表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

進むべき道

自分の進むべき道を見失った時、君は何を頼りにしてるの?


心の声、過去の経験、それとも進むこと自体をあきらめるの?


僕なら多分何もしないと思う。

その方が一番簡単で、全然苦しくないから。


人間は所詮楽な道しか選ばない生き物だよ。迫ってくる死の恐怖と絶望感から出来るだけ自分を癒したいから。あるいは己の気を紛らわすためにやってるのかもしれない。


どっちにせよ、実に愚かで人間らしい考え方だ。

かつての僕もそうだった。実に人間らしく、健全な心の持ち主だった。


しかし、死と言う現実の偉大さを知った時には、僕はもう健全な人間であるとは言えなくなった。あるいは真の人間に進化したかもしれない。自分の存在が時間と共に消えてしまう、当たり前の真実を実感した時、僕は不思議と落ち着いていた。


ある種の悟りと言うものが僕の心に出来上がってきた。僕はそれのことを神の贈り物と呼んでいる。神が存在するかどうかは分からないが、もし存在するのであるのならば、感謝したい。僕に死の偉大さを教えてくれたこと。そして僕に生の大切さを教えたこと。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ