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新たな○○サレ妻

手洗いうがいをし、涙で崩れたメイクを落とし薄くメイクをし直し明さんが待つリビングに向かう。テーブルの上にはレストランに来たかのようなカットステーキ、同じプレート上に付け合わせのコーンやほうれん草が彩られ、卵スープにサラダ、ご飯が並べられたテーブルの椅子を引き座る。


「ほら、疲れたろ?早く食べよう」

「うん...。ありがとう。いただきます...」


 作ってくれた豪華な料理に手を付けるが、緊張しすぎて味を全然感じない。浮気計画をどう話し出そうか悩んでいて、話している内容が全く入って来ないし......。そろそろ明さんが食べ終わってしまう。終わってしまえば、話をする機会がなくなってしまう...。頭の中でぐるぐると考えていたら


「光、大丈夫か? 相当疲れているんじゃないか??」

「いや...そんな事ないよ?」

「じゃあ、どうした??」


 考え込んでいたせいで、表情が暗くなり緊張しすぎの所為で少し気分が悪く顔色にも影響が出ていたみたいで、凄く心配そうな顔をしている。このままではいけないと私は、今までの事を話す決意をし、食べるのを辞め箸を置いた。


「明さん......お話があります」

「ん?どうした??」

「あの!! .....実は.....っ。かッ....かっ....かず....「「《《かずき》》の話かな?」」っ!!」


 明さんは何事もなかったように話し出したが、私は一気に血の気が引いたのを感じた。早く誤解を解かなくてはいけないと矢継ぎ早に言葉をつないだ


「そのことなんですけど...う「「嘘なんだよね?」」..えっ、なんで....?」


 真実を話そうとしたら、なぜか嘘である事がバレていて訳が分からなくて頭が真っ白になった。


「俺の予想だと、最初の連絡は女性からのもので《《かずき》》って言うのはその女性の息子さんの名前。《《わざと》》男の名前にして嫉妬でもさせようとしたっていうのが妥当かな? そして、最近頻繁に《《真奈美》》という人から連絡が来ているからその人と共犯で企てた計画。どう?間違っている?」


 どうしてか全くわからないけれど、恐ろしいほどにズバリ当てられてしまい、私が弁解しようとしていた内容を全て言われてしまって更に顔を青くさせながら頷く事しか出来なかった。


「その通りです.....。」


 でも、気になるのがどうして《《かずき》》君が真奈美さんの息子であることを知っているかという事。明さんはかずき君にも真奈美さんにも逢った事がないはずなのに....


「明さん? あの....。スマホは私が意図的に見えるようにおいていたから分かるんだけど........。どうして、かずき君が真奈美さんの息子だって分かったですか?」

「あぁ、それなら簡単だよ。本人に教えてもらったんだよ」

「え....。いつ??」

「それは今日だよ。あの子走って来ただろ? その時に、ちょっとね。お母さんも驚いていたかな? 俺の事は走り去った事にしてくれって些細なお願いをしたけど」


 今日の事を思い出して、かずき君が追い払ったと言ったストーカーが明さんで、私が声を掛けた時、まだ二人は話をしてたって事?え??でも、真奈美さんはそんな素振りなかったような.....。もう訳が分からず思考が停止しようになる


「でも話せたのは一瞬だけでしょ? それだけじゃあ、証拠にならないんじゃ....。」

「確かにな。かずき君と話したのは今日が初めてだし真奈美さんと《《逢った》》のも初めてだよ。でも、誰がそれだけって言った?」


 .....明さんが言っている事が分からない。私は浮気計画とストーカーの話をしようとしていたけれど、浮気の事は嘘だと明さんにバレていてなんだったらストーカーは明さんだった?!

 言われたことを整理しようと考えていたら余計に混乱して来て、頭を抱えながら明さんに疑問を投げかける


「え....っと? どういう事??」

「そうだね。順を追って話そうか。まず、俺は光の浮気を疑ったってある計画を考えた。おそらく君も見ただろ?」

「えぇ、浮気断罪計画書...でしょ?」


 言葉に出すだけで泣きそうになったけど、ぐっと我慢してこれから言われることを受け入れるしかないと覚悟を決めた。


「そう。俺は、光のスマホに《《かずきからの連絡があった日にそれを書いた》》」


 って事は、もう何か月も前から....?私は、知らなかった事実に色を取り戻していた顔をまたサーっと青くした。


「まぁ、浮気って本人に聞いても否定されるだろ?だから、俺は休みの日を使って証拠を集める事にした。あの計画書はもしもの為の保険」

「ってことは...本心じゃなかったって事??」

「いいや、本当に浮気してたら実行しようと思っていたよ。」


 明さんは世間話をするように話し、箸を置いてまっすぐ私を見ながら話す。私は、ついに変な汗までかき始めた。


「え.....。」

「だから、俺は光を調べると同時に計画を進行して、今まで気にしてなかった見た目を変化させた。」


 それは最初に気が付いてた。スーツとスウェットしか着なかったのに少しオシャレになってきて前にも増してカッコよくなってどうしていいか分からなかったもの。

 納得しながら戸惑う私に対し明さんは何事もなかったように平然と話を進めて行く。


「だが、俺が変わっていっても光は何も変わらなかった。様子も態度も。ところが、ある日を境に俺を避けるようになった。思い当たる節あるよな?」

「......うん...」


 丁度、明さんの部屋に入ったあの日計画書を見て怖くなって意図的に避けていたのだから、忘れられるはずもなくその時を思い浮かべて下を向く


「しばらくするお互いの休みがかぶらなくなった。最初は仕事がそんなに忙しいのかと少し心配にもなったが......まぁ、お陰様で調べやすかったよ。」

「......へ?」

「君が仕事に行っている間に光の部屋の中に入って、あの日抱えていた雑誌を探して何か手掛かりがないかを探した。ところが、その雑誌には浮気の証拠所か俺の服装の事が書いてあるし、付箋が貼ってあったのは”彼シャツ特集”で、俺を避けるようになったあの日、光が着ていたの白いワイシャツはワンピースになりそうなほど大きいかった、新品にも見えなかったから光の持ち物というより”誰かから借りた”か”俺の部屋から持って行った”かのどっちかって予想なんだけど合ってる?」

「......はい...。明さんのです...。」


 自分でやった事だけど、ここまでバレていると恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じる


「そうか。だよな。《《遠くから君をずっと見ていたけど男の影はなかったもんな》》。」

「え?」


 《《遠くから私をずっと見ていた??》》今日だけの話では無くて??


「かずき君はずっと気づいていたみたいだけど、光は気づかないんだもんな。俺心配だよ」

「え? いや....え??」


 やっぱり、かずき君が何日か感じていた視線の正体は明さん??え??


「それにな。今回は俺も新たな発見もさせてもらったし楽しませてもらったよ。」

「新たな発見??」

「身なりを綺麗にするだけで周りの反応は変わるし、仕事中の光を遠くから見るのも楽しかったしな。」


 そう嬉しそうな顔で話をしている明さんに私はもしかすると明さんの開けてはならない扉を開いてしまったのかもしれないっとゾットした。


「明さん??? えーっと....。最近ずっと私の事追いかけてたり.....??」

「あぁ、俺がいない時、誰と会うのか気になってな。まぁ、楽しかったからこれからも継続しようかなって思ってるよ。今度は、お互いの休日を合わせて別々に買い物に行こうな」

「えーっと.....。なんで??一緒に出掛けないの?」


 ...もしかして本当に愛想つかされちゃった?!どうしよう!!そう思って焦っているのをバレない様に冷静を装いながら聞くと


「それじゃあ、俺が居ない時の行動が見れないじゃないか」


 さわやかスマイルで返される結果に、愛想がつかされる所か.....。”浮気疑惑計画をたてて嘘だとバレたら夫がストーカーになりました”ってどこのマンガですかと驚愕しながら遠くを見る事しか出来なかった。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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