表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神話を受け継ぐ者達 ~人間の価値観が創りだした世界の中で~  作者:
序章 人生の行き先~destination~ 
1/16

プロローグ

 はじめまして!焔です。

 僕の他の作品を読んでくれた方はお久しぶりです。

 

 まだ小説を書き初めて日も浅いのですが温かい目で読んでください!

 人間は不思議な価値観を持っている。

 人の姿に近いものを味方と思い、醜い生物のことは恐れ、敵と認識する。

 そのせいで人間は昔から『悪魔』や『雪女』に騙されやすい。

 いや、この『醜い』という表現も人間の価値観だ。

 角があるから―――――――。カブトムシや山羊にもある。

 体表の色が違うから―――――――。人間にだって黒人や白人はいる。

 人間が住めない様なところに住むから―――――――。水の中に住んでいる貝や魚はどうなんだ。

 その姿で生まれたからにはそれなりの理由があり、やるべきことがある。

 その姿を一つの種族にどうこう言われる筋合いはないはずだ。

 それなのに人間は私たちを遠ざけ、罵り(ののしり)、地方の奥地へと追いやった。

 他の生物たちは私たちのことを受け入れ、共存してくれるのに。

 人間だけが、人間のみが私たちのことを受け入れない。

 その存在を目で確認した人たちは、自分の体験したことを信じようとしなくなる。

 歴史は伝説に、伝説は昔話や神話になった。

 

 

 ◆◆


 

 19世紀初め。

 人間はどんどん生活を豊かにしていった。

 夜の暗闇や静けさ、森や林、生き物が決して立ち入らない私たちの安住の地は、どんどん人間の科学の波に呑まれていってしまう。

 気づいたときはもう遅く、人間の生活にはもう私たちが介入する隙は無くなっていた。

 今まで通りの生活が出来なくなった私たちは絶滅するのか?、一時期そんな考えが広まり、不穏な空気になってしまった時はさすがにもうだめかと思った。

 だが、どこかの一族が新しい考えを呼びかけ始めた。

 そう、人間が共存しようとしないなら、私たちが人間と(・・・)共存しよう。

 それは私たちに生き方を変えろ、といっているような物だった。

 受け入れた種族はたくさんいたが、人間に狩られていた種族や人間を食料にしてきた種族はやはり悩んだ。

 しかし結局、1ヶ月ていどですべての種族は覚悟を決め、人間の街へと進出していった。



 ◆◆


 

 そして現在21世紀

 人間は生活を豊かにすることに歯止めを掛ける気はなかった。

 自分たちの利益で動く生物へと成り果てた人間。

 海は汚染され、排気ガスに満ちた空や酸の雨。

 私たちは怒っていた……。

  

 引き続き1話をお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ