エピローグ ハッピーエンドの結実
数ヶ月後、ルチアとアベルは、ノースゲートの領民たちに祝福されながら、質素だが温かい結婚式を挙げた。
ルチアは、アベルと共に「フォレスト=アルベール辺境伯」として、ノースゲートの共同領主となった。彼らは、王都の貴族社会から見れば「都落ち」したかもしれないが、その生活は、王都の虚飾に満ちた日々よりも遥かに幸福で、充実していた。
ルチアは今日も、アベルと共に畑に出る。彼女が魔法で土を耕し、アベルが新しい水路の設計図を引く。冷徹だと恐れられていたアベルは、ルチアや領民たちの前では、優しく、冗談も言う温かい夫になっていた。
「見てください、アベル様!今年も、こんなに大きなジャガイモが採れました!」
ルチアが土から掘り出したジャガイモを差し出すと、アベルは静かに微笑み、ルチアの手の泥を優しく拭った。
「ああ。これも、すべて君のおかげだ、ルチア。私は、悪役令嬢として断罪された君ではなく、この土地を愛し、命を育む君の力が、誰よりも素晴らしいと知っている」
「ふふ。ありがとうございます、私の開拓者様」
ルチアは、冷たい断罪の言葉で終わるはずだった自分の人生が、愛する人との温かい生活として結実したことに、心から感謝した。
彼女は、自分の力で、そして真の愛によって、「悪役令嬢として断罪された人生」ではなく、「自分の力で切り開いた場所」で、最高のハッピーエンドを掴んだのだった。
お読みいただきありがとうございました!
初めて挑戦して書いた小説です。
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