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僕の甘さ
自分のことを守れる存在になりたい、他人なんかどうでも良い。
若い頃の僕はそのように考えてた。生きている世界がどれ程狭かったか、今となればわかる。正直今でも他人なんかどうでも良いと思ってる。しかし、今のどうでも良いと昔のどうでも良いの間に、コンビニの弁当とお母さんの弁当ぐらいの違いがある。要するに昔の僕は自分さえ大丈夫だったら、他人のことは考えもしなかった。けれど今の僕は、自分の幸福のために大事な人に幸せになって欲しいと思ってる。
僕はもしかして少し甘くなったのかも、謎の青年もそろそろ引退しないといけないかも。