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部屋で起きたちょっとした話

パチン

作者: 渡ノ森 水緩

風呂場の明かりが、チカチカと瞬く。

明滅する光は、電球の寿命が近いことを知らせるシグナルだ。


引っ越してきて一年半。

そろそろ替え時か、と思った瞬間、

パチン、と音を立て、電球が切れた。


替えの電球、買ってあったよな…。

玄関の棚をごそごそと漁るーーーあった。

これで暗いままで風呂、といううすら怖い体験はしなくて済むようだ。


風呂場に戻り、まだ熱の残る切れた電球を外して

新しい電球を取り付ける。


カチリ、と軽い音を立てて明かりのスイッチを入れたとたん、



パチン



また、電球が切れた。

なんだ? 過負荷でもかかったのか?


眉根を寄せつつ、仕方なしにまた電球を外すことにする。

きゅ、きゅ、きゅ、と音をさせながら電球を外し、

もう一つあった予備の電球を取りに玄関へ向かおうとしたその時、



パチン



と音を立てて電球が切れ、洗面所の明かりが消えた。


え? どういうことだ?

入居時にまとめて取り替えた電球だからといって、ほぼ同時に切れるか?

しかも、洗面所に足を踏み出したとたん?


背筋を伝う冷たい汗を感じながら、廊下へと進もうと足を踏み出したその瞬間、




パチン、パチ、パチン、パチン、パチン




家中の明かりが消え、真っ暗闇になった。

読んでいただきありがとうございました。

お風呂場の怖い話は何パターンかありますが、直接は幽霊が出てこないのを考えてみました。

感想やアドバイスなどいただけると嬉しいです。


また、1~4本目も読んでいただけるとありがたいです(^◇^)

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