実はその浮気嘘なんです...
俺、明星 明はプログラマーとして働く会社員だ。定時には帰れないし見た目に気を掛ける暇などなかった為、髪型は床屋に任せきり食事を摂る時間が取れないことが多く同じ30代男性からすれば貧弱でもやしというあだ名がつきそうな見た目をしている。
そんな俺のどこを気に入ってくれたのか俺には勿体無いほどの美人な光と結婚した。俺とは対照的に見た目に気を使い筋トレやジョギングし。髪は手入れの行き届いた栗色のロングヘアー、少し童顔で少し垂れ目で大和なでしこと呼ぶのが相応しい女性だ。
そんな彼女と結婚して2年が経ち。光がスマホを置いて席を立ったとほぼ同時にショートメールの通知が来た。
from:かずき
またお茶会しましょうね☆
偶然目に入った随分とナンパな男からのメッセージ。またという事はもう既に一度は会っていて。俺と言うものがありながら男と密会しているなど気づきもしなかった。
確かに俺は仕事ばかりだし、最近は光と会話する時間もあまり持てなかったのは事実だ。だが、それとこれは話が違う。付き合っていた頃から浮気は許さないと二人で決めたのに......。
「ねぇ~。そっちに私のスマホある?」
キッチンで食器を洗っている光からリビングの机の上にある《《コレ》》の事を聞かれ応えるべきか悩んだが、
「あぁ。ここにある。持っていこうか?」
「大丈夫、取りに行くから」
やっぱり光は疚しい気持ちがあるのだろうか。洗い物をしているなら態々取りに来ることもないだろうに
「ねぇ、なにか見た?」
「いいや、見てないが?見られると何かまずいのか?」
俺がそう聞くと明らかに焦ったように目を泳がせ俺は浮気を確信したと同時に光の気持ちが俺から離れているならもう一度俺に振り向かせその後離婚届を叩きつける計画を考え付いた。
「少し部屋で作業してくるな」
「ん~、分かった。」
幸い部屋は別れている為、部屋にこもり計画書を作る
まず初めに今まで気にしていなかった見た目の改善をしなくてはいけない。人は見た目に左右される事が大きいし、自分がどこまで改善されるは分からないが、気を引くにはいいだろう
そうと決まれば。インターネットで話題の美容院を探し、ヘアカタログで流行りのスタイルを探す。
そして、次は服装。今では会社に来て行くスーツや部屋着のスウェットしかないがそれでは意味がないので年齢に会うような服を探す。
お金には余裕があるためそこそこのブランドの上下セットでカジュアルなシャツスタイルのシンプルなコーディネイトを選び買いに行く。
一か月これで様子を見ることにしてそれ次第では次の行動に移そうと思う。