憎しみ
愛という感情は僕にとっては全く無関係かつ不思議なものである。
もともと、はっきりとした定義が無いから、何処までを愛と呼べば良いか良く分からない。しかし逆に憎しみと言うの感情ははっきりと分かる。
これも何の定義が無いが、愛より断然現実性があって、実感できる感情である。
僕は愛を否定しない、むしろある意味尊敬しいる。愛という感情があるおかげで憎しみの存在感も増えている。
光があるから陰が出来る原理と同様だ。ただ僕の心の中では憎しみが光に相当する。
誰を憎んでいるのか?
それは当然自分自身だ。
他人を憎むことなど全く意味の無い、いわば感情の無駄遣いなことだ。憎むべき
対象は己のみで十分。己の無力さ、愚かさ、自分自身のさまざまな感情、考え、思想、憎もうとすれば憎める。
単純かつ合理的な考え方だ。
人は愛があるから強くなれるではなく、憎む力があるから強くなれる。言い換えると愛は弱点に過ぎない。
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謎の青年。
僕は彼に会いたい。彼の考えを知りたい。彼が居たからこそ僕は強くなれた。彼への憎しみ、それこそが僕の強さの源だ。
僕は心底彼に会いたい。無意味だと思うが、彼に会えるよう、僕は全力を尽くした。
僕なりに彼を真似してみた。
そして予想以上の結果が出た。彼はまた復活したらしい。それも今まで以上の勢いで。
嬉しいよ、謎の青年。君への感情、憎しみ、愛、全てが僕の心の中で騒いでいる。