俺の味方っていないの?
「…なんかいきなり泣きはじめたよ…?」
「…そうだな、記憶無くて不安定なのだろう。
とりあえず、人間が何をしてるかとか、細かい所は俺にはわからん。
こやつをいきなり人間の街に行かせて、調査とかでこの森に大量に人間がこられても困る。」
「あー、確かに。
この子がどっから来たかはわからないけど、人間に都合悪かったらあり得るよね。
ボックスに何もないとか実験の失敗前提みたいな状況だし。
紛れるのも金必要だし、ここ閉鎖されても迷惑なんだよね…。
あーあ、魔王からのアホな任務無ければ移動出来るんだけどなぁ…。」
「やはり、魔王絡みか。
とりあえず、こいつはある程度は俺がみていよう。
俺の存在は知られているし、人間が来れば追い返す。
こいつに関しては報告するなよ?」
なんか俺スルーされてる気がする。
スルーされて話が進んでる。
《口を挟むなよ?ややこしくなる》
デスヨネー( ´_ゝ`)
「詳しくは言えないけどね。探し物だよ探し物。
じゃぁ、この子については、僕はなにも見てない聞いてないで報告無しにするよ。」
「それでいい。
流石に森の周りが騒がしくなれば俺も気づくからそのつもりでいろ。
こちらも場合によっては大変不本意だが森を離れる必要もあるからな…。」
「あぁ、君は神側だっけ…。お互い、上司に恵まれないね…。」
なんか、サラリーマンみたいな会話が…。
てかどんだけだよ神も魔王も。
いやまぁ、戦争の理由が理由だもんな。
親バカと色ボケだもんな、疲れるよな…
『マスターに同情される彼らが不憫です』
サポートさんに冷たくされる俺は!?
なんでそんなに!?俺なんかした!?
『いい加減サポートさんはやめていただけますか?』
えー…じゃぁ名前は?
『あるわけ無いではありませんか。マスターのサポートとして作られたと言いましたよ?』
…言ってたね。
神め、ただの検索エンジンとして作っただけか。
確かに名前ないと不便だよなぁ、名前…名前…
サポート…サポ…サトー…
『ネーミングセンス皆無ですね、マスター。』
うっさいですよ!!
えーい!サポート=支援!支援から取って【シエ】さんだ!
『まぁ、安直ですが良しとしましょう。
今から私は【シエ】です。よろしくお願いします、マスター。』
ふぅ、良かった良かった。
あ、フェンリルと魔族も話終わったぽいな。