テンプレで転生らしい
「まさかもなにも、私は正真正銘、神だが?」
「ナチュラルに読心すなやコスプレイヤー!」
「あー、もういいや、とりあえず話を聞いてくんない?
君、死んだのわかってるでしょ?
しかも、転生出来ることもわかってるでしょ?
大方、君は人間の想像の産物でこういうパターンがあるってのを知ってるんでしょ?」
「キャラ変わってね?
いやまぁ、知ってるっていやそうだけど…あくまでも小説で良く使われてる設定とかだし…
つか俺微妙にテンプレ外れてない?
トラックとかどっかから落ちたりとかじゃなくて、たしかラ○ラ○ルーさんに殺されたはず…。
って!なんで!?なんでラ○ラ○ルーなのに鉈!?普通そこチェーンソーじゃないの!?」
「え、突っ込みが予想外!!」
いや、だってラ○ラ○ルーの黄色い悪魔はチェーンソーじゃね?
画像検索に引っ掛かったのそうだったと思うんだけど
あれ?ちがった?
「ってか!!俺の新刊ーーー!!グッズーー!!ちくしょー!!!」
「……次に出てくんの、それかよ…なにこいつ、マジで予想外…」
うっせぇ!!勇一の野郎が邪魔しなければ俺は今頃本屋に!………あれ?
「俺、死ぬ前にあいつが魔方陣ぽい光ってるもんに包まれてるの見たよ?
召喚巻き込まれ回避したよね?
バカを鉈の軌道から押して逃がそうとしながらも日頃の鬱憤込めてがっつり突き飛ばした俺、結局異世界いくなら無駄死に?」
「あー、やっと話に入れる…
まず、君が庇った人間の勇一、あいつは別の世界に召喚されたよ。勇者として。
そして、自分で言ってた通り本来は君は巻き込まれてたはずなんだよね~。
ただ、正直いって召喚が間に合ったのは君が庇って遠ざけたからなんだよね。
って鬱憤込めてがっつり突き飛ばしたんだね、彼。」
ん?勇一が勇者?あー そこはテンプレか。
異世界転移なぁ~、じゃあそっちでもハーレム作るな勇者(笑)だし。巻き込まれなくてよかったー。しかも無駄ではなかったようだし。
「(笑)って。
実はしばらく前にここ天界と魔界が戦争しててさ、世界同士の境界線がまだあやふやなんだよね…。
君の死因になった鉈もった奴、あれ悪魔なんだ。
人間界に紛れ込んじゃって…しかもまだ寿命残ってるはずの人間数人殺しやがったんだよ~…。」
「いやあいつは勇者(笑)にしかなれんだろ?
って、ナチュラルに心読んだ?
てかほんと最初とキャラ変わってね?
って、マジもんの悪魔かよ!てか悪魔!なんでラ○ラ○ルーさん選んだの!実はふざけてたろ!」
「まぁ、楽しければ!って奴もいるから否定出来ないね。
で、君含めてあの悪魔に殺された人を、元の世界で生き返らせるのは無理だし…悪魔に関わったせいで輪廻の輪に乗せるのも今は無理だし、私が管理してる世界に転生させてあげようなって呼んだんだよ。」
つか、戦争で境界線があやふやに…迷惑だなぁ
なんだって戦争なんか…まぁ、悪魔と天使は仲悪いのは定番か…?
「話の流れ的にその別の世界って勇一が召喚されたとこか?
つか殺された人全員転生有りか。
の割りには別部屋?」
「正解、その世界だよ。
それぞれ提示できる条件が違うから不公平だー!とか騒がれても困るし?というか話進まないと全員困るでしょ?
定番かどうかはともかく、一応原因はちゃんと説明するからね~。」