暫くお勉強らしい。
「さて巧、とりあえず、お前がどこから来たかわかるかその魔力制御を身に付けるまではここにいて貰うぞ。
常識に関してはこの魔族の知識と擦り合わせたから問題ない。」
「まぁ、魔力制御さえ出来て忘れた日常生活に必要な知識さえ頭に入れちゃえば普通に冒険者になっても大丈夫じゃないかな?
フェンリルにも言ったけど巧、東の大陸の名前っぽいし。
あっちは冒険者ギルド無いからね。犯罪者じゃなければ大丈夫大丈夫。」
「あ、そうなんだ?
じゃぁ、冒険者登録したせいで身元調べられたりは無い感じ?」
「ギルド登録を以前にしてれば調べられたりするけど、東の大陸にはギルドも無いし知ってる限りでは君の名前も聞いたことがない。
気になるなら名前変えた方がいいかもだけど、多分大丈夫だと思うよ。」
「そういうことで、訓練だ訓練。厳しく行くから覚悟しろよ?」
「お、お手柔らかにぃ…」
「じゃぁ、頑張れ~。
しばらくはこの地域にいなきゃいけないから森入り口には来るかもだけど、ギルドの依頼だから勘弁ね。」
「仕方ない、奥までは来るなよ?
飯にも宿にも金が必要なのは理解してるからな。」
ふぅ、やっと魔族いなくなった…
転生者って気づかれてない…よな?
「なんとか上手くいったな。
ここでいきなり森からいなくなっては怪しまれる。
とりあえずは数日は本当に訓練と常識の詰め込みをするぞ。」
「あー、うん。
神から貰った特典も使いこなせなきゃ困るからな…。
戦闘にならなくて良かったけど…変に親切な魔族ってのも誤魔化しきっついなぁ?」
「戦争の理由にうんざりしてたくらいだからバレても問題は少ないかもしれんがな…問題は無い方が助かる。
それより、さっきから独り言を言ってたがなんなのだ?」
「神からの特典の1つ。
世界の知識とか貰った属性とかわからないと困るし、その辺の知識くれって言ったら知識サポートの人格?作ってくれたみたい。」
「ふむ?あぁ、知識を一気に突っ込んでも使いこなせなければ無駄だからか。
少しずつ引き出せるようにだな?」
「多分。上空からのダイビングの時も翼魔法と具現化の知識くれたんだよ。
飛べるやつー!って言ってたらいきなり頭に声響いてびっくり。」
幻聴かと思ったら知識流れてきたしな、マジびっくりしたわ、アレは。
「飛べるやつ…随分と大雑把だな…」
「だっていきなり足元に穴開いて落ちたんだぜ。
空たかーくから落とされたら焦るだろ?誰だって。」