〈カントリークエスト~仕組まれたゲーム~〉
今回から、本格的に〈カントリークエスト〉へと入っていきます!
では、お楽しみください。
俺らは、カントリークエストを始めた。
『初期設定をアチラの機械で行ってください。』
女性の案内人が示した先には、円柱型の機械へと案内される。
中にはいると、白く殺風景な空間が広がっていた。
「しっかし広いな~、殺風景すぎてどこで設定するんだ?」
辺りをキョロキョロと見回していると、右側の地面から大きなモニターがゆっくりと出てきた。
「うわっ!」
いきなり出てきたモニターに驚くライだったが、平常心をすぐに取り戻した。
『設定を始めます』と、アナウンスが流れる。
「とりあえず、適当に設定するか」
そう呟くと、画面を軽く触ると設定が始まる。
~名前を入力してください~
⇨Rai [まぁ、普通にこれでいいか...]
~性別を選んでください~
⇨男 [オカマ!?オカマがあるのか!?]
~顔を変えますか?~
⇨いいえ [めんどくさいし、別にいいか...]
~声を変えますか?~
⇨いいえ [変えたとこで意味ないだろ(笑)]
~身長、体重を入力してください~
⇨185cm 55kg [これも、そのままでいいか...]
~入力は以上です。カントリークエストをお楽しみください~
設定はものの5分で終わり、終わるとモニターはゆっくりと下がっていった。
「あー終わった!んじゃ、始めるか...」
そう思い歩き出そうとした瞬間、上から別のモニターが現れる。
ライは目を疑った。
「ん?終わったんじゃなかったのかよ!?チッ、めんどくせえな...」
少しばかり本性を表したライであったが、ゆっくりと降りてくるモニターを見つめる。
降りてきたモニターは、ゲーム内での装備の設定だった。
「ゲーム内の設定か...そう言えば、やってなかったな~」
~使用する武器を2つ選んでください~
⇨大剣、弓 [いいのが無いな。初期装備で、選べるの6種類しか無いのかよ...]
~使用する防具を選んでください~
⇨パターン2 [選ぶも何も、男物はこっちだけじゃねーか!]
2つを決め終わると、ライの身体は光に包まれた。
光が弾け飛んだ瞬間、選んだ防具と武器が装備されていた。
「うわっ!」
自分の装備を見回していると、モニターは上がっていき目の前の白い壁がゆっくりと開く。
「うっしゃー!行くか!!」
光が治まると広い高原が広がっていた。
「んーいい感じだなー」
空気を大きく吸い込んで、ライは思いっきり叫ぶ。
すると、横から「うわっ...びっくりした~」と声が聞こえた。
ライもびっくりして、横を見るとネアが座っていた。
「あれ、なかなかじゃん。」
お互いに装備を見ると、笑いだす。
「おう、お前もなかなかじゃん。」
2人で並んで辺りを見回して叫ぶ。
「おっしゃーやるぞー!」
「おー!」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
『フンッ。この俺にかかればこんなシステム簡単にハッキング出来るな。これで、俺もボスに認められる。』
カチカチカチッ.... ピーピー....
『余裕だな....』
まだまだ続きますので、次回も読んで頂けると嬉しいです!
感想やコメントなどお待ちしております。