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勇一(勇者side)

今日は友達の女の子達は皆、用事があるらしくて久しぶりに一人だ~。

一人だし、今日なら巧も来てくれるよね!


「巧~!今日は僕一人なんだ!一緒にどこか行こうよ!」


巧ってば女の子いたら遠慮して来てくれないし、恥ずかしいのかな?

前に女の子達になんか言われたって言ってたけど、あの子達はいい子ばかりだし…きっと遠慮してる巧を誘ってたんだよね。


「って、クソリア充!引っ付いてくんじゃねぇ!

てめえは自分のハーレムと帰れ!」


「酷い!親友でしょ!?たまには一緒にゲーセンとか行こうよ巧!」


「だぁぁぁぁるぇぇぇぇぇが…親友じゃこらぁぁぁぁぁ!!

俺は!本屋に!あとはアニメグッズ新作!見に行くの!ゲーセンなんぞてめえひとりで行ってこい!

ソロプレイさいこー!してこい!マジくんな!

てめえが来たら厄介事ばっかなんだよハゲ!」


「ちょ、ハゲてないよ!フサフサだよ!

それに本屋?僕も参考書買いにいくんだ~!一緒にいって用事終わったら遊べば良いじゃない!

ほらいこーよー!」


もー!恥ずかしがり屋なんだからー!

だからって人にハゲっていっちゃダメなのに!



「そこの子達!早く!早くにげろ!後ろだ!」


「「…へ?」」


巧とじゃれ合いながら歩いてたら急に大きな声で叫ばれたんだけど…


なんで……


ドナル○…?


黄色い服に赤い髪と出かい靴、白い顔にピエロ化粧…ドナ○ドだよね?


「ちょ、まっ、嘘ぉぉぉぉぉ!?」

「巧!?ちょっと、あんた、放せよ!!」


巧…!?巧が捕まれてる…!

ドナル○がなんで鉈持って人襲ってるの…!?

いや、そんなことより…巧を助けなきゃ!


「っ!?巧…!?」


嘘だろ!?何で突き飛ばすんだよ巧!?


巧「バーカ。流石にコレは無理なんだよ。

さっさと逃げて、お巡りとか呼んでこいや。

いつも…み…たい…に…突っ込…む…な…」


え…?巧…?

鉈が…巧を斬って…赤い…血…?

なんだよこれ…!!


「たくっ…!…え?」


何これ、足元が光ってる?

え!?動けない!?なんだよ!!

巧が!血が…!


巧が斬られたのに、助けなきゃいけないのに…

僕の意識はそこで途切れた…

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