人物紹介・用語説明
閑話休題
最終局面に突入いたしました。
登場人物と用語について簡単に確認させていただきます。
【登場人物紹介】
私……山岡朝洋四十歳
妻……山岡アヤコ 三十八歳 山梨県出身
●両者ともに、人類初のニオとなった高橋守の腕を食べ、昼型に変貌。
●妻はヘビースモーカー、興奮すると甲州弁になる
坂本祥子 「マシガニオ」副リーダー もと東京在住のアナウンサー
●漆黒のキャットスーツ、ポニーテール
●知床地下への入口を探るため、誘拐され新政府に連れていかれる作戦に参加。
○首都知床に監禁されている兄・坂本陽輔の救出と抗ウイルス薬の奪取を目指す
沖田春香 「マシガニオ」一番隊隊長
●少女のような線の細さだが戦闘能力は組織一。日本刀の腕に長ける。
●マシガニオのリーダー沖田勝郎の息子
○目的は現在不明
陸奥忠信 「マシガニオ」二番隊隊長 もとヤクザの若頭
●金髪にサングラス。白いロングコート。レボルバー式の拳銃。弾丸はマグナム弾。
○死んでいった部下の家族を引き取り、大切な人たちの安寧のため戦い続けている
西郷成宏 「マシガニオ」もと十番隊隊長
●陸奥の親友。坂本祥子の信任も厚い。反骨の相から「魏延」と呼ばれる。
●知床地下への入口を探るため、坂本祥子を攫って新政府に寝返る作戦に参加。
○目的は現在不明
斎藤勘次郎 「マシガニオ」現十番隊隊長
●組織一の女たらし。西郷の代わりに隊長に昇格。
○惚れている坂本祥子のために全身全霊で仕える。
大久保崇広 「マシガニオ」軍師 もと二十八部衆
●ボサボサの髪にメガネ、白衣姿の老人 天才軍師ぶりから「今孔明」と呼ばれる
●首都知床への遷都の中心人物
○新政府打倒と新国家樹立を目指す
朱雀 新政府暗殺集団「壬生狼」
●十代の少女。コンバットナイフの使い手。腕に蛇の刺青。
○地下の首都に囚われている家族奪回と安心して暮らしていける場所を目指す
ヒコ 軍事作戦レインボーNO.一0八地区の対ゾンビ用実験動物の猿
●カラーインディゴの工藤洋平の眷属
桂剛志 新政府の軍事顧問 もと陸自特作
●坂本陽輔のライバル、沖田勝郎の右腕
○目的は現在不明
坂本陽輔 軍事作戦レインボーNO.六六六地区カラーレッド
●作戦中に死亡。彼が密かに撮影した作戦の動画がネットにアップされる。
●抗ウイルス薬が初めて効果を発揮した被験者。首都知床で実験台として生かされているという噂もある
【用語紹介】
ゾンビ……ウイルス感染によって人間が細胞レベルから変異。進化した葉緑体を持ち、植物同様に光合成を行う。汚染物質を吸収し、清潔な大気に変換できる。運動能力は高く、人間のみを襲い、食らうが、死体には反応しない。縄張りを持つが種族間の衝突は皆無。生殖機能は無いと思われていたが、現在雄花として受粉活動を継続中。
ニオ……ゾンビの肉を食らい進化した人間。ゾンビの肘から先(四百九十六㎜)を食すと、二十八時間後に変異が終了する。八千百二十八分の一の確率でニオ化に成功するといわれる。人格を有し、五感が鋭い。元来の十倍以上の寿命を持つ。受粉の際に雌花としての機能を持つ。
昼型……ニオのなりそこない。昼はゾンビ化しているが、日が沈むと人間に戻る。ゾンビ化している間は自我を失う。
マシガニオ……生存者で構成された独立組織。新政府から完成したとされる抗ウイルス薬を奪取することが最大の目的。
新政府……北海道の道東・知床の地下に存在する首都に本拠地を持つ。軍事作戦レンインボーの実験結果の全てが反映され、対ゾンビ用の獣を多種敷地内に放っている。人口はきっちり百万人と定められており、一般市民は六十歳までしか在住を許されていない。完全階級社会。
軍事作戦レインボー……二千十六年九月二十六日に日本各地八千百二十八箇所で一斉に実施され、ウイルスに対して様々なアプローチがとられた。五日間でウイルスを根絶する予定だったが、失敗に終わり、六日目を迎える。この日を境に世界中にウイルスが拡散していく。某大国の化学兵器という憶測もあったが、原因、目的は現在不明。
F一年……First Change 1【最初の変貌 一年】。西暦二千十七年の御一新から呼称が変わり、現在では西暦は使用されていない。
ゾンビ攻め……籠城に対して大久保によって練られた攻城戦の戦略。何千というゾンビを敵陣になだれ込ませ壊滅させる。膨大な数のゾンビの誘導は不可能と思われていたが、受粉の時期を見計らって決行された。
 




