表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

加速するすれ違い

 真奈美さんと話をしてからすぐに本屋さんに行きファッション雑誌を買い、美容院・エステを予約し家に帰る。


 まだ、明さんが帰って来ていない事を確認してリビングの机で買って来た雑誌を開き、明さんの服装と合いそうなファッションを探す。


「う~ん。明さんの服装シンプル過ぎるから逆に難しい......」


 めぼしい雑誌を何冊か買って来たけれど、これいいと思ったファッションは派手過ぎたり、露出が多すぎて嫌われる可能性がありそうで手が出せそうになかった。


 唯一、気になったのが彼シャツ特集。彼氏や旦那の服を着てオーバーサイズ感や好きな人の匂いに包まれるというもの。


 今までは親しき中にも礼儀ありで明さんの部屋に入ることはないのだけれど、シャツを拝借すべく部屋に入りクローゼットを開ける。


 中には驚くほど白のワイシャツとスーツが中を占めていてオシャレな服は一、二着しかなかった。


 流石に少ないオシャレ着に手を出す勇気はなくて、いつも明さんが来ていた白のワイシャツを一つ取り出し袖を通してクルクルその場で回る。


「......なんだか本当に抱き絞められてるみたい」


 嬉しくて袖を鼻元まで持って行き喜んでいたら、フっと机の上にある紙が目に入った。


 見てはいけないような気がしたけど、どうしても気になって少し見てしまった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


          浮気断罪計画書


   ①服装、髪型、身なりの改善


   ②光を前よりも誉める


   ③経過観察


   ④俺に惚れ直した事を確認し次第→離婚


   ⑤もし、手ごたえがなかった場合.....計画練り直し



                         以上



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ヒャーーーーっ!!!!」


 びっくりし過ぎて変なところから声が出た。


 明さんが浮気しているかも知れないなんて思っていたが、そんな事はなくて寧ろ私と真奈美さんで考えた浮気匂わせ計画を本当の浮気だと信じた明さんが私と離婚を考えていたなんて........見た目を気にしている場合じゃないわ!!!


 すぐに”かずき”で登録している真奈美さんに連絡を取りカフェで会うことにした。



「真奈美さん! どうしましょう...」

「どうしたの? そんなに慌てて。さっき話してたこと?」

「り、離婚ッ!! どうしましょう?!」

「...へ? 離婚? なんで? そんな話じゃなかったでしょ?」


 真奈美さんは私の焦った様子にただならぬ雰囲気を感じながらもなんでそうなったのか分からず首を傾げている


「雑誌を買って、明さんの部屋に入って彼シャツを楽しんでたんです」

「あぁ、それでその恰好なのね」


 言われて今、明さんのワイシャツを羽織っている事に気が付いて顔が熱くなるが......


「今はそんなことどうでもいいですっ////。それより、部屋に浮気断罪計画って言うのが在って私が明さんの事好きだってバレたら離婚されちゃうんです!!」

「え......。それってやばくない?だって、光さん元から好きじゃない」

「そうなんです!! だから、この事がバレたら本当に別れを切り出されてしまうんですっ!!!」


 真奈美さんは顔を青くさせて一先ず更なる誤解を防ぐためお互いの連絡先の名前を直し”真奈美”と”光”に変更し


「とりあえず、光さんは旦那さんの誤解が解けるまで絶対に好きなんて言っちゃだめよ。それにその恰好も見られないようにっ。」


 真奈美さんの言う通り誤解が解けるまで嘘をつき続けなけれなならなくなってしまった。明さんが帰って来るまで時間があまり無くなってしまった為、どうやって誤解を解くかは今度にしてお開きにして家に帰って後片付けをする。



「やばいっやばいっ!!」


 早くしないとっと雑誌をかき集めどこに隠そうかウロウロと彷徨っていたら


「ただいま」

「ヒーーーーーーーッ!!!」

「...は?」


 雑誌を持って居た状態で明さんが帰って来てしまった為、思わず悲鳴を上げてしまった。


「あ......いやっ......ち、違っ......違うんですー!!!」


 明さんの顔を見るのが怖くて下を向いたまま、腕に雑誌を抱えたまま走って私の部屋に入り扉を閉めて座り込む。


「.........終わった.........。離婚......だわ......。」


 この後、お風呂や晩御飯などで顔を合わせなくてはいけないが、明さんの食事を準備してお風呂を沸かしてなるべく明さんに会わないように逃げるように自室に籠った。


「...光?」


 その行動を不思議そうに私の事を見ていた事を逃げることに必死になった私はまだ知らない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ