ザマァどころかグゥの音も出ない
8コマ漫画くらいの内容です。ノリと勢いで書きました
「マリア・エルスワイン!もう耐えられない!貴女との婚約は破棄する!」
卒業パーティー、その華やかな場で高らかにその声は響いた
キタキタキタ〜!!!
婚約破棄をたった今言い渡されたマリア・エルスワインは顔を微笑みに固定しながら、内心待ってましたぁ!と興奮していた。
何しろ私は転生者であり今この場で婚約者から婚約破棄が言い渡される事を知っていた。
目の前で異母妹であるリリーを腕にぶら下げた、こちらを憎々しげに見つめる婚約者に!台詞まで分かっている「貴女は異母妹であるリリー…」そう、異母妹のリリーを虐げていたという理由
「の奇行を止めるどころか容認し!」
…
…
…
なんか思ってたんと違う
思いもよらぬ言葉に固まっている私を気にせず婚約者様は続ける
「エルスワイン家の屋敷で会う時も、デートの時も、妹殿は乱入してくるのに、貴女は微笑んでるだけで追い出そうともしない!あまつさえ貴女のご両親に言ったら、いいじゃないですかだと!?頭がおかしい!!!」
ア、ハイ。その通りですね
婚約者殿に貼り付いていた妹はえ?!って顔をしている。
ねーちゃんも今、え!?だと思ってたけどアレ、おかしいな?今思い返すと…
…
…
ごめん。止めてもどうせ無駄だと思ってスルーしてたわ
ほんとごめん。
「しかも私がプレゼントしたネックレスやイヤリング!!!なんで妹殿がつけてるんだ!!!」
婚約者殿に、泣きそうな顔で叫ばれた
申し訳なさにちょっと身体がぐらついた。
耐えろ。ちゃんと批判を受け入れるべきだ。
ああ、今、思い返すと
この【原作】、意地悪な姉が妹を虐めて虐めて、それで婚約破棄するのよ
私?勿論虐めてないのよ。
それで、妹の奇行を止めて無かったら…
そうですね、そうなりますよね!!!
「私もおかしいとは思いつつ、結婚すれば君と伯爵家を継ぐんだ…。それまでの辛抱…と思ってたのに…」
ボルテージが上がった婚約者殿改めファイア様は更に続ける
「来る資格のない卒業パーティーになんで妹が来てるんだ!!!マリア!!! すまない。すまないがーーーー君の家族は生理的に無理!!!!!!」
ザマァどころかグゥの音も出ないご意見を頂き、私はその場に土下座した。




