしても残りのポイントは1999DPか、しかもこんな基本セットのダンジョンじゃ面白みがないからもう少し特徴を付けないといけないな。それに宝か経験値で探索者を釣らないといけないしな。するとやっぱり宝箱は必須なのか? 

 他にアイテムが入っているのは壺や樽、タンスなんかだけど宝箱ならリサイクルできるしダンジョンにあってもおかしくはないな。するとダンジョンの規模によっては宝箱が何個もいるのか。

 あとはモンスターだな。テイムモンスターを使役するのもいいが本能値が上がって野生に還られても困るしな、やっぱりボスだけにしておこうか。あとは……


「お~い、ヘタレー、聞いてる?」


 考え込んでいると目の前で手を振って叫んでいる少女がいた。悪い、全然聞いていなかった。そういうとため息をつかれ


「とにかく誰か来る前に入口から整備していこうよ。このペンで机の上の地図に線を引けばそこが通路になるからね。だけど道の長さによってDP消費するから気を付けて」

「ところでDPはどうやったら取得できるんだ? まだ何もしていないからわからないけどこれだけじゃ足りなくなるだろ」

「それはね、基本的には侵入者を撃破した時に侵入者のレベルに応じてもらえるのと、レベルアップのときにもらえるのがあるみたい」

「そうか、じゃあダンジョンの通路を造るからDPが1減ったら教えてくれ」


 そう言ってペンを受け取りダンジョンの入り口から入ったところに横一線の通路を描き十字路とした。そこまでやってアルティを見ると


「今ので3減った」


 額縁を見てもどれも暗くてわからない。距離的には300m位だと思うが実際に歩いてみたときは距離なんか考える余裕もなかったし、何度か行き止まりの方に行ったから尚更わからない。しょうがないから


「シャイン、ちょっとダンジョンの中を照らしてきてくれないか? 今造った通路がどんなものだか見てみたいんだ」

「だけどまたー、どうやってここに戻ってくるの? またボス倒すとアルちゃんの体力が無くなっちゃうよ」

「それなら心配いらないよ。僕のスキルの転移魔法陣生成を使えばここと入口を結ぶことができるからね」

「わかった。じゃあ行ってきます、またー」

「おう、よろしく頼んだよ」


 そう言ってシャインは部屋を出て行った。額縁で見てると光魔法を使っているようで彼女の周りだけ明るい。さっきはよく見なかったけど基本の洞窟の幅は3mくらいのようだった。

 そして入口すぐの十字路まで来ると新しく造った通路に入って行った。ここは幅が両手を伸ばしても届かないくらいなので2m弱かな。ずいぶんと狭く感じた。道のり的には250歩で行き止まりなので150mくらいと考えていいのだろうか。そうすると左右合わせて300mくらいだから100mで1DPか。多いのか少ないのかまだわからないな。

 そしてシャインは反対側にも歩いて行った。やっぱり250歩くらいだな。もういいと思いアルティに転移陣を作成してもらう。てかこれがあったら最初に俺たちがボスを倒さないでもここに来れたんじゃないか? それとも一度来ているからなのだろうか? アルティに尋ねてみると


「さっきのは実験だよ。ボスも設置しないといけなかったし、ボスが倒されたら僕はどうなるかとかね。それで強制転移することもわかったしね」


 アルティが話している間にシャインが戻ってきていた。偉かったので頭を撫でてやるとうれしそうだけどちょっと恥ずかしそうな表情も見せた。

 危なそうな実験はするなとアルティには言いたい。しかし通路の幅とかが分かったのでそれを参考にして通路を縦横無尽に造っていく。DPは30くらい消費した。しかし最初からあった基本の通路幅だけが広いので勘のいい探索者には気づかれてしまいそうだと思った。さて、どうごまかそうか。


「今の段階で二階層を造ったらどうなるんだ? ボス部屋とかも」

「それは次の階層に行くための階段か転移陣をどこかに置かないといけないからまたコストかかるよ。それにフリープランだけでも一階層造るのは高いしね。まあ三階層は欲しいけど」

「その階段と転移陣ってどう違うんだ? DP使わないなら転移陣も良いと思うんだが。あとフリープランとはなんだ?」

「階段は造って置くだけであとは何もいらないけど転移陣は造るときと使われるときに僕のMPを消費するんだ。だから侵入者が増えると僕のMPが常に枯渇している状況もできちゃうわけ。だから安全を考えるなら階段の方がいいと僕は思う」

「そっか、階段はいくらなんだ?」

「えっと、50DPかな。基本セットは階段もついてるよ。それとフリープランは何もない状況のマップ。基本セット付けるよりは安いけど本当に階段だけがあってそれだけ。ある程度の条件を出さないと宝物庫も新しい階層に転移しないから時間が無いときには向かないかな。300DPだって」

「階段と合わせて350DPか。じゃあ基本セットのあの通路とボス部屋は150DPもしたってことか。なあボス部屋ってDPいくつ消費するんだ?」

「えっと一般的な部屋はこのスタンプで造れるよ。スタンプにコストが書いてあるはず。えっとこれかな? 100DPだね。同じ広さで天井が高くない部屋が40DPだから結構高い部屋だったみたい。とりあえず二階層も造る?」

「いや、あとは一階層にモンスターを設置しよう。召喚魔法陣を配置しないとな。あとどんなモンスターを召喚しようか」


 そういうとアルティは召喚できるモンスターをあげていった。大体序盤に出てくるモンスター達だった。例えばホーンラビットとかトゥースマウス、ポイズンスピアー、傘蝙蝠などなどだ。どれも消費MPが少なくてチャージタイムも短いので序盤の雑魚向きらしい。

 感覚としては洞窟なのだから傘蝙蝠でいいかと思ったが一種類ではあれなのでトゥースマウスも召喚してもらおうと思う。そう告げるとどこに魔法陣を置くかを尋ねられた。

 天井にもできると聞き、マウスは入口から少し入った場所に左右一か所ずつ、蝙蝠はさっきのボス部屋の天井に一つと基本セットの行き止まりの宝箱の上に一つ造ってもらった。これでMPは一か所に付き25減ったのと一匹召喚するごとに1減るらしい。しかも1時間にランダムで数匹召喚されると言ってた。

 MPの回復量が追いつくのか心配したら基本的に1分間にレベルの値だけ回復するらしい。魔法職のプレイヤーが聞いたら嫉妬されそうなほどMP回復は早いようだ。

 そしてアルティに二階層をフリーで造ってもらい階段はさっきのボス部屋に置くことにした。

 次は二階層を造ろうか。






 残DP3616


 次は二階層です。

 誤字脱字があったら感想でお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ